あてどもない旅2023
その1 国宝見物
無断転用禁止
いきなりで申し訳ないのじゃが、今回は今までの風景写真とはちょいと違うのじゃよ。
随分前から一目見たいものだと思っていた国宝・五重塔に会いに行って来たのじゃわい。
老い先短い身じゃからのう。もう今年あたりが最後のチャンスだとばかりに必死の覚悟(?)で行って来たのじゃよ。
場所かえ?
それはあえてワシの口からは言わぬことにするわい。
興味のある衆は写真をよ~くご覧くだされるならばお分かりになるかもしれぬ。
興味なぞない衆はスルーされても一向にかまいませぬからのう。
さてここが五重塔へ向かう入り口じゃが…
腰痛持ちの老人にとってはここから試練の道のりが待っているのじゃ。
というのは、目的地への道のりは急峻な上り下りが続く石段が待ち構えているからのう。
これは比較的平坦な道を撮影したのじゃが、実はこんな道はごくわずか。
ほとんどの行程で登りや下りの石段が長々と続くのじゃ。
しかも石段の幅が狭く、苔やら落ち葉もあって油断すると滑ってしまう。
ゆっくりゆっくり歩を進めていると、後ろから来た若者が難なく追い抜いて行く。
こちとらは
そろりそろり…
よたよた…
とぼとぼ…
秡川にかかる神橋へやって来た。
朱塗りの欄干が美しいのう。
神橋の横には滝が流れているわい。
須賀の滝というらしい。
滝の撮影には三脚が必須じゃが、ヨタヘロ老人にはこんなところまでカメラや三脚なぞ持ち運べぬわい。
今日は全部スマホの手持ち撮影じゃ。
樹齢1000年じゃと? ワシと同じ「爺」でも格が違うのう。
周囲の杉に比べると太さの違いが分かるわい。
脇にはお地蔵さまも。
やっと着いたぞえ。
しかしつい最近までは屋根の改修工事のために足場か組まれて幕が張られ、外観もほとんど見えない状態だったらしいのじゃよ。
ところが現在は冬の積雪に備えて一時的に春まで工事は中断され、足場を取りはずすための作業が進んでいてのう。
そのおかげで今日は偶然にも外観を見ることができたのじゃ。なんと運のよいことじゃ。

今年5月の時点ではこんな状態だったらしい。(ネットより)
これでは何も見えぬわのう。
雪解けの時期になればまたこんな足場が組まれるのじゃろうのう。
創建は平安時代らしいが、現在の塔は今から600年ほど前に再建されたものだという。
それにしてもよくモツものじゃ。
最近の住宅なんぞ、数十年でペッチャンコじゃというのにのう。
ここに限らず、歴史的な建築物を見るたびに思うことじゃが、まったくの手作業で行われていた時代に、こんな険しい山中にこんな緻密な建造物がよくできたものじゃわい。
しかし何と言っても木造じゃからのう。
見た目にも相当傷んでいることがよく分かる。
いずれは崩れ落ちるときが来るのかのう。
もう二度と来ることはないと思うと、ちょいと名残惜しい気もするのじゃがそろそろお暇しなければのう。
しかし帰りがまた大変じゃて。
またもや
そろりそろり…
よたよた…
とぼとぼ…
往路でも通ったあの赤い橋の傍らにはこんな祠もあるわい。
お天道様もだいぶ西に傾いてきたのう。
やっと神域から出てくることができたわい。
もうヘロヘロ+クタクタ×2じゃ。
早速今夜のねぐらを探して体を休ませなければのう。
身体は疲れたが、長年、一度は見たいと思っていた場所に来ることができて、わしゃ本望じゃわい。
つづく
無断転用禁止





















