こんばんは






今日は前回に続いて『もう誰も愛さない』の第2話のブログということで。








前回のブログを見ていただければ分かると思いますが

このドラマは第1話からいろいろな展開が錯綜するため

下手すると1度見ただけでは全体を把握するのがともかく困難で

正直、第1話も2度鑑賞したほどなんですが、第2話に至っては3回見ても全容を把握できているか自信がないです。(^^;



とりあえず、その前に1つ訂正で

前回のブログで卓也と小百合の目的を横領計画と書きましたが


どうやら本来の目的は

価値10億になる美幸の実家を売却させて、その10億を我が物にすることらしく


美幸へのレイプ、横領を促す計画も

マスコミに追われるようになり穏やかな生活を送れなくなった美幸の両親に違和感無く土地の売却させるためと卓也がそこに介入できるようにするための計画でした。


一応、1話に卓也が美幸の家を“あの家が10億!?”という台詞を発しているシーンが伏線としてあったようで(色々と展開が起こり過ぎて伏線があったことにも全然気づきませんでした)

2話冒頭の1話ダイジェストでもしっかり出てきました。





そんなわけで改めて、2話の大まかな詳細は

美幸の家の土地を売却させる計画の前置きとして

美幸に横領させるところまで遂行した卓也と小百合は

マスコミに追われるようになった美幸の両親に土地の売却を決断させるところまで成功し、いよいよ後は新たに仲間として計画に引き入れた不動産屋と商談させるだけとなりますが

美幸に1000万を横領された米倉は、美幸の裏で操っている第三者がいるのではと疑い、弁護士に美幸の近辺を探らせることにします。


ここで登場するのが、まさかの卓也の父親の弁護士でもある町田玲子。

そして美幸の近辺を調べた玲子が、米倉に見せた容疑者候補の写真に小百合がいた事で計画に気づいた彼は

卓也と小百合に金(と暴力)で計画を降ろさせ、美幸の両親の家の売買契約を贈与契約にすり替えて奪ってしまいます。(※ここに、さらに色々な伏線も絡むんですが後述)


計画を降ろされたばかりか

米倉の運転手として雇われ、恥辱な行為をさせて嘲笑われるようになった卓也と米倉に自分からは逃げられないと脅された小百合は

まさに天から地へと落とされる生活になってしまいましたが

そんな彼らの前に玲子が現れ、米倉を貶めるのに協力しないかと歩み寄ります。


ここに土地売買計画に巻き込まれた美幸の家族のすったもんだの末の悲劇と

そのことをニュースで知り、美幸に会いに行った卓也が家族の悲劇のショックで失明してしまった美幸と対面するところで2話は終わります。






今回の2話で最大の受難者は、紛れもなく美幸も含めた田代一家でしょう。

人知れず土地の売買計画に巻き込まれて土地を奪われたばかりか(卓也と小百合に騙されたままだとしても土地は奪われる結果には変わらないだろうし)

そのことで将来を絶望した弟の春樹によって家は放火され、弥生を除いて焼死してしまうし、美幸はそのショックで失明してしまう。

ここまで悲劇が続くと、一周して笑うしかないです。

さらに騙されているとも知らずに卓也を妄信して愛し続ける美幸の姿も何とも痛々しい。

次回予告では、さらに美幸に不幸が降りかかる事が示唆させる展開で、まだまだ美幸への不幸の大渋滞は終わらないようです。






そんなわけで、第3話は米倉を陥れるために、米倉の婚約者となった戸川亜紀を卓也が誘惑して米倉と戸川啓介との融資をブチ壊そうとする展開が予想される終わり方となりました。







では色々起こり過ぎて詳細では書けなかった各人物のここまでの経緯をおさらいすると




●沢村卓也&宮本小百合
第2話ではあとちょっとで計画が成功するところまでいきながらも、米倉に計画がバレしまったために天から地へと落とされることになりましたが

そんな2人の前に、米倉に美幸の近辺を調べるよう依頼されていた弁護士の玲子から、まさかの米倉を陥れる計画を持ちかけられることになります。

正直、2話で被害者っぽく描かれてますが、この2人が美幸の家を奪うとしても、米倉の同じような手段を決行したはずなので、決して同情はできません。

ましてや小百合に至っては、留置所にいる美幸からの手紙に心を痛めている様子の卓也に対して、悪びれることもない様子で、前回のブログでも書いたように、改心しても虫がよすぎるよなと思ってしまいます。





●田代美幸
今回は横領罪で拘留中のため、留置所で卓也や小百合と(描写はないが通とも)面会するのみですが

自分が拘留中にも卓也との子供の妊娠が発覚したり(時系列が分かりにくいですが、どうやら1話の肉体関係を持った時から3ヶ月経っているらしい)

実家の土地を奪われたり、その事が原因で絶望した弟によって家が燃やされた上に、弥生を残して家族が焼死したり

その事件が原因で今度は自分が失明したりと、色々と忙しい事態が起きています。

正直、悲劇のレベルが梶芽衣子主演の東映作品かと見間違うほどで、これで自らが復讐しだしたら、まんま東映作品だと言われても違和感がないかも。





●米倉俊樹
今回、田代家の土地を売買契約ではなく、贈与契約のカラクリを使って奪ったばかりか

横領した美幸を告訴しないことを脅しに、騙された美幸の父親に訴訟させないように用意周到に計画するなど狡猾な面も見られ

悪の一面を見事に晒すことになったわけですが

玲子によって、戸川啓介に近づいた理由も

事業を広げすぎて経営が悪化している不動産を融資してもらうのが目的で、亜紀との婚約も政略結婚であることが発覚するなど、ともかくクズな姿を露見してます。

ゴルフをしたことがない卓也にゴルフをさせて、醜態を晒すさまを嘲笑うところや小百合を見下す態度など貧民を軽視している姿が腹立たしいというよりも気色悪く見えてしまうのが、良いんだか悪いんだか分からなくなってしまいますが

その後、バラエティなどで爽やかな印象を残している辰巳琢郎が演じてると思うと、この役も極めて異彩を放っている印象があります。





●町田玲子
1話では卓也と会うシーンだけでしたが、第2話はストーリーに深く絡んでくるだけでなく意味深な伏線も残しています。

詳細にも書いた通り、今回は米倉に雇われ美幸の横領事件の背後関係を調べるために登場し(この時に大金を提示されて動くところが1話に続いて金優先型だと覗わせます)

調査の結果を報告しに米倉の元へ再度訪れた際に、入れ違いで出ていく戸川啓介と面識がある様子が覗え

これが2話の後半への伏線となると共に、3話以降にも重要な伏線となることが示唆されます。

そして、後半では卓也と小百合の前に現れ、米倉が戸川啓介に近づいている理由を語り、米倉を陥れる作戦を持ちかけます。

彼女が米倉を陥れようとしている理由は語られませんでしたが、前述の通り、戸川が絡んでいるんだろうなと覗えます。

戸川に指示されての行為なのか、それとも彼女自身が米倉を陥れた方が自分に徳と判断して行動してるのかが今後の興味深いところです。





●戸川啓介
今回も出番は少ないですが

米倉の依頼で訪れていた玲子と入れ違うシーンで面識がある様な含みがあり、玲子の米倉を陥れる策略に何かしらの関与してるのではと感じさせます。

今回、娘の亜紀との会話で米倉と亜紀の婚約は彼が薦めた様子が覗えます。





●戸川亜紀
前回は米倉と初面識するシーンのみでしたが、今回は婚約関係まで発展してます。(美幸の時と同じく1話から3ヶ月経過しているため)

2話で米倉を恐いと称する言葉を発していましたが、米倉が卓也にゴルフをさせて嘲笑うシーンで彼女はどんな思いで米倉を見ていたのか気になります。

2話の終わりで米倉を陥れる策略のために新たなターゲットとなることが示唆され、3話では出番が増えそうです。





●牧村通
今回は美幸のいる留置場に卓也と入れ違いで面会に訪れるのみで目立ちません。

美幸との面会は描かれませんでしたが、何を話したのかは気になりますね。(1話のようにただ皮肉を言いに行っただけなら美幸が気の毒ですが)




●田代弥生
前回で記憶喪失になるは、今回は家に戻れば土地の権利を奪われるは、兄が家を燃やして家族は焼死するはで、美幸に次いで気の毒な子です。

小百合が美幸に面会に訪れた際に一緒に訪れており、知らずに小百合の支柱に取られていることが覗えます。




●田代裕二、田代牧子、田代春樹(平野稔、池田道枝、神田利則)
前回は大した出番はなかったので書きませんでしたが、今回の一番の受難者。

卓也らに騙されたとしても、米倉に騙されたとしても、土地を奪われることに変わりない運命だし、その後の春樹の放火は避けられなかったかも知れません。

両親が牧村から脅迫状が届いてたことを卓也に明かすシーンがありましたが

本当に牧村が送ったものかは疑わしいです(家の売買を有利に進めるために小百合が送った可能性も高いです)

いずれにしても何かしらの伏線にはなりそう。





●沢村元春
今回は卓也に再審が延期になる事を告げられるシーンのみでしたが

このシーンで費用を集められなかった卓也の心情を考えておらず自己中心的な側面が見えてしまい、この人も感情移入しにくかったです。








とまあ3話から、もっと複雑になっていきそうな予感ですが、次回もまたブログにアップしようと思います。