--さらば日本--
チェックインカウンターから出国手続きへと進み
手続きが無事済んでそこから一歩踏み出せば、そこはもう名義上日本ではない。
免税店でナッツを買い、機内での酒へと備える。
まるで、新幹線で出張にでかけるおっさんのようだが
飛行機嫌いのオレにとっちゃ新幹線なんかと違って恐怖感が段違いだ。
「大丈夫、飛行機は世界で一番安全な乗り物なんだ。でも、アエロフロート(ロシア航空)か・・・
いや、日本よりはいいだろ。なんたって戦闘機とか作ってたもんな。パイロットも優秀なはずだ・・・」
搭乗までの1時間。
最後になるかも知れない。。。友人達にかたっぱしから電話をかける事にした。
「あ、もしもし、いや~今、成田なんだけどさ、えっ?違うよ、仕事じゃないってwちょっと旅行でさ
何?寝てた?そりゃ悪い事したwいや別に大した用事じゃ・・・」
土曜日の午前中、ほとんどの友人たちは寝ているか、留守電だった。
いよいよ、搭乗となると繋がらなかった友人達からいっせいに着信が入り始めた。
「もしもし、あ、ごめん、今、成田で今から搭乗だから、ゴメン電話切るね」
「あ、もうゴメン、ホント飛行機乗るから」
「あ~ゴメンゴメン」
キリが無いので携帯電話の電源を落とし、飛行機に乗り込みシートに腰掛けた。
席は窓際だった。うれしくもなんとも無い・・・
前のシートの背に入った緊急時の脱出方を読んでいると飛行機は動き出した。
するとまもなく加速が始まり、ゴーーッというロードノイズが無くなると飛行機は離陸した。
さらば日本。
安定飛行に入るまでのしばらく間、オレは目を瞑り恐怖と戦っていた。
気をそらす為にいろいろな事を考えた。
しかし、考えれば考えるほど↓が頭に浮かんできた
http://mito.cool.ne.jp/detestation/123.html
しばらく経つと飛行機は安定飛行へと入った。ホッと一安心。
やるなアエロフロート、やるなロシア。安い割にはいいじゃないかw
落ち着いたところでビールでも呑むか、と添乗員を呼ぶ。
拙い英語でビールを頼むとなんとビールは有料だったorz
正確にはエコノミーのアルコール類はすべて有料!?
こんなん初めてだよ!安い航空券を買った為に高い旅行になっちまいそうだ。
飛行機は高度10000m付近を時速900km以上でモスクワに向かっていた。
モスクワまでは約10時間。
ああっ!みんなにイタリア行くって言うの忘れた!!
-続く-