私とユキは3歳からの幼馴染。
保育園、小学校、中学校、高校まで、
ずーっと同じで、大親友
私達は共通点が多い。
小さい時からピアノを習っている
手芸が大好き
食べ物の好みも似ている
好きなバンドも同じ
話がとても合う
さらに笑いのツボも同じで、一緒にいると
腹から大笑いなんてしょっちゅう
でも、性格は全然違うんだけどね
ユキは小さい時から、何をやってもすごい
ピアノを弾けば賞をとり、
書道をすれば金賞、
絵を描けば最優秀賞、
マーチングバンドでは総指揮をとり、
中学の生徒会長をしたり、
とにかくすごい。
何をやっても特別ずば抜けて目立つことがない私とは大違い
でも好きな物が同じだから、ユキとはずーっと仲良しだった。
高校卒業後、初めてお互い違う学校へ。
私は幼児教育の勉強。
ユキは建築関係。
でもいつも近況を1番に報告するのはユキで、
ケータイもない時代、公衆電話で話すのもユキで、
メールもLINEもない時代、手紙を書いて文通するのもユキだった。
お互い実家から離れて暮らしていても、
一緒に好きなバンドのライブに行ったり、
お泊まり会をしたり、
とにかく仲良しは変わらない。
挙げ句の果てに、
社会人になってから、
もうどうせなら一緒に住もうかー
とノリで決め⁉️
東京で2人暮らしをすることになった。
この時が22歳。
ユキは建築デザインの会社で、とにかく忙しくて、徹夜も多くて大変そうだった。
私は保育園勤務だったから、朝早い仕事で、
ユキとは生活リズムが違うけど、
一緒に住んでたおかげで、
ストレスが溜まったらすぐにおしゃべりできるし、
一緒に買い物にもすぐ行けるし、
共通の友達を呼んでお泊まり会をしたり、
とにかく楽しく暮らしていた私達
そんな暮らしをして3年程たった時に、
ユキに彼ができた。
建築デザイン会社で知り合った、同じ歳の彼。
2人とも幸せそうだったなー。
私にはその時、彼氏はいなかったけどさ
大親友が幸せだと、周りも幸せになるもんだ
ある日、私達の友達も呼んで、
家でお茶会⁈をしてた時、
ユキが言った。
「ねぇねぇ、私、胸にしこりがあるんだけどー」
その場には看護師の友達もいたから、
その子が触診して言った。
「あー大丈夫。こんなに大きいのはしこりじゃないよー。乳癌のしこりは小さいから。
でも心配なら一応病院で診てもらった方が安心だね」と。
ユキはそれから大きな病院で、
しこりの相談と乳癌の検査をした。
そしたら、ガンじゃなかった
あー良かった。
ユキも私達も安心した
それから1年後かな。
ちょうどアパートの契約も切れるし、
ユキは実家に帰ろうかなと言ってるし、
私達の賑やか2人暮らしは終了〜となりました。
ケンカもほとんどなく、
22歳〜26歳まで4年間も一緒に暮らして、
ほんと楽しかったです
あぁ、このまま楽しい思い出で終わりたかった
けど、
この話はまだ続きます。
読んでくださってありがとうございました。
また次回に。