こんばんは





一旦、離れていた『もう誰も愛さない』のブログも再会ということで、今日は佳境を迎える11話です。





前回は小百合の育った孤児院を巡る美幸と卓也らの一悶着と

王小龍、戸川啓介、卓也の父親の沢村元春の関係が繋がった模様が描かれ

美幸の一悶着でクビなってからヤケを起こし、美幸を殺そうとした林を通が逆に殺す終わり方でしたが



今回は初っ端から、林の殺害の翌日、美幸がブルースコーポレーションの支社で王に林の事件を聞かれる展開から入り

林の事件は事後処理された状態から始まるので、結局どうなったのかモヤモヤしながら見ることになります。(多分、王の部下が処理したんだろうけど)


美幸と卓也らの孤児院を巡る一悶着は、美幸が卓也に結婚を迫り、受け入れれば孤児院を渡すという展開になりましたが


それよりも今回は王が軸の展開で

林の死から彼の近辺を調査した王が、林と付き合っていた圭子を探り当て

圭子が米倉俊樹と繋がっていたことを突き止め、さらに彼らが美幸のスイスの銀行の金を奪おうとしている事から

美幸が会社の金をプールしていた事を知り、美幸に見切りを付けて、米倉たちと共々殺そうとするという急展開でした。


そこに玲子が王に接近し、なにか企んでいる様子や元春に王の写真を見せて、王が樫村という確証を得る様子も描かれ


最後にはどういうわけか、刑務所を脱獄した元春が卓也に電話をかけて、小百合が本当は自分の子供であることと

卓也が樫村健三の息子であることを告白するという終わり方をし、小百合が最終回を目前にまたしてもややこしい事態になっていました。










それでは各登場人物の今回の詳細です





●沢村卓也
10話ぐらいから小百合共々、急に行動が大人しくなってしまいましたが、今回は孤児院を巡る騒動で美幸に結婚を迫られる役どころでした。


孤児院を守るために結婚を受け入れるかと思いきや

終盤の土壇場で、婚姻届を破り捨てて小百合が好きだと宣言してしまう勝手ぶりで

結局、米倉が振り込んだ10億のおかげで孤児院は存続できたけど、ここまでくると美幸以外の誰のためにしても、人のために何かやろうという気があるのか疑わしいです。


最後には元春から自分が樫村健三の息子だと明かされ、最終回を目前にさらに複雑な人間関係を見せることになりました。




●宮本小百合
病気になってから大人しくなってしまったので、今回もほとんどアクションは起こさず

目立った行動というと

余命幾ばくもない中で孤児院で働くことを決断したこと、元春のために自分のマンションを売り払って弁護士の費用に充てるのと、息子に養子縁組の話が出た安代に自分が母親だと名乗り出たほうがいいと諭すぐらいでした。


最終回はどう考えても死亡フラグしか見えない状況ですが、どういう末路を迎えるのかが気になるところです。





●田代美幸
今回は王が話の中心になっていたので、孤児院を巡る暴走も卓也に結婚を迫るのみで大人しいです。


一方で林の死から自分がブルースコーポレーションの金を横領していたことが王に知られ、命を狙われるようになってしまいます。


後半で間一髪で安代に助けられ、何で王が自分の命を狙うのか不思議がってましたが

自分が横領したことがバレたからと全然考えてないところがビックリというか、この人も自分の行動が正しいと信じて疑わない精神がすごいです。


境遇には同情の余地はあっても、精根の点では卓也に負けず劣らずのとんでもない人だったと言わずを得ません。





●米倉俊樹
今回は美幸のサインを圭子にコピーさせて、いよいよスイスの銀行から美幸の横領した金を奪うも

王にそのことがバレてしまい

最後は王の手下に奪った金の在り処を吐くよう脅されながらも割らなかったため殺されるという末路を迎えました。


美幸から奪った金を孤児院に振り込んだという行動は、最初の頃の彼の性格からすると納得のいかない面もありますが

理由としては小百合の命が余命幾ばくもないことを知り

愛情表現は歪んではいても小百合の事はやはり想っていたからこそ、小百合の育った孤児院に寄付をしようと思ったのかなと見られます。





●牧村通
今回、林を殺した後逃げ回っていたところを王に捕まり、美幸の暗殺を強要されます。

結局、美幸は一足先に家から脱出したため不在だったのをいいことに

王の手下を逆に返り討ちにするというトンデモな行動にでますが、終盤にきて殺人も厭わないところまで堕ちるという、ここまで堕落するのもなかなかすごいです。


その返り討ちも美幸を守るのためっぽく描かれてましたが

王に捕まった時に命乞いで何でもすると無様な姿を晒すところからすると、もし美幸がいたら自分の命を優先して美幸を撃っている可能性もあったかもと思ってしまいます。





●町田玲子
今回も序盤で戸川に王の様子を探るよう言われながらも、内密に王に密会し、まだ何かを企んでいる様子が覗えました。


今回の出方を見ると戸川に見切りをつけるだろうなと予想してしまいます。

また元春に王の写真を見せ、王が樫村健三だという確証を得るシーンがあったので、元春の事件を弱みに王も強請ろうとするのかなと思われます。





●王小龍
今回は概ねこの人が話の中心でした。

林の死から、彼の近辺を調べ上げ

林と付き合っていた圭子が米倉と通じていたこと、彼らが美幸のスイスの銀行から金を奪おうとしていることから、美幸が会社の金をプールしていたことを知り、金を手元に戻すためにこの3人を手下に襲撃させます。

また玲子から戸川が癒着していた情報を仕入れたのか、戸川に東京湾開発に自分たちを参加させるよう脅す一面もあり、悪の面を一気に晒しました。


戸川啓介、沢村元春との関係性はまだ語られず、最終回に持ち越しとなりそうです。





●戸川啓介
前回までは王の会社を利用して、さらに成り上がろうと画策していたものの、今回はその王に決定的な弱みを握られ窮地に追い込まれます。

玲子にも裏切られる気配があり、最終回でどうなるのか気になるところです。





●沢村元春
今回は小百合に弁護士の費用を工面したこと告げられたり、玲子に王の写真を見せられ樫村健三が生きていることを確信したりしたと思ったら

終盤でまさかの刑務所を脱獄して卓也に電話をかけて、彼が樫村健三の息子だと告げるという急展開を作ります。


小百合や卓也との関係性や戸川・王との間の関係性の真実も気になりますが

確かドラマの最初らへんで、無期懲役で服役していると言っていたのに

そんな輩が簡単に脱走できる刑務所ってどんな刑務所なんだ!?という不可解さの方が気になってしまいました。


中盤ぐらいから、輪をかけて無茶苦茶な脚本になってきているとは思ってましたが、ここまでくるとギャグなのかとさえ思ってしまいます。





●西条安代
今回は小百合に諭され、孤児院に預けた息子と生活することを決断する様子が描かれてました。

それだけで終わりかと思いきや、後半になって王の手先に殺されかけた美幸を先回りして助けるという出番までありました(何で美幸の家に寄ったのかが不明ですが…)





●水木圭子
今回は米倉に美幸の筆跡のサインをコピーするよう頼まれ、完璧にコピーした後、スイスの銀行から金を奪うところまで描かれていましたが

結局、王の手先に米倉と通じていたことがバレ、奪った金を奪還しにきた王の手先に殺されるという末路を迎えます。


途中で金が目が眩んで、危ない道に進んだ点では自業自得なんですが

彼女がそういう道に進むように成り行き上引っ張ったのは元を辿ると小百合のせいなので

結局、小百合のせいで美幸以外にもまた1人不幸に導いてしまった感じになってしまっているのは気の毒かもしれません。




●戸川亜紀
今回もチョイ役。

父親の啓介に王が強請りをかけた後の帰り際に出会すのみ。

最終回にはもうちょっと話に絡むだろうけど…。









というわけで、9話の弥生、10話の林に続き、11話では米倉と圭子も殺され、なんか矢継ぎ早に登場人物が死んでいってますが、こういう流れになると不謹慎ながら最終回では何人死ぬんだ的な見方をどうしてもしてしまうところです。