こんばんは





今日は『もう誰も愛さない』の第4話のブログです。






おさらいとして

前回までは、町田玲子に米倉を陥れる話を持ちかけられ

卓也と小百合が彼が婚約していた亜紀を誘惑し婚約を破断させる計画を実行したところまで描かれていました。





というわけで4話はその続きとなるわけなんですが

この4話から、色々と展開が変動し過ぎてややこしいので、とりあえず2話から続いていた、米倉を陥れる計画の詳細から書こうと思います。




まず冒頭で、卓也が米倉の雇われた殺し屋(※2話で卓也の家を襲ったのと同一人物)にいきなり殺されそうになるところから始まり

家を出たところを玲子の車に助けられ命拾いするという慌ただしい展開で

玲子から、卓也と亜紀のキスしている盗撮写真(※3話で通が盗撮した写真)が米倉の手に渡ったことで命を狙われたこと

小百合が米倉を陥れる計画に、玲子にも協力してもらっていたことを知ります。


そして米倉の評判を下げ、亜紀との婚約を破棄させた後

計画は最終段階で、米倉の経営している不動産会社の株を買い占めて乗っ取ってしまい

卓也が新たに社長、小百合が副社長に収まるという結末を迎えます。(それまでの間に、卓也たちの企みに気づいた米倉が通を仕向けて卓也の母親を殺そうとしたりやらの襲撃に出るシーンも挟まれますが)

そして、戸川に見初められた卓也は亜紀の婚約者となるという形勢逆転ぶりをみせますが

全ての計画が終わった卓也と小百合が海辺でキスしているところを盗撮する新たな怪しい人物が現れ、いよいよ彼らの計画が美幸に知らされることになります。



4話では並行して

刑務所での生活と卓也に別れを切り出される美幸、卓也の父親である元春の裁かれた事件の内容に興味を示してようやく事件を調べる玲子、などが描かれるんですが

ともかく次々と新しい真相が出てくるので混乱します。





ややこしいので各登場人物の4話での行動をおさらいします。




●沢村卓也
亜紀に取り入り米倉との婚約を破断させるのに成功しますが

身辺を嗅ぎ回っていた通の策略で、今度は米倉に命を狙われるようになるばかりか、母親の命まで狙われます。

しかし、間一髪のところで、戸川の雇ったボディガードに命を救われ(玲子が手を回したんでしょうが)

以前から亜紀が夢中である事を知った戸川にも見初められ、亜紀との婚約までこぎつけます。

成り行きでそうなってしまったため、いよいよ服役している美幸に別れを告げますが(一応、自分といると美幸が不幸になるという言い訳というか建前を言ってましたが)

その帰り道で米倉と通に捕まり

小百合のペットショップの事務所で、今までの悪事を戸川に暴露すると脅され、殺されそうになるところで

米倉の会社が乗っ取られ、命拾いし、その後は乗っ取った会社の新社長に収まります。

しかし計画が終わり、海辺で小百合と談話(とキス)しているところを新たに怪しい人物に盗撮され、いよいよ美幸に今までの悪事がバレてしまいます。

今回は並行して父親の裁かれた事件の詳細が明かされたり

横須賀でバーを経営している母親が初登場したりと色々と忙しいですが

最後にはとどめで"小百合が異母兄妹だと発覚する"という慌ただしさで

小百合との異母兄妹だったり、父親の罪状の伏線もそうですが、卓也と小百合の悪事を知った美幸にどう復讐されていくのかも次回以降の気になるところです。





●宮本小百合
亜紀の婚約を破談させるのに成功し

4話ではいよいよ玲子と結託して米倉の会社乗っ取りまで実行してしまいますが、戸川への米倉の評判を下げるのにも、一枚噛んでいた様子で健在の悪女ぶりを見せます。

しかし最後に元春の裁かれた事件について玲子が調べていた過程で、卓也の異母兄妹だと発覚し(4話ではまだ小百合はそのことを知らない)

これがどう絡んでいくのかが気になるところです。

今回、美幸が罪人になってしまったことに対して卓也に咎められた際に

自分のせいではなく、卓也のせいだと突っぱね(本当は自分が殺し屋を仕向けたくせに)罪悪感を全く感じる様子がないのがすごいです。まさに真のビッチと言ってもいいかも。





●田代美幸
今回は殺し屋を殺害してしまった罪で刑務所での服役生活が描かれるわけですが、ここでも先輩女囚たちに嫌がらせを受け手を負傷するなど災難は続きます。

しかも唯一、心の支えにしていた卓也には別れを告げられ絶望に叩き込まれるなど、1話から続く不幸も境地に達した印象です。

終盤で面会に来た、父親の田代裕二に命を助けてもらったという香港の大会社の社長の王小龍から、卓也と小百合の悪事を知ることになり、いよいよ次回からは修羅の女と化するのではと期待。

正直、今回の美幸の刑務所での描写は、同室の先輩女囚に江波杏子(※役名はあるんだけど4話ではまだ名乗ってないのでここでは割愛)がいた事もあって、見ようによっては大映女優を借り出した『女囚さそり』にしか見えません。





●米倉俊樹
今回は、最初こそ通の売った写真をきっかけに卓也が自分を罠に嵌めようとしていることに気づき

卓也や卓也の母親を殺そうと襲撃をけしかけますが

小百合の加担を見抜けなかったために、亜紀との婚約破棄、戸川との融資の中止に続き小百合と玲子によって会社の株を買われ会社を乗っ取られるなど徹底的に落とされる立場です。

これでフェードアウトと思いきや、最初に書いたブログで10話以降にも登場していることネタバレしてしまっているので、まだまだ消えません。

しかし4話から、10話まで出番なしという事はないと思うので、どういう再登場をするのかは興味深いです。





●町田玲子
今回は所々で要領よく卓也を助けたり、小百合と結託して米倉の会社乗っ取りまで画策するなど米倉を陥れる計画では結構な活躍を見せます。

また卓也の父親の元春が裁かれた「黒い霧事件」(※これってドラマ用の架空の事件かと思ってたら、野球賭博自体は実際にあった出来事なんですね)

に絡んだ殺人事件の嫌疑の裏に大物が関わっているのではと睨んで

いよいよ事件の調査を開始し始めますが(理由はやはりお金になりそうとか自分に得があるからだろうが)

その過程で元春が事件当時に交際していた愛人との間に生まれた子が小百合であることを突き止め、卓也に異母兄妹だと知らせるなど、結構な成果を上げておりました。

このことを武器に卓也たちの弱みを握るつもりなのかが気になるところです。

4話では戸川以外にも政界や財界の顧客がいて、表沙汰にできない仕事を引き受けていることが卓也から明かされ、いわゆる悪徳弁護士に近い事をやっているのでは示唆されます。





●牧村通
3話では卓也の身辺を嗅ぎ回り亜紀とのキス写真を盗撮するという弱みを握っていましたが

それが美幸に真実を知らせるための伏線なのかと思ってたら、結局は米倉に写真を売って金を貰うだけだったという結果で

さらに米倉に雇われて卓也の母親を殺そうとしたりと殺し屋まがいなことまでするなど、とんだ最低野郎でした。

まあ卓也らの策略で状況が一変した被害者では一応あるんだけど、もっと酷い目に遭った美幸を思いやってもないクセに、卓也に「お前のせいで美幸が犯罪者になったんだ」

と主張する筋合いはやはり無いと感じます。

正直、現段階でも一番感情移入できない人物でした。

とりあえず4話では米倉に雇われていましたが

米倉の会社が乗っ取られたことで卓也に負けたと実感したのか、卓也の前から去りますが、まだ諦めてはない様子なので次回以降も卓也らの身辺を探る気はあるかも知れません。





●戸川啓介
今回は玲子や小百合によって米倉の素性を知ることになり融資を打ち切ったのと、米倉との婚約を破棄した亜紀が卓也に気があるのを知り、卓也との結婚を認めるという役割でした。

卓也と対面した時に良い目をしていると言って見初めていたが、どこにその要素があったのか疑問。(これは玲子が仕事面でも役に立つと入れ知恵したからだろうけど)

描写はありませんでしたが、卓也が乗っ取った会社の社長に収まったのも、多分、この人の援助なんだろうなと予想されます。

前回のブログで、米倉を亜紀の婚約者にしときながら信用していない理由が疑問でしたが

とりあえず、今回、玲子の素性が明かされたことで、自分と同じ弁護士を雇っていることで米倉が表沙汰にできない怪しい事を抱えていると疑ったのではということが推察できますね。





●戸川亜紀
今回は米倉との婚約を破棄し、父親の啓介に卓也を認めてもらったことで、婚約を決意するまでが描かれてました。

正直、出会ってそんな間もない男で米倉となにか関わっていることも知っているのに、父親に卓也を見初められて、即行で婚約をしてしまうのは、やっぱ世間知らずのお嬢様故の行動だなと感じてしまいました。

米倉との密会現場にいた小百合と自宅で対面した時に警戒していたけど、後々にその辺の事情を説明されて警戒は解けたのだろうか気になります。

美幸が真相を知ってしまったことから、恐らく卓也との婚約も壊されるんだろうなと予想してしまいます。





●田代弥生
今回は出番は少なかったですが、小百合の策略を疑った米倉が小百合を手篭めにしようとしているのを見て、徐々に記憶を取り戻している様子は見られました。

でも小百合を目撃していることはまだ思い出していないので、その辺の伏線はまだ温存中のようです。






●沢村元春
4話では元春が裁かれた「黒い霧事件」に絡んだ殺人事件の詳細がようやく明かされることになりましたが

素直に罪を認めていたのに突然態度を翻した理由、以前にも登場した手帳を見ると口を噤んでしまうところ、手帳に書かれた数字の謎など、伏線が回収されてない上に

今回は終盤になって事件当時に不倫していた女性との間に子供が生まれていて、その子が小百合であることが発覚するなど、色々と出来事が起きすぎていましたね。

小百合が異母兄妹という展開でかき消されてしまいましたが

元春が容疑者として浮上することになる現場に落ちていたカフスボタンが、小百合の母親からプレゼントであることも重要な伏線になるのではないかと思います。





●王小龍(伊武雅刀)
ここにきて突如現れた新キャラ①。終盤になって美幸に面会に来た香港の大会社の社長。

実は美幸の父親の裕二に命を救われた恩があり、会いに久々に日本にやって来たら田代家の現状を目の当たりにし、何が起こったのか調査していた過程で卓也と小百合の悪事を暴き、美幸に真相を告白する。

卓也と小百合のキス写真を盗撮していたのはこの人の手下だったわけですが、見た目が悪そうな出で立ちだったので、この人も何やら怪しい匂いがあります。


●西条安代(江波杏子)
ここにきて突如現れた新キャラ②。美幸が服役する刑務所の同部屋の先輩女囚。新入りの美幸に仲間とともに厳しいシゴキを与える。

本当は名前はあるのだけど、ここではまだ名乗ってないです。

現段階では美幸を虐める先輩というポジションで大して話に絡むわけではないのですが、終盤になって再度絡んでくるので一応紹介。

ただ、どうでもいいような役でも江波杏子が演じるとかなり締まるので悪くないです。

卓也に捨てられた美幸の変化を見て、「ようやくここの色に染まったようだね」と台詞を吐いてシゴキをやめるシーンは女囚映画の1シーンを見ているような貫禄があり、素っ頓狂な展開のドラマである事を忘れてしまうところでした。





●沢村雪子(有田麻里)
ここにきて突如現れた新キャラ③。卓也の母親で横須賀でバーを営んでいる。

中盤で通に命を狙われるが、間一髪で卓也や戸川の用心棒に助けられる。

終盤では元春の事件の調査に来た玲子に最初は冷淡に対応していたが、卓也が依頼人と知って

元春が事件当時・愛人がいた事、殺人現場に落ちていた元春のカフスボタンがその愛人のプレゼントである事、愛人との間に子供がいることを教える。

1話で卓也の詳細を小百合が語っている途中で寸断された卓也の母親で

その時の演出と今の今まで登場しなかったことでなにかワケありっぽい雰囲気があったので、ここに書きましたがWikipediaでは書かれてなかったことから大したキャラではない可能性も高し。








というわけで、1話から始まった田代家の土地を乗っ取る卓也と小百合の悪巧み(当初はそういう入りだったな)は4話で一旦結末を迎え

5話からは美幸による復讐劇が始まるのではないかと思われるわけですが、今度は卓也たちが不幸な展開の大渋滞になるのではと期待して、このブログを終わります。