遭遇!
無断転用禁止
これは4月25日時点での話じゃがのう。
わが住処から2、30分の田園地帯にはワシの知る限り2つの睡蓮の沼があるのじゃ。
去る3月ごろ、その沼に芽生えたばかりの睡蓮を撮りに行ったのじゃが、そろそろその後の状況が気になって来たのじゃよ。
睡蓮は5月ごろから開花するらしいのじゃが、そのころはゴールデンウイークで道路が込み合うからのう。
GWの混雑を避けるために、ちょいと早いかも知れぬが今からロケハンがてら覗いて見ることにしたのじゃわい。
まず1つ目の沼へ行ったみた。
付近の民家の庭の片隅に車を停めさせてもらい、車外へ出ると傍には見事に咲いた花桃が。
沼までの細道をトボトボ歩いて行くと、この辺りはミツバツツジが満開じゃ。
沼を覗いてみると大量の葉っぱが所狭しと居座っているのじゃが、肝心の花はどこにも咲いていないわい。
こりゃまだ早かったようじゃ。
しかし3月に来た時は真っ赤な顔していた葉っぱの赤ん坊が、2ヶ月も経たぬうちにすっかり色が変わって大人になっていたわい。
この分では開花も間近じゃろうから道路の混雑を承知のうえでGW中にまた来てみるか、それともGWの喧騒が終わったころまで待ってみるか、ちょいと悩むところじゃわい。
とりあえず今日のところはここは引き揚げて、もう一つの別の沼を覗いてみることにしようわい。
沼の近くの駐車スペースから沼まで歩いて行くと、途中の草むらには様々な草花が最盛期を迎えていた。
検索するとムラサキサギゴケの群生らしい。
ムラサキサギゴケに混じって咲いている黄色の花も検索して見たのじゃが、候補が大量にあって名前がはっきり特定できぬのじゃ。
花の名前は難しいわい。
これはスミレじゃろうのう。
タンポポの蜜にありついているのはベニシジミの仲間かのう。
シジミは蝶のように動き回らぬから撮影も楽じゃわい。
ヒメオドリコソウもますます意気盛んじゃ。
ここにもムスカリが咲いていたわい。
沼を覗いてみたが、ここも肝心の睡蓮は開花していないのじゃ。
周りの草花はどれも最盛期じゃというのにのう。
この沼の岸辺には山藤が咲くのじゃが、それも見当たらぬ。
昨年はこの辺りに咲いていたのじゃがのう。
などときょろきょろしていたら、前方の岸辺近くに1つ2つと睡蓮が!
やれやれちょいとだけでも咲いていてよかったわい。
これから徐々に増えて行くじゃろうのう。
こうなったらGWの道路事情などお構いなしにまたやって来るか。
しかし睡蓮はかなり長期間に咲くらしいから慌てる必要はないかも知れぬ。
しばらくは数少ない花を上下左右から矯めつ眇めつ夢中になって撮っていたのじゃよ。
そのときじゃった。
後ろに何か気配を感じて何気なく振り向くと・・・
なんと!
ニホンカモシカ‼️
ほんの数メートルの至近距離からじっとこちらを睨んでいるではないかえ!
いつの間にやって来たのか、睡蓮に夢中になっていてちっとも気が付かなかったわい。
ワシの横を通り抜けたいのじゃろうが、人間様が気になるのか、それともワシが向けたカメラが気になるのか、微動だにせず睨んでござる。
いくら危害を加えない動物だからといって、いつまでも睨まれていると気味が悪いからのう。
さりげなくカメラを沼の方向に向けてやったのじゃよ。
すると待っていましたとばかりにワシの後ろを足早にすり抜けて行ったわい。
そして数メートル離れたところでこちらを振り返り、じろりと一瞥くれた。
そのあとは警戒心から解き放たれたのか、安心したようにトコトコと去って行ったのじゃ。
やれやれ。
それにしてもいきなり目の前に立っていた時には驚いたのなんのって。
民家から数十メートルしか離れていない場所でもこんなデカい動物が生息しているのじゃのう。
しかし熊ではなくてよかったというものじゃ。
さてと。
気を取り直して撮影再開じゃ。
ほう!
こちらの岸辺には山藤が咲き始めていたわい。
観光用などの豪華絢爛なフジとは違い、自生の山藤は小ぶりで色彩も乏しく、あまり目立たぬが、もうちょいと経てば花も増えて見栄えもよくなるじゃろうて。
奥の方にも睡蓮が咲き出しているがまだちょいと寂しいわい。
睡蓮の開花期間はかなり長いらしいから2、3ヶ月先でもよいかもしれぬが、わしゃ藤の花とのコラボを撮りたいからのう。
うかうかしていると山藤の方が散ってしまうかもしれぬわい。
ならば連休中でも道路の混雑を承知で無理やり出かけて来るか?
それとも連休が終わったころにゆっくり来るか?
さあどうするカメじぃ。
ここが思案のしどころ
無断転用禁止






























