弥生神社様で今年2回目の講演会をさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

弥生神社 【宗教・文化講座】

講座「共生社会を考える」第二回

「現代社会とコミュニティ」

*オンライン(ZOOM)・会場同時開催 *録画配信あり

◇オンライン 参加申し込み→https://ebina-yayoijinja.work/ws-kaijo0601
◇会場 参加申し込み→https://ebina-yayoijinja.work/ws-zoom0601

 

6月1日(土)14:00~16:00

 

講師:廣重剛史
(目白大学准教授)

 

著書『意味としての自然―防潮林作りから考える社会哲学―』晃洋書房(2018)
http://www.koyoshobo.co.jp/book/b352905.html

 

「震災時などに、しばしばボランティアやコミュニティの必要性が指摘されます。
なぜ現代ではそれらが重視されるのかを、近代社会の展開という大きな歴史的視点から考えます。

 

*要ご予約
上記のフォームにご記入の上、送信してください。

*受講料 会場・オンライン 1500円
*学生800円

本日で東日本大震災発災から13年目となります。あらためて震災でお亡くなりになられた方々、ご苦労されている方々のことを思い、私たちに出来ることを少しずつおこなっていきたいと思います。

昨日、神奈川県海老名市弥生神社様の主催で「震災復興とコミュニティーー気仙沼市での椿の森づくりから考える」と題し、私たちの活動などをお話させていただきました。当日の配布資料を公開しますので、よろしければご覧ください。

弥生神社「震災復興とコミュニティ」当日配布資料


追記

 昨日少し説明不足だったかなと反省しているのは、フッサールの箇所です。彼の「意味としての自然」という考え方は、当然人間の利用という観点からの自然の(用具的な)把握を含みますが、それだけに限りません。

 生活世界は価値世界でもあるので、そこは真善美聖といった価値を人々が感得する世界でもあります。そのため、「善なるもの」や「聖なるもの」に関する倫理的、宗教的な意味連関も、生活世界の一側面として含まれます。したがって、「自然の内在的価値」を認める環境倫理思想や、アニミズム的な価値観もまた、(それを共有する人びとの相互主観的な)生活世界の一つのあり方であると思います(生活世界と宗教的世界との関係は現象学的社会学者P.バーガーの『聖なる天蓋』が参考になります)。

 今回、エコロジー主義に関連する環境倫理思想を批判的に取り上げたのは、その前提にある客観主義に対する反省の不徹底さに対してです。私自身は少なくとも相互依存的な世界観は、エコロジーだけではなく、現象学を徹底することによって、その十分な基礎づけが得られると考えています。この点に関しては、本講座の最後(4回目)に扱いたいと思っています。

2月24日(土)、生活協同組合パルシステム東京様主催の震災イベントに、目白大学社会情報学科臨地研修制度を利用して「椿の森プロジェクト」に参加している学生7名とブース出展しました。苗木づくりの体験で、参加者の方が気仙沼で採取した椿の種やポット苗をお持ち帰りいただきました。これからまた新しいつながりが始まりそうです!