本日も見に来ていただき、ありがとうございます。

約20年前の話を書いています。





前回の続きです。







大親友と4年間一緒に暮らした後、

私はそのまま東京生活を続け、

26歳で田舎の実家に戻ったユキ。





ユキは大好きな 両親と一緒に暮らして、

やっぱり実家はラクでいいなぁと喜んでいた。





ある夜、ユキに電話すると、

その日はとても元気がなく、

声もぶっきらぼうだった。

私は話したい事がたくさんあったけど、その日はすぐに電話を切った。




もしかして、遠距離恋愛の彼と何かあったかな、でもユキならあとで話してくれるだろう…

私の気持ちはそんな感じだった。







それから数日後、ユキから手紙が届いたラブレター

そこには衝撃の内容がゲッソリ






ちわーっす!実は今、入院しています。

前から胸のしこりがあるって話をしてたけれど、病院に行って、いろんな検査をして、自分でも大きくなってきたような気はしてたんだけど、怖くてあまりさわれなくて、結果、乳癌であることが判明。


もう、その日は「家族の人と一緒に来てください」と言われていたので、切るんだなとは分かっていたけれど、

左胸全部切除と聞かされて、目の前 真っ暗。

お母さんと泣きました。


入院して、検査して、土日に外泊で家に帰った時に、たまたま偶然、ちゃる(私の仮名)から電話が来てびっくりしたけど、元気がなかったのはそういう訳なんだぁ。分かってくれた?


もう無事に手術も終わり、痛みもなく、左手のリハビリに精を出しているよ。


ギザギザ 途中 省略 ギザギザ


そして、入院中に彼が東京から、突然お見舞いに来てくれたりしちゃったのだー。信じていいんだな、あの男 と心の中で思います。

ちゃるも、そんな男を見つけてね。


ただ、同情だけはしないでね。

立ち直った私はみじめじゃないんだから。

病気だから仕方ないんです。


でも骨への転移も、肺や肝臓の転移の心配も、検査で解消したので、

あとは前向きに治していくだけです。

服着てればわかんないし大丈夫。




という内容でした。




3歳からの幼馴染、

大親友のユキが乳癌だなんて。

しかも26歳の若さで。




あまりにもショックすぎる。




けれど、本人はもっとショックなはずだ。




こんな時、友達にどんな言葉をかければいいのだろう。

そして、あの時、私はユキにどんな言葉をかけたのだろう。

記憶が曖昧で思い出せません。






あ、そうだ。

乳癌と言えば、一年前の胸のしこり。

あれ、ガンじゃないと診断受けたよね?



え?え⁈

あれが、本当は乳癌だったの?



えーー!!!


そんな、ひどいよ。

ガンじゃないって言ったじゃん!

なんだよーどーゆーこと?

今でこそセカンドオピニオンという言葉もありますが、20年前は違ったんです。

やっと本人にガン告知をするようになったぐらいなので。

検査も、1つの病院で大丈夫と言われたら、疑うなんてありませんでした。

しかも大きな病院だったし。

もし他の病院でも診てもらっていたら、もっと早く発見できたのかな。その時とても悔やみました。



約一年前に、友達の看護師ちゃんが

「こんな大きいのはガンじゃないよ」と言っていた、アレが乳癌だったの⁈



え、その時点で初期ではないのか?

その大きなしこりを、ガンじゃないと言われて、さらに1年放置したってことになるの?

26歳じゃ若いから、ガンの進行が早いんじゃないの?




私の頭の中はパニックになった。

ユキの乳癌は、早期発見じゃないかもしれない。

てことは、他にも転移があるかもしれない。

命に関わるじゃないか。



手紙には

病院で検査して、転移はないと言われたって、、、それは真実なの?

ユキは本当の事を教えてもらえてるのか?

それとも本当の事は知らない方がいいの?



ダメだ、何も信じられなくなりそうだ。



私は血の気が引くような感覚になった。








また次回に続きます。

読んでくださってありがとうございましたラブラブ