天草はここ数日ひところの暑さがやわらぎ、朝夕がとてもしのぎやすくなった。
夜、エアコンなしで眠れています。
タイヨウシダ(ヒメシダ科)を見に行った。
タイヨウはおてんとさまの太陽ではなく、大葉(たいよう)つまり大きな葉のシダという意味でそれが名前の由来です。写真では大きさがわかりにくいですが、2m近くはあると思います。
国内ではかって屋久島に生育していたが、現在では確認できないということで天草が国内唯一の自生地になっており環境省レッドデータブックで絶滅危惧ⅠA類になっている希少種です。
タイヨウシダは3株あり、全部確認でき安心しました。
ここはシダの生育にとても適しているらしく、オオバノハチジョウシダやシロヤマシダ、ハチジョウカグマ、イシカグマなども大きくてしかも旺盛に繁茂していました。
タイヨウシダのソーラス(胞子嚢群)
胞子が飛んで行ってもっともっと増えてくれるといいのですが
その他、今日見た植物
稲刈り後の田んぼでヒメミズワラビ(イノモトソウ科)が出ていました
本州~沖縄に分布する水生のシダ植物で熊本県レッドデータブックで絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
これは栄養葉(光合成をもっぱら行う葉)で繁殖のための胞子葉はこの後出てくるものと思います
コンクリートの割れ目から出ているのはクマツヅラ(クマツヅラ科)
道端や荒地に生える多年草で本州~九州に分布。
山地で見ることはなく、そういった点では外来種っぽいが在来種らしい。
どこにでもあるかというとそうではなく、あまり見かけることはない植物だ。
茎の上部で多数枝分かれし、穂状花序をつける
茎は四角形
葉は対生し、深く裂ける
メハジキ(シソ科)
山地の道端で見ましたが、ちょうど花盛りでした。
茎は四角形、60~100cmと草丈が高くすっと伸びてなかなかかっこいい。
和名は昔の子どもたちが茎を短く切り、まぶたの間にはさんで目はじき遊びをしたことからだそうです。今では考えられないことですが、物のなかった時代、子どもたちは自然の中に出ていろいろな遊びを見つけ出したのでしょうね。
メハジキの花