ヒメハギ(ヒメハギ科)
ヒメハギは日当たりのよいやや乾いたところに生える常緑の多年草。
北海道から琉球まで全国に分布しています。
山地の道端の日の当たる小さな草地にヒメハギの花が咲いていました。
ヒメハギ自体は草丈が10cmほどの小さな植物ですが、濃い紫色の花をたくさんつけていたのですぐ目に入ってきました。花がなければ多分見落としていたでしょう。
ヒメハギという和名は、小さな植物で花がハギのような紫色だからということです。
ハギだからマメ科かと思って図鑑を見ると「え~、ヒメハギ科っていうのがあるんだ」と、ちょっと驚きました。
ヒメハギ科の植物はヒメハギを入れて6種類図鑑に出ていましたが、天草には多分ヒメハギだけしかないようです。
花のつくりがどうにも不思議で一体どういう花の構造をしているのだろう・・??、と思いながら写真を撮りました。
マメ科だと花弁が5枚だが、楕円形の大きな花弁らしきものが左右に2枚出ていて、前の方にはひげのような房状のものがあって、かわった花だなあと思いつつ家に帰って図鑑で調べました。
左右に2枚ある楕円形の花弁のように見えるものはがく片で、がく片は他に小さなものが3個あり合計5個、花弁は3個で合生して一つの筒となり、下の弁の先が細かく裂けて房状になっているということがわかりました。
それにしても、手のこんだ花のつくりをしています。
近づいてみると、鳥が翼を広げているようにも見えます。
前の方にあるひげのようなふさふさしたものが目立っています。