今日は、フィルムカメラの超初心者が教えるフィルムカメラ入門です。(;^_^A
フィルムカメラは、それなりにいい写りのする完動品カメラが、なんと送料込でも2000円で買うことができます。(ヤフオク利用)
そんな安くて手軽に買えるフィルムカメラを紹介していきたいと思いますが、まずカメラを選ぶまでにいくつかのステップがありますので順を追って説明します。
STEP1
35mmフィルムを使用するカメラを買おう!
カメラに詳しくない人は、35mmフィルムって何?と思う人もいるかもしれませんが、35mmフィルムまたは135フィルムと呼ばれるものは、ごくごく一般的なフィルムのことです。(深く考えずに普通のフィルムと思ってください)
今の人は、そもそもフィルムのサイズに種類があることを知らない人も多いかと思いますが、フィルムには多種多様な種類があります。
そんな写真フィルムもデジタルカメラが全盛となった現在、製造事業は日に日に縮小されています。
しかしながら、フィルムカメラのスタンダードである35mmフィルムに関しては、これから先も長く作られていくと思われので、製造が中止されるといった心配しなくていいでしょう。
フィルムサイズが大きくよりキレイな写真が撮れる大判サイズや中判サイズのフィルムも、プロユースでの利用が続くのでまだまだなくなることはないでしょうが、ランニングコストが悪い上、初心者がいきなり使うようなカメラではないのでお勧めできません。
古い映画などで度々登場するスパイカメラとして有名なミノックスというカメラは、35mmフィルムより小さいフィルムを使いますが、こちらのフィルムは既に入手困難な状況となっており、せっかくカメラを買っても宝の持ち腐れとなってしまう場合があります。
以上のことを踏まえ、まずは35mmフイルムを利用したカメラを選ぶことを強くお勧めします。
STEP2
マニュアル式のカメラを買おう!
せっかくフィルムカメラを買うなら、私はマニュアル式のカメラを買うことをお勧めします。
本格的なフィルム撮影は別ですが、趣味で楽しむのでしたらマニュアル感覚でカメラの操作を楽しむことがフィルムカメラの醍醐味だと思います。
そもそも電子制御化されたフィルムカメラを使いたいのなら、デジタル一眼レフを使ったほうがいいでしょう。(;^_^A
更にマニュアル式のカメラは電器製品ではなく機械製品なので、長い期間修理ができるといった利点もあります。
ちなみに、ここでいうマニュアル式のカメラとは機械式のシャッターを使ったカメラのことを指しています。
カメラ(映像素子)がデジタル化されて、この機械式のシャッターの定義が曖昧になってきているのですが、その説明は面倒なので、ここではとにかく電子部品を使っていないシャッターとだけ理解してください。
STEP3
露出計の有無を決める!
マニュアルカメラの中には、露出計の有るものと無いものがあります。
露出計のないカメラは完全なマニュアルカメラ(フルマニュアルカメラ)となり、撮影する場合は、露出計を別途用意するか勘に任せて露出を決めることになります。
露出計のあるカメラは、露出がわかるのでマニュアル操作とはいえ撮影がかなり楽になります。
この露出計には電池が必要ですが、古いカメラの場合、電池は主にセレン光電池という太陽電池と、水銀電池というボタン電池が使われます。
セレン光電池は太陽光がエネルギー源なので電池を別途入れる必要はありません。
しかし、このセレン光電池は経年劣化している場合がある上、既に製造もされていないため(修理する場合は同じタイプのカメラからの部品を取るしかない)、購入の際は動作しているかの確認が必要となります。
水銀電池の方はボタン式電池なので、電力がなくなるごとに交換が必要ですが、露出計が壊れない限り使用することができます。
ですが、こちらの電池も既に製造されていません。(>_<)
こ の水銀電池の場合は、どこでも買うことができるボタン電池のSR44やLR44に専用のアダプターをつけて(アルミホイルや画用紙でもアダプター替わりに なります)代用ができますが、電圧が違うため露出が若干ズレるので、何度か撮影・現像して露出のズレを把握する必要があります。
また露出計のあるカメラの場合は、シャッタースピード優先撮影(現代のSモード)や、簡単なプログラムオート撮影(現代のPモード)ができる場合があります。
このような機能があると撮影はより簡単になり、初心者には助かります。
STEP4
カメラのタイプを決めよう!
フィルムカメラを正確にジャンル分けすることは不可能ですが、主にレンジファインダーカメラ、一眼レフカメラ、二眼レフカメラ、スプリングカメラ、ポラロイドカメラ、コンパクトカメラなどがあります。
代表的なカメラは、
レンジファインダー:ライカ M3
一眼レフ:ニコン F
二眼レフ:ローライフレックス SL66
スプリング:コダック レチナ
ポラロイド:ポラロイド SX-70
コンパクト:オリンパス ペン
などです。
スプリングカメラは、レンズをカメラに収納できる方式のカメラです。
このタイプのカメラはかつて多く製造されました時代もありましたが、1950年代には既に人気が下火となったため、ほとんど場合は露出計のないフルマニュアルのカメラとなります。
二眼レフは、撮影用のレンズとファインダー用のレンズが別々に用意されたレンズが2つあるカメラで、カメラが進化してきた大きな流れの枠外にあるカメラと言えます。
フィルムは中判や大判を使うことがほとんどです。
ポラロイドとは本来企業名であり、正確なジャンル名としてはふさわしくないのですが、その場でプリントアウトができるカメラを、一般的にポラロイドカメラと言います。(またはインスタントカメラ)
このポラロイドカメラを作っていたポラロイド社はデジカメの勢いに押され経営破綻してしまい、その後専用プリント用紙供給の不安定化および品質の低下している状況です。
以上の3ジャンルは、今回私が勧める安くて手軽に買えるカメラとは違い、より趣味趣向の強いカメラとなります。
私が購入をお勧めするジャンルは以下の3つとなります。
・レンジファインダーカメラ
レンジファインダーカメラとは、世界で最も有名なカメラと言っても過言ではないライカのM3などでも採用されている距離計連動式のファインダーのあるカメラで、1950年代まで35mm判カメラの主流として使われていた方式のカメラです。
・一眼レフカメラ
一眼レフカメラは、フィルムの前にミラーがあり、撮影される像をそのミラーに反射させファインダーに送るシステムのカメラです。
この一眼レフカメラは、1960年代よりレンジファインダーに変わりレンズ交換式カメラの主流となり、また現代に至るまで主流であり続けるシステムです。
・コンパクトカメラ
コンパクトカメラの明確な定義決めは難しく、レンズ一体型のカメラ全てを指す場合や、レンズ一体型かつ複雑なファインダーの構造を持っていないカメラを指す場合もあります。
今記事では、後者のレンズ一体型かつ複雑なファインダーの構造を持っていないカメラをコンパクトカメラとして話を進めています。
STEP5
売れたカメラを買おう!
古いカメラを買うのだから、どうせなら希少価値のあるカメラを買ったほうがいいのでは思うかもしれませんが、そのようなカメラは値段が高くなりがちですし、何より修理の面で不安があります。
機械式のカメラのいいところは、電子部品をほとんど使っていないため長期間にわたり修理ができ長く使えることです。
売れたカメラは、交換できる部品が多数あるため(壊れたカメラから使える部品を取り除いたりするため)、より長い期間修理が効くのです。
また、使い方のわかりづらいマニュアルカメラはネットで使用方法を調べたりしますが、売れているカメラの場合は情報が豊富なので、わからないことがあってもすぐに調べられます。
このように、売れたカメラを買うことは多数の利点がありますので、初めて買うフィルムカメラは、ぜひ“売れたカメラ”を選ぶことをお勧めします。
STEP6
機種を決めよう!
ステップ1からステップ5までのことを踏まえて、最終段階の機種決めをしましょう。
こればっかりは、個人の好き嫌いがあるでしょうからどのカメラがいいとは言えませんが、比較的買いやすいカメラをいくつか紹介しておきます。
①オリンパス ペン EE
露出計:あり(セレン光電池)
ファインダー:素通し
レンズ交換:なし
発売日:1961年(ペン EE)
製造終了日:1986年(ペン EE-3)
種類:ペン EE、ペン EE-2、ペン EE-3 (ペンEFというタイプもありますが趣向がだいぶ違うのでここでは割愛します)
説明:このカメラはハーフ版(1枚分のフィルムで2枚撮るカメラ)で、簡単なプログラムオート機能を持つカメラなので、楽に撮影ができフィルム交換の手間も1/2で済みます。
また、フィルムの巻き上げ機構はワインディング方式(写ルンですと同じタイプ)で、デジカメ世代の人でも1度くらいは使ったことがある機構かと思います。
とにもかくにも、このペンEEは簡単に撮影ができ、初めて買うフィルムカメラにふさわしい1台と言えます。
購入する際の注意ポイント:セレン光電池が生きていることを確認。(暗いところで撮影しようとすると赤ベロがでる)
ペン EE“S”は、ペン EEとは多少趣向の違ったカメラとなるので注意が必要です。
ヤフオクで検索する:
PEN EE
、
ペン EE
②オリンパス OM-1
露出計:あり(水銀電池)
ファインダー:一眼レフ
レンズ交換:あり(OMマウント)
発売日:1972年(M-1)
製造終了日:?1980年代?(OM-1 MD)
種類:M-1、OM-1、OM-1 MD
説明:このカメラは一眼レフカメラが小型化されるきっかけとなったカメラで、一眼レフながら小さくて軽いことが特徴です。
また、使用レンズのOMマウントのレンズは比較的安く取引されているので、コストパフォーマンスがよくレンズを揃えることができます。
購入する際の注意ポイント:構造的にプリズムが腐食しやすいので、ファインダーを覗いてチェックするか、プリズム交換済みのものを買ったほうがいいでしょう。
ヤフオクで検索する:
OM-1
、
M-1
③キヤノン キヤノネット
露出計:あり(セレン光電池、ニューキャノネットは水銀電池)
ファインダー:レンジファインダー
レンズ交換:なし
発売日:1961年
製造終了日:1970年代中盤?(キヤノネットG-Ⅲ?)
種類:キヤノネット、キヤノネット ジュニア、キヤノネットS、キヤノネットQL、ニューキヤノネットQL、キヤノネットG-Ⅲ(キヤノネットQL以降はレンズだけの違うタイプが2~3タイプあります)
説明:このカメラが発売される3年前に、オリンパスからオリンパスオートという35mm判における自動露出カメラの魁となるカメラが発売されたのですが、キヤノネットは同じ自動露出カメラでも、オリンパスオートよりもおよそ半額の価格で発売されました。
この余りにも低価格かつ手軽に使えるカメラということで、人気は爆発的となり自動露出カメラの元祖的な存在として扱われています。
あまりの人気に、他メーカーからは『くたばれキヤノネット』と揶揄されたとの逸話も残るほどの大ヒットカメラです。
購入する際の注意ポイント:タイプが多数あるので、欲しいタイプのカメラをしっかり把握しましょう。
ヤフオクで検索する:
キャノネット
、
キヤノネット
、
CANONET
④キヤノン FTb
露出計:あり(水銀電池)
ファインダー:一眼レフ
レンズ交換:あり(FDマウント)
発売日:1971年(FTb)
製造終了日:?(FTb-N?)
種類:FTb、FTb-N
説明:キヤノンにおける一眼レフカメラの完成系と言われるカメラにF-1というモデルがありますが、FTbはそのF-1の低位モデルとなります。
F-1は現在でも高値で取引されていますが、FTbの方はかなり安く買うことができ、性能的もF-1譲りの高性能なのでお勧めの一眼レフカメラです。
購入する際の注意ポイント:?(情報不足です。ごめんなさい)
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FTb
⑤ニコン FM2
露出計:あり(SR44・LR44)
ファインダー:一眼レフ
レンズ交換:あり(Fマウント)
発売日:1982年
製造終了日:2001年(NEW FM2)
種類:FM2、NEW FM2、NEW FM2/T
説明:FM2はあまり安くはないですが、2001年まで製造され続けていたため、非常に状態のいいカメラが手に入ります。
また、マニュアルカメラとしては発売日がかなり遅いため、性能面でも申し分ありません。
電池も簡単に手に入るSR44とLR44(共に2個利用)を使用できるので、非常に使い勝手がいいカメラです。
購入する際の注意ポイント:フィルムカメラとしては、まだまだ新しい部類に入るので大きな問題は少ないようです。
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FM2
⑥ニコマート FT
露出計:あり(FT・FTnは水銀電池、FT2・FT3は酸化銀電池(SR))
ファインダー:一眼レフ
レンズ交換:あり(Fマウント)
発売日:1965年(FT)
製造終了日:1970年代終盤から1980年代始め?(FT3)
種類:FT、FTn、FT2、FT3
説明:ニコンにはレンジファインダーカメラのSやSPといった名機があり紹介したいのですが、どちらも値段が高く手軽には買えないので、FM2と機能的に被ってしまいますがもう1台一眼レフを紹介します。
ニコンには、かつて謙虚版ブランドとしてニコマートというブランドが存在しました。
現代における一眼レフカメラの潮流を作ったFや続くF2は、現在でもとても高値で取り扱われていますが、このニコマートのカメラはかなり安く手に入ります。
とりわけ特徴があるわけではありませんが、ニコン好きの方にはお勧めのカメラです。
購入する際の注意ポイント:露出計の壊れている機種が多いので注意しましょう。
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FT
⑦アサヒペンタックスSP
露出計:あり(水銀電池)
ファインダー:一眼レフ
レンズ交換:あり(M42マウント)
発売日:1964年(アサヒペンタックスSP)
製造終了日:1974年(アサヒペンタックスSP Ⅱ)
種類:アサヒペンタックスSP、アサヒペンタックスSP MD、アサヒペンタックスSP F、アサヒペンタックスSP Ⅱ
説明:ニコンに先んじて、クイックリターン式の一眼レフカメラを開発したペンタックス(当時は旭光学)ですが、売上的にも性能的も後塵のニコン(ニコンF)が圧倒し、一眼レフ=ニコンというイメージが定着してしまいました。
そんなペンタックスですが、新たにTTL露出計という機能を開発し発売したのがアサヒペンタックスSPで、このカメラは大ヒットしペンタックスを代表するカメラとなりました。
購入する際の注意ポイント:非常にヒットしたカメラで取り扱い数が多いので、ぜひ安くて状態のいいものを見つけましょう。
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ペンタックス SP
、
Pentax SP
⑧ミノルタ SR-T101
露出計:あり(水銀電池)
ファインダー:一眼レフ
レンズ交換:あり(SRマウント)
発売日:1966年
製造終了日:?
種類:SR-T101
説明:カメラ生産から撤退したミノルタは、かつて日本における一眼レフカメラの五大メーカーの一角(残りは上記4メーカー)でした。
そんなミノルタのカメラというと、世界で初めてカメラとレンズを合わせてオートフォーカスのシステムを作り上げたα-700など、マニュアルカメラよりももっと新しい時代のカメラの方が代表的ですが、そんなミノルタのマニュアルカメラの中でもSR-T101は比較的有名なカメラです。
このカメラは、現在では当たり前となったTTL分割測光というコンセプトを初めて採用したカメラで、当時としては革新的なカメラでした。
購入する際の注意ポイント:?(情報不足です。ごめんなさい)
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SR T101
⑨フェド FED-2
露出計:なし
ファインダー:レンジファインダー
レンズ交換:あり(ライカLマウント)
発売日:1955年(Type-a)
製造終了日:1970年(Type-e)
種類:Type-a、Type-b、Type-c、Type-d、Type-e (全て通称)
説明:1950年代以前のカメラ業界には、ライカ(バルナックライカ)というとても完成度の高いカメラが存在しました。
世界中の各カメラメーカーは、このライカの技術にはとても適わず、結果、ライカのカメラを真似することからカメラの生産を始めました。
こうして生まれたのが、コピーライカなるライカの模造品カメラです。
ライカのカメラを欲しいと思う人は多いでしょうが、現在ライカのカメラを買おうとすると、とても大きな出費となります。
ですが、コピーライカと言われるタイプのカメラは、ライカに比べ安く手に入れることができます。
とくにロシア(当時はソ連)で作られたコピーライカは、数も多くかなり安く手に入れることができるのです。
このロシアのコピーライカメーカーで有名なのがゾルキーとフェドなのですが、フェドの方が比較的に品質がいいようです。
パクリメーカーのカメラを買うのなんて嫌だと思うかもしれないでしょうが、現在世界最大のカメラメーカーであるキヤノンも、元々はコピーライカを作っていたメーカーです。
ちなみに、このFED-2はライカの古いモデルであるバルナックライカを模したものとなります。
購入する際の注意ポイント:品質にバラツキがあるので、ハズレを引かないように注意しましょう。
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FED-2
以上、代表する機種の説明でした。
実際には上記説明したカメラ以外にも名機は多数あります。
他のメーカーや今はなきメーカーなどにも、非常にいいカメラがありますので、皆さん是非探してみてください。(-^□^-)
ただ、中古品というものに対し抵抗感を持つ人もいるかと思います。
そんな人にお勧めするフィルムカメラは、新品のフィルムカメラです。
実は今現在でもフィルムカメラは新品で買うことができます。
それも聞いたことないようなメーカーのカメラではなく、カメラの2大メーカーであるキヤノンとニコンには、知らない人も多いかと思いますが、今現在でもフィルムカメラがしっかりとラインナップに載っています。(キヤノンに1種類、ニコンに2種類)
特にその中でもニコンのFM10というカメラは、STEP2で説明したマニュアル式のカメラになるのでお勧めです。(ただし中身はコシナのOEM品です)
中古品は買う気になれないという方は、是非検討してみてください。
以上、フィルムカメラの超初心者が教えるフィルムカメラ入門でした。
皆さんもフィルムカメラライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?(-^□^-)
それにしても書くの疲れた・・・(;^_^A
カメラ分類のブログはこちらに移転しました
・カメラ分類学
↓カメラの買い替えを考え中なら


フィルムカメラは、それなりにいい写りのする完動品カメラが、なんと送料込でも2000円で買うことができます。(ヤフオク利用)
そんな安くて手軽に買えるフィルムカメラを紹介していきたいと思いますが、まずカメラを選ぶまでにいくつかのステップがありますので順を追って説明します。
STEP1
35mmフィルムを使用するカメラを買おう!
カメラに詳しくない人は、35mmフィルムって何?と思う人もいるかもしれませんが、35mmフィルムまたは135フィルムと呼ばれるものは、ごくごく一般的なフィルムのことです。(深く考えずに普通のフィルムと思ってください)
今の人は、そもそもフィルムのサイズに種類があることを知らない人も多いかと思いますが、フィルムには多種多様な種類があります。
そんな写真フィルムもデジタルカメラが全盛となった現在、製造事業は日に日に縮小されています。
しかしながら、フィルムカメラのスタンダードである35mmフィルムに関しては、これから先も長く作られていくと思われので、製造が中止されるといった心配しなくていいでしょう。
フィルムサイズが大きくよりキレイな写真が撮れる大判サイズや中判サイズのフィルムも、プロユースでの利用が続くのでまだまだなくなることはないでしょうが、ランニングコストが悪い上、初心者がいきなり使うようなカメラではないのでお勧めできません。
古い映画などで度々登場するスパイカメラとして有名なミノックスというカメラは、35mmフィルムより小さいフィルムを使いますが、こちらのフィルムは既に入手困難な状況となっており、せっかくカメラを買っても宝の持ち腐れとなってしまう場合があります。
以上のことを踏まえ、まずは35mmフイルムを利用したカメラを選ぶことを強くお勧めします。
STEP2
マニュアル式のカメラを買おう!
せっかくフィルムカメラを買うなら、私はマニュアル式のカメラを買うことをお勧めします。
本格的なフィルム撮影は別ですが、趣味で楽しむのでしたらマニュアル感覚でカメラの操作を楽しむことがフィルムカメラの醍醐味だと思います。
そもそも電子制御化されたフィルムカメラを使いたいのなら、デジタル一眼レフを使ったほうがいいでしょう。(;^_^A
更にマニュアル式のカメラは電器製品ではなく機械製品なので、長い期間修理ができるといった利点もあります。
ちなみに、ここでいうマニュアル式のカメラとは機械式のシャッターを使ったカメラのことを指しています。
カメラ(映像素子)がデジタル化されて、この機械式のシャッターの定義が曖昧になってきているのですが、その説明は面倒なので、ここではとにかく電子部品を使っていないシャッターとだけ理解してください。
STEP3
露出計の有無を決める!
マニュアルカメラの中には、露出計の有るものと無いものがあります。
露出計のないカメラは完全なマニュアルカメラ(フルマニュアルカメラ)となり、撮影する場合は、露出計を別途用意するか勘に任せて露出を決めることになります。
露出計のあるカメラは、露出がわかるのでマニュアル操作とはいえ撮影がかなり楽になります。
この露出計には電池が必要ですが、古いカメラの場合、電池は主にセレン光電池という太陽電池と、水銀電池というボタン電池が使われます。
セレン光電池は太陽光がエネルギー源なので電池を別途入れる必要はありません。
しかし、このセレン光電池は経年劣化している場合がある上、既に製造もされていないため(修理する場合は同じタイプのカメラからの部品を取るしかない)、購入の際は動作しているかの確認が必要となります。
水銀電池の方はボタン式電池なので、電力がなくなるごとに交換が必要ですが、露出計が壊れない限り使用することができます。
ですが、こちらの電池も既に製造されていません。(>_<)
こ の水銀電池の場合は、どこでも買うことができるボタン電池のSR44やLR44に専用のアダプターをつけて(アルミホイルや画用紙でもアダプター替わりに なります)代用ができますが、電圧が違うため露出が若干ズレるので、何度か撮影・現像して露出のズレを把握する必要があります。
また露出計のあるカメラの場合は、シャッタースピード優先撮影(現代のSモード)や、簡単なプログラムオート撮影(現代のPモード)ができる場合があります。
このような機能があると撮影はより簡単になり、初心者には助かります。
STEP4
カメラのタイプを決めよう!
フィルムカメラを正確にジャンル分けすることは不可能ですが、主にレンジファインダーカメラ、一眼レフカメラ、二眼レフカメラ、スプリングカメラ、ポラロイドカメラ、コンパクトカメラなどがあります。
代表的なカメラは、
レンジファインダー:ライカ M3
一眼レフ:ニコン F
二眼レフ:ローライフレックス SL66
スプリング:コダック レチナ
ポラロイド:ポラロイド SX-70
コンパクト:オリンパス ペン
などです。
スプリングカメラは、レンズをカメラに収納できる方式のカメラです。
このタイプのカメラはかつて多く製造されました時代もありましたが、1950年代には既に人気が下火となったため、ほとんど場合は露出計のないフルマニュアルのカメラとなります。
二眼レフは、撮影用のレンズとファインダー用のレンズが別々に用意されたレンズが2つあるカメラで、カメラが進化してきた大きな流れの枠外にあるカメラと言えます。
フィルムは中判や大判を使うことがほとんどです。
ポラロイドとは本来企業名であり、正確なジャンル名としてはふさわしくないのですが、その場でプリントアウトができるカメラを、一般的にポラロイドカメラと言います。(またはインスタントカメラ)
このポラロイドカメラを作っていたポラロイド社はデジカメの勢いに押され経営破綻してしまい、その後専用プリント用紙供給の不安定化および品質の低下している状況です。
以上の3ジャンルは、今回私が勧める安くて手軽に買えるカメラとは違い、より趣味趣向の強いカメラとなります。
私が購入をお勧めするジャンルは以下の3つとなります。
・レンジファインダーカメラ
レンジファインダーカメラとは、世界で最も有名なカメラと言っても過言ではないライカのM3などでも採用されている距離計連動式のファインダーのあるカメラで、1950年代まで35mm判カメラの主流として使われていた方式のカメラです。
・一眼レフカメラ
一眼レフカメラは、フィルムの前にミラーがあり、撮影される像をそのミラーに反射させファインダーに送るシステムのカメラです。
この一眼レフカメラは、1960年代よりレンジファインダーに変わりレンズ交換式カメラの主流となり、また現代に至るまで主流であり続けるシステムです。
・コンパクトカメラ
コンパクトカメラの明確な定義決めは難しく、レンズ一体型のカメラ全てを指す場合や、レンズ一体型かつ複雑なファインダーの構造を持っていないカメラを指す場合もあります。
今記事では、後者のレンズ一体型かつ複雑なファインダーの構造を持っていないカメラをコンパクトカメラとして話を進めています。
STEP5
売れたカメラを買おう!
古いカメラを買うのだから、どうせなら希少価値のあるカメラを買ったほうがいいのでは思うかもしれませんが、そのようなカメラは値段が高くなりがちですし、何より修理の面で不安があります。
機械式のカメラのいいところは、電子部品をほとんど使っていないため長期間にわたり修理ができ長く使えることです。
売れたカメラは、交換できる部品が多数あるため(壊れたカメラから使える部品を取り除いたりするため)、より長い期間修理が効くのです。
また、使い方のわかりづらいマニュアルカメラはネットで使用方法を調べたりしますが、売れているカメラの場合は情報が豊富なので、わからないことがあってもすぐに調べられます。
このように、売れたカメラを買うことは多数の利点がありますので、初めて買うフィルムカメラは、ぜひ“売れたカメラ”を選ぶことをお勧めします。
STEP6
機種を決めよう!
ステップ1からステップ5までのことを踏まえて、最終段階の機種決めをしましょう。
こればっかりは、個人の好き嫌いがあるでしょうからどのカメラがいいとは言えませんが、比較的買いやすいカメラをいくつか紹介しておきます。
①オリンパス ペン EE
露出計:あり(セレン光電池)
ファインダー:素通し
レンズ交換:なし
発売日:1961年(ペン EE)
製造終了日:1986年(ペン EE-3)
種類:ペン EE、ペン EE-2、ペン EE-3 (ペンEFというタイプもありますが趣向がだいぶ違うのでここでは割愛します)
説明:このカメラはハーフ版(1枚分のフィルムで2枚撮るカメラ)で、簡単なプログラムオート機能を持つカメラなので、楽に撮影ができフィルム交換の手間も1/2で済みます。
また、フィルムの巻き上げ機構はワインディング方式(写ルンですと同じタイプ)で、デジカメ世代の人でも1度くらいは使ったことがある機構かと思います。
とにもかくにも、このペンEEは簡単に撮影ができ、初めて買うフィルムカメラにふさわしい1台と言えます。
購入する際の注意ポイント:セレン光電池が生きていることを確認。(暗いところで撮影しようとすると赤ベロがでる)
ペン EE“S”は、ペン EEとは多少趣向の違ったカメラとなるので注意が必要です。
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②オリンパス OM-1
露出計:あり(水銀電池)
ファインダー:一眼レフ
レンズ交換:あり(OMマウント)
発売日:1972年(M-1)
製造終了日:?1980年代?(OM-1 MD)
種類:M-1、OM-1、OM-1 MD
説明:このカメラは一眼レフカメラが小型化されるきっかけとなったカメラで、一眼レフながら小さくて軽いことが特徴です。
また、使用レンズのOMマウントのレンズは比較的安く取引されているので、コストパフォーマンスがよくレンズを揃えることができます。
購入する際の注意ポイント:構造的にプリズムが腐食しやすいので、ファインダーを覗いてチェックするか、プリズム交換済みのものを買ったほうがいいでしょう。
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③キヤノン キヤノネット
露出計:あり(セレン光電池、ニューキャノネットは水銀電池)
ファインダー:レンジファインダー
レンズ交換:なし
発売日:1961年
製造終了日:1970年代中盤?(キヤノネットG-Ⅲ?)
種類:キヤノネット、キヤノネット ジュニア、キヤノネットS、キヤノネットQL、ニューキヤノネットQL、キヤノネットG-Ⅲ(キヤノネットQL以降はレンズだけの違うタイプが2~3タイプあります)
説明:このカメラが発売される3年前に、オリンパスからオリンパスオートという35mm判における自動露出カメラの魁となるカメラが発売されたのですが、キヤノネットは同じ自動露出カメラでも、オリンパスオートよりもおよそ半額の価格で発売されました。
この余りにも低価格かつ手軽に使えるカメラということで、人気は爆発的となり自動露出カメラの元祖的な存在として扱われています。
あまりの人気に、他メーカーからは『くたばれキヤノネット』と揶揄されたとの逸話も残るほどの大ヒットカメラです。
購入する際の注意ポイント:タイプが多数あるので、欲しいタイプのカメラをしっかり把握しましょう。
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④キヤノン FTb
露出計:あり(水銀電池)
ファインダー:一眼レフ
レンズ交換:あり(FDマウント)
発売日:1971年(FTb)
製造終了日:?(FTb-N?)
種類:FTb、FTb-N
説明:キヤノンにおける一眼レフカメラの完成系と言われるカメラにF-1というモデルがありますが、FTbはそのF-1の低位モデルとなります。
F-1は現在でも高値で取引されていますが、FTbの方はかなり安く買うことができ、性能的もF-1譲りの高性能なのでお勧めの一眼レフカメラです。
購入する際の注意ポイント:?(情報不足です。ごめんなさい)
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⑤ニコン FM2
露出計:あり(SR44・LR44)
ファインダー:一眼レフ
レンズ交換:あり(Fマウント)
発売日:1982年
製造終了日:2001年(NEW FM2)
種類:FM2、NEW FM2、NEW FM2/T
説明:FM2はあまり安くはないですが、2001年まで製造され続けていたため、非常に状態のいいカメラが手に入ります。
また、マニュアルカメラとしては発売日がかなり遅いため、性能面でも申し分ありません。
電池も簡単に手に入るSR44とLR44(共に2個利用)を使用できるので、非常に使い勝手がいいカメラです。
購入する際の注意ポイント:フィルムカメラとしては、まだまだ新しい部類に入るので大きな問題は少ないようです。
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⑥ニコマート FT
露出計:あり(FT・FTnは水銀電池、FT2・FT3は酸化銀電池(SR))
ファインダー:一眼レフ
レンズ交換:あり(Fマウント)
発売日:1965年(FT)
製造終了日:1970年代終盤から1980年代始め?(FT3)
種類:FT、FTn、FT2、FT3
説明:ニコンにはレンジファインダーカメラのSやSPといった名機があり紹介したいのですが、どちらも値段が高く手軽には買えないので、FM2と機能的に被ってしまいますがもう1台一眼レフを紹介します。
ニコンには、かつて謙虚版ブランドとしてニコマートというブランドが存在しました。
現代における一眼レフカメラの潮流を作ったFや続くF2は、現在でもとても高値で取り扱われていますが、このニコマートのカメラはかなり安く手に入ります。
とりわけ特徴があるわけではありませんが、ニコン好きの方にはお勧めのカメラです。
購入する際の注意ポイント:露出計の壊れている機種が多いので注意しましょう。
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⑦アサヒペンタックスSP
露出計:あり(水銀電池)
ファインダー:一眼レフ
レンズ交換:あり(M42マウント)
発売日:1964年(アサヒペンタックスSP)
製造終了日:1974年(アサヒペンタックスSP Ⅱ)
種類:アサヒペンタックスSP、アサヒペンタックスSP MD、アサヒペンタックスSP F、アサヒペンタックスSP Ⅱ
説明:ニコンに先んじて、クイックリターン式の一眼レフカメラを開発したペンタックス(当時は旭光学)ですが、売上的にも性能的も後塵のニコン(ニコンF)が圧倒し、一眼レフ=ニコンというイメージが定着してしまいました。
そんなペンタックスですが、新たにTTL露出計という機能を開発し発売したのがアサヒペンタックスSPで、このカメラは大ヒットしペンタックスを代表するカメラとなりました。
購入する際の注意ポイント:非常にヒットしたカメラで取り扱い数が多いので、ぜひ安くて状態のいいものを見つけましょう。
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⑧ミノルタ SR-T101
露出計:あり(水銀電池)
ファインダー:一眼レフ
レンズ交換:あり(SRマウント)
発売日:1966年
製造終了日:?
種類:SR-T101
説明:カメラ生産から撤退したミノルタは、かつて日本における一眼レフカメラの五大メーカーの一角(残りは上記4メーカー)でした。
そんなミノルタのカメラというと、世界で初めてカメラとレンズを合わせてオートフォーカスのシステムを作り上げたα-700など、マニュアルカメラよりももっと新しい時代のカメラの方が代表的ですが、そんなミノルタのマニュアルカメラの中でもSR-T101は比較的有名なカメラです。
このカメラは、現在では当たり前となったTTL分割測光というコンセプトを初めて採用したカメラで、当時としては革新的なカメラでした。
購入する際の注意ポイント:?(情報不足です。ごめんなさい)
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⑨フェド FED-2
露出計:なし
ファインダー:レンジファインダー
レンズ交換:あり(ライカLマウント)
発売日:1955年(Type-a)
製造終了日:1970年(Type-e)
種類:Type-a、Type-b、Type-c、Type-d、Type-e (全て通称)
説明:1950年代以前のカメラ業界には、ライカ(バルナックライカ)というとても完成度の高いカメラが存在しました。
世界中の各カメラメーカーは、このライカの技術にはとても適わず、結果、ライカのカメラを真似することからカメラの生産を始めました。
こうして生まれたのが、コピーライカなるライカの模造品カメラです。
ライカのカメラを欲しいと思う人は多いでしょうが、現在ライカのカメラを買おうとすると、とても大きな出費となります。
ですが、コピーライカと言われるタイプのカメラは、ライカに比べ安く手に入れることができます。
とくにロシア(当時はソ連)で作られたコピーライカは、数も多くかなり安く手に入れることができるのです。
このロシアのコピーライカメーカーで有名なのがゾルキーとフェドなのですが、フェドの方が比較的に品質がいいようです。
パクリメーカーのカメラを買うのなんて嫌だと思うかもしれないでしょうが、現在世界最大のカメラメーカーであるキヤノンも、元々はコピーライカを作っていたメーカーです。
ちなみに、このFED-2はライカの古いモデルであるバルナックライカを模したものとなります。
購入する際の注意ポイント:品質にバラツキがあるので、ハズレを引かないように注意しましょう。
ヤフオクで検索する:
以上、代表する機種の説明でした。
実際には上記説明したカメラ以外にも名機は多数あります。
他のメーカーや今はなきメーカーなどにも、非常にいいカメラがありますので、皆さん是非探してみてください。(-^□^-)
ただ、中古品というものに対し抵抗感を持つ人もいるかと思います。
そんな人にお勧めするフィルムカメラは、新品のフィルムカメラです。
実は今現在でもフィルムカメラは新品で買うことができます。
それも聞いたことないようなメーカーのカメラではなく、カメラの2大メーカーであるキヤノンとニコンには、知らない人も多いかと思いますが、今現在でもフィルムカメラがしっかりとラインナップに載っています。(キヤノンに1種類、ニコンに2種類)
特にその中でもニコンのFM10というカメラは、STEP2で説明したマニュアル式のカメラになるのでお勧めです。(ただし中身はコシナのOEM品です)
中古品は買う気になれないという方は、是非検討してみてください。
以上、フィルムカメラの超初心者が教えるフィルムカメラ入門でした。
皆さんもフィルムカメラライフを楽しんでみてはいかがでしょうか?(-^□^-)
それにしても書くの疲れた・・・(;^_^A
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