渓流のジュエリー
正月じゃのう。また歳を重ねてしまったわい。
この歳になるとあまりめでたくもないのじゃが、今回は今年初めての更新じゃからのう。
世間様の慣例に従って、先ずはおめでとうございますと言っておきますわい。
さて今年の初撮りは、今までにも何度も登場した、あの熊の出る(?)森じゃ。
わしの住処から一時間半ばかりの距離じゃから比較的楽じゃし、その割に標高もかなりあるから雪景色が見られると思ったのじゃよ。
それにその道すがらには小さな渓流があってのう。
本来の目的地へ行きながら渓流も撮影できるという、一石二鳥のなかなか便利な撮影ポイントなのじゃ。
幹線道路から脇道へ逸れると、まだ渓流に行きつかないうちにちょいとばかり面白いところがあるのじゃよ。
民家の横にほんの2、3メートル幅の隙間があるのじゃが、そこに細い流れが下り落ちていてのう。
春先にはその小さな流れにツバキが落花していたり、傍らには雨季になるとアジサイ、夏には、シシウドなどもみられる。
ほとんどの衆が知らずに通り過ぎてしまうような狭い場所じゃが、そこはカメラのカメじいじゃ。
何かいい獲物はないものかと、いつも鵜の目鷹の目で睨め回しているからのう。見逃さないぞえ。
この辺りの標高は、まだそれほど高くないはずじゃが、夕べは寒かったのかのう。かなり面白い形に凍っているわい。
ちょいとばかり時間をつぶしてしまったのう。
さあ出発じゃ。
ほどなく道路沿いの渓流へさしかかると…。
ある、ある。
しぶき氷やら、岩の周りで氷結したものやら、下流から上流まで氷のオンパレードじゃ。
まるで宝石のようじゃな。
ちょいとシャッタースピードを変えるだけで…
同じ場所で撮った写真とは思えないぐらいじゃ。
面白い形に凍るものじゃ。
人間業では無理じゃろうのう。
同じ場所なのに左と右では氷模様がまるで違うわい。
氷の塊が浮いているように見えなくもない。
さて、いつまでも同じようなものばかり撮影していてもキリがないぞえ。
ボケボケしていると陽が暮れてしまうわい。
今日の撮影行きの目的は例の「熊出没注意」の看板のある森じゃからのう。
出発じゃ。
急げや急げ。
撮影 2022年1月2日
つづく
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