前回のつづき
猛暑からの逃避行 その6
高ボッチ高原1日目
無断転用禁止
うだるような猛暑が続いていた一か月ほど前のことー。
わしゃ避暑を兼ねて長野県中部圏の高地を渡り歩いていたのじゃ。
昨日から車中泊していた霧ヶ峰高原を早めに切り上げて、今日は高ボッチ高原へやって来たわい。
この高原は霧ヶ峰高原ほど一般的には知られていないのじゃが、カメラマニアには絶大な人気を誇る高原でのう。
なぜ有名かと言えば、東を向けば諏訪湖越しの富士山、西を向けば北アルプスの雄姿にお目にかかれるという格好の撮影スポットとなっているからじゃよ。
特に秋から冬にかけての未明や夕暮れにはカメラマニアが続々と押しかけるのじゃわい。
今日は夏の真っ昼間じゃからカメラマニアの姿はあまり見かけないが、それでも行楽客とおぼしき衆やキャンパーの車で賑わっていたぞえ。
この辺りからは北アルプスが望めるはずなのじゃが、今日は雲が広がっていてよく分からぬ。
東側には諏訪湖が見える。
雲がなければ湖の向こうに富士山が遠望できるのじゃが、こちらも今日は雲が多くてまるで見えぬ。
特に夏の真っ昼間では見えぬことが多いわい。
しかし空気が澄む秋から冬の未明には、富士山が逆光を浴びてぽっかり浮かび上がり、幻想的な光景が展開される日が多くなるからのう。
それを狙ってこの周辺にはマニアの三脚がずらりと立ち並ぶというわけじゃ。
北の方向には鉢伏山も見える。画面右奥の高い山が鉢伏山じゃ。
今日はこれからあそこまで登って行くつもりじゃ。
登ると言ってももちろん徒歩ではないぞえ。車での話じゃ😁
標高は2000メートル近いが、さすが頂上までは車で行けぬ。
しかし頂上に近い山小屋辺りまでは車道が通っているからのう。
今日はそこまで行ってみるとするわい。
それではひとまず高ボッチはオサラバして鉢伏山へ出発じゃ。
途中でちょいと面白い林の中を通って行く。
左は直線的に伸びた木々、右は妙に曲がりくねった木々。
道路を挟んだだけでどうしてこれほど違う林になったのかのう。
チラリと見える諏訪湖。
大分登って来たわい。
画面右上の平らになっている場所は先ほどまで居た高ボッチ高原じゃ。
ここに佇んで撮影をしていると、心地よい涼風が頬を撫でて行く。
40℃近い猛暑に耐えている下界の衆が気の毒になるほどじゃわい。
望遠レンズで覗くと、高ボッチ高原に建つ電波塔や駐車場が見えるわい。
この辺りにも曲がりくねった木が…。
この山小屋エリアまでで車道は終わり。
ここから頂上までは徒歩でしか行けぬわい。
頂上までそれほど遠くではないが、こんなに老い果ててしまってからでは到底ムリな話じゃ。
あのあたりが頂上になるのかのう。
6月ごろになればあそこはレンゲツツジの花園になるぞえ。
引き返す途中でまた見えた諏訪湖。
高ボッチ高原まで降りて行く途中の道路際にワシの”定宿‟がある。
車が2、3台しか停まれぬような狭い空き地じゃが、そこがワシのお気に入りの宿泊地じゃ。
今夜もそこで泊まるとするかのう。
昔は下界の市街地まで見渡せたこの”定宿‟は、周りの木々が成長するにしたがって、今ではほとんど見えなくなってしまったわい。
しかしなぜかここが一番落ち着くのじゃよ。
夕闇が迫って来たのう。
目前のススキが最後の輝きを見せる。
お天道さまとも今日はこれでお別れですのう。
明日もまた元気なお姿を見せてくだされや。
余韻。
木々の間からわずかに見える市街地に灯りがともり始めた。
それではこの灯りを眺めながら、いつものようにコンビニ特製のディナーと行こうかのう。
高ボッチ周辺の朝は撮影するようなエモノはあまりない。
明朝はゆっくりできそうじゃ。
いや、撮影ポイントは一か所だけあるにはあるのじゃよ。
先ほども述べた、かの有名な諏訪湖越しに望む富士山じゃ。
しかしマニアの間であまりに有名になり過ぎてしまったからのう。
今さら撮ってみても二番煎じ、三番煎じじゃわい。
それに第一、夏ではあまりいい光景にならぬのじゃ。
どうせ撮るならやはり秋口にならぬとのう。
そんなことより先ずは🍱じゃ、🍺じゃ😁
そして…
💤💤💤 💤💤💤😴
つづく
無断転用禁止






















