今日の天草は曇天でしたが、風もなくそれほど寒さを感じることはありませんでした。植物好きな仲間たちとハマジンチョウの花とサツマサンキライの花を見に行きました。

今日は大潮で10時20分頃が満潮、それから潮が引き始めるので11時前くらいまでサツマサンキライの花を見に行きました。

サツマサンキライ(サルトリイバラ科)は常緑つる性木本、サルトリイバラによく似ているのですが冬でも緑色の葉をつけていて花が真冬の1月に開花します。

ハマジンチョウとともに天草で一番開花が早い植物です。

 

雌雄異株でこれは雄株の雄花

たくさんの花が集まって球形の花序を作っています

サルトリイバラと違ってなかなかきれいな花ですね

長い花糸が目立ちます

 

こちらは雌花

すでに若い果実もたくさん見られました。今年は暖冬なので少し開花が早かったかもしれません

 

11時を過ぎ、潮が引いて海岸を歩けるようになりましたのでハマジンチョウの花を見に行きました。

ハマジンチョウは国内では長崎、熊本、鹿児島、琉球に分布する暖地性の海岸植物。

常緑低木でたくさんに枝分かれしてどこからどこまでが一株かわかりません

 

たくさんのきれいな花が咲いていました。

この花の蜜を求めてメジロがたくさん飛んでいました。花粉媒介に一役買っているようです

 

ハマジンチョウの花

 

私の好きな花で、名刺にもこの花の写真を載せています

 

ハマジンチョウは2群落あって2群落目の方にも行きました

 

長い枯れた花柄はハマサジです

 

ハマサジは花を咲かせるとその株は果実を作って枯れてしまいます。

青々とした葉をつけているのがハマサジ、これらの株は今年の夏花を咲かせます

 

枯れ枝のように見えるのはハマボウ、落葉低木で休眠中

春が来るのを待っています

 

ハマボウの果実

中にはたくさんの種子が入っていて、果実がぱっくり割れて中から種子がこぼれ落ち海流に乗って新天地を目指します。

 

シマカンギクがまだ花を咲かせていました

 

今日は、この海岸に生えている径10cm以上ある大きなウチワサボテン3株をみんなで鎌やスコップを使って切り倒し、砂浜に埋めたのですが、作業に熱中して写真を撮ることをすっかり忘れていました。