秋も深まってきて、珍しい植物であるショウベンノキの果実が赤く熟してきました。
ショウベンノキ(ミツバウツギ科)
常緑小高木、葉は対生し通常3小葉からなる。葉柄は3-5cmと長く、小葉は光沢のある長楕円形。
分布は四国(南部)、九州、琉球、台湾。
ショウベンノキは、漢字で書くと小便の木、名前の由来は春先に枝を切ると水液がたくさん出ることかららしいが、まだ試したことがありません。
かわいそうな名前かもしれませんが、すぐ覚えてもらえる印象的な名前には違いありません。
琉球列島では普通に見られるのかもしれませんが、四国の高地県、九州南部のみに分布する亜熱帯性の植物です。
熊本県内では天草の牛深だけに自生が見られる希少種の植物。
7月には青かった果実(下の写真)が、11月に入って少しづつ色づいてきました。
花期は5-6月ということですが、残念ながらまだ見たことがありません。
来年の花の時期に通って花を見たいと思っています。
一度見逃すと、一年待たねばならないので待ち遠しいものです。
ショウベンノキの果実、青いのも混ざっていて全部が一度に熟さないようです。
これだけたくさんの実がなるのに、ショウベンノキの数が少ないのはなかなか発芽しにくいからなのでしょうか?
ちなみに、ミツバウツギ科の植物は、他にはゴンズイ、ミツバウツギがあるようです。
天草にはゴンズイは普通に見られますが、ミツバウツギはないようです。