ツルソバ(タデ科)

ツルソバは暖地に生えるつる性の多年草。茎は長く伸び、分枝が多い。

本州(伊豆七島・和歌山県)、四国、九州、沖縄に分布しています。


ツルソバ全体
ツルソバ


 ツルソバは「日本の野生植物」(平凡社)という図鑑には、暖地の海岸に生える多年草と書いてありますが、天草では海岸だけでなく山地の方に入ってもごく普通に道端で見ることができる植物です。花期が結構長く、秋が深まった今の時期でも花を見ることができます。

ソバ(蕎麦)の花によく似た白い花をつけ、つる状に這いまわっていますのでツルソバの名前を頂戴しています。

日当たりのよい海岸の道端や山地の林縁部などで大変旺盛に繁茂している植物です。


ツルソバ花
ツルソバの花


花は白色で枝先に集まっています。


ツルソバ花と実
ツルソバの花と果実 ( 枝先に青黒く見えるのが果実)


秋が深まってくると花と実両方つけているものも見ることができます。


ツルソバ実
ツルソバの果実

青黒色の果実は肥厚した花披(がく)に包まれています。


ツルソバ葉
ツルソバの葉


葉の基部は切形をしています。