紅葉ロケハン
開田高原
無断転用禁止
これは11月初旬のころの話なのじゃが…。
折に触れては出かけて行く長野県・開田高原が紅葉の見ごろを迎えているという情報が入ってのう。
それではまたいつものモミジの林へ行ってみるかと、“動くホテル”にカメラ機材を積み込んでノコノコ出かけて行ったのじゃよ。
ワシの住処から約2時間余り。
その途中の道路沿いにはいつも立ち寄る滝が流れている。
毎年同じものを撮っても仕方がないと思いながらも、道路脇のすぐ目の前じゃからついつい車、じゃなかった“動くホテル”を停めてしまうのじゃよ。
紅葉の色があまりよくないのう。
もしやすると開田高原も見ごろにはまだ早いかも知れぬわい。
晴れた午後には必ず虹が出る。
しかし今日は薄雲が広がっていて日差しが弱い。あまり色付きが良くないのう。
適当に切り上げて先を急ぐとしようわい。
幹線道路を逸れて高原への道をどんどん登って行ったのじゃが、途中の山肌も色付きがよくない。
これはちょいとばかり早まったか。
しかし高原に近づくころにはぽつりぽつりと真っ赤な紅葉が目立ってきたのじゃ。
こりゃ期待できるかもしれぬぞえ。
ちょいとやる気が湧いてきたわい。
さらに登って行くといつものトンネルが待っている。
毎度おなじみの画像
とおなじみのセリフ
。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」
雪国になるのはもうちょいと後じゃがのう。
そしてトンネルを抜けた先にはこれもまたおなじみの看板がワシを迎えてくれる。
はいはい。またお邪魔させていただきまするよ。
高原と言ってもいわゆるリゾート地ではない。
一昔前は開田村と言う村落で今も民家が点在し、広々とした田園地帯が広がっているのじゃ。小学校や役場もあるしのう。
中学校も今はまだあるが、生徒数は23人で来年3月には閉校になるという。近隣の中学校と統合されるらしい。
先ずは明朝の本番に備えてモミジの状況を下見をしておこうかのう。
と、お目当ての林の中へ入って行った。
例のクマ対策用のチンドン屋アイテム一式を持ってのう。
この林でいつも見掛けるサルオガセ。
それにしても今年はちょいとシケているわい。
いつもはもっと長~く垂れ下がっていて、薄暗い時刻などはチト気味が悪いぐらいじゃがのう。
こんな形をしているが、これでも植物なのじゃよ。
岩手、長野、山梨、京都などで限定的に見られるという。
さて、お目当てのもみじが見えて来たのじゃが…。
こりゃどうしたことじゃ。
紅葉どころか、まだ青々としているではないかえ。
この一本がなんとか色づき始めた程度じゃ。
全体を見渡しても、紅葉しているのは一本だけ。
お得意の寝転び撮影をしてもこんな状況では映えぬのう。
この一本に限定して撮影するしか仕方がない。
手を変え品を変え。
白樺を背に、色づき始めたもみじ。
西日が射し込んで来た。
しかしまだ落葉にはほど遠く、紅葉の絨毯は敷き詰められていない。
つまらぬのう。
青から赤へ。
もう3、4日で紅葉も進むじゃろうがのう。
こんな状況では長居しても仕方がない。
とりあえず今日はもう引き揚げて、明朝の日の出のころにもう一度お邪魔するとしようわい。
帰りがけに見掛けた白いキノコ。
久美さん?
期待した紅葉が見られずちょいとがっかりしてしまったが、ここまで来たからには引き返すわけにはまいらぬ。
今からこの高原のメインエリアでもあるコナラの一本木が立つ広場へ移動することにしようわい。
ほんの5、6分のことじゃからお安い御用じゃ。
つづく
無断転用禁止



























