こんばんは



今日は先日最終回を迎えた『科捜研の女』のブログを再度書こうと思います。



最終回は前後編となりましたが、今回は珍しく後編で解決という展開ではなく、本筋となる無差別殺人とそれを真似た模倣犯を前後編で描くというパターンでしたね。

そしてゲストキャストの野村宏伸が演じる佐沢真
去年の冬クールも登場していたキャラですが、今回の予告の時は、色々ときな臭い含みを持たせた印象を植え付けながら、犯人でもなんでも無く、ただの風変わりな良い人で見事にスケープゴートでしたね。
前編での描き方の感じからしても、もはや後半の犯人は別にいる展開は予測できましたが、やっぱそんなにあからさまに犯人フラグは作りませんよね。

しかし、予告の段階では正直、色々とダークな展開を想像していました。
やはり予告で風丘先生に妙な死亡フラグを感じさせられたのもミスリードに導いた要因なんですが、以前の佐沢さんの登場時も解剖結果が怪しいような描写があり、その時の回も風丘先生が大学を離れるかもしれないという窮地に陥る話で、ひょっとすると、その辺が動機の伏線に絡むのではと深読みしたり
今期はドラマから去る人物を仄めかすフラグはないと思っていたけど、風丘先生だけ髪型を変えたという変化があったので、それがまさか死亡フラグへの伏線かとか色々と推測してましたが、いい意味で見事に全部裏切られました。
やはり15周年記念で変なしこりを残す演出はやらないよな。
『科捜研の女』はゲストキャラも不定期に出演する人が何人かいますが、こういう意味心な伏線を含んで、しかもそれがミスリードに終わったキャラは初めてではないかと思います。
そんな佐沢さんですが、最近の『科捜研の女』はマリコさんに負けないぐらいの変人が多く登場していますが、この人も結構な変人ですね。
描写として感じたのは、マリコさんがこの人のキャラの焦れったさに結構イライラしているのが見られたことでしょうか。(もちろん嫌ってはないでしょうけど)
マリコさんが周りを巻き込むことはあっても、マリコさんが翻弄されるのは結構珍しいと思いました。
そういう意味では後編の最後の佐沢さんのプロポーズを断るシーンは展開的には、いつものマリコさんなんだけど、ある意味では本能的に拒否したのかなという風に勝手に想像してしまいました。
今後もひょっとすると、不定期で登場するかもしれませんが、やはりマリコさんを翻弄して欲しいですね(笑)

そして、『科捜研の女』では珍しく、今回は前後編とも無差別テロ事件を扱っていましたが、前編は冒頭の殺害された女性の事件をカムフラージュするためという展開は意外でしたね。
ただ、佐沢さんの例のスケープゴートの伏線があったため、犯人を暴き出す展開があっさりしてしまったのはちょっと残念ですが、後編への伏線もちゃんと残して終わるのはさすがです。
そしてこの回でも象徴的に描かれていましたが、今期は行おうとしている方法がどちらも正しかった場合、どちらを選択したらいいのかというのがテーマでしたが、この回で藤倉所長は明確に答えを提示してましたね。
藤倉所長は去年クールから登場ですが、捜査論でマリコさんと土門さんとは対極の考えがあり、その点で距離が感じられましたが、この回で少し蟠りが解けたのはよかったですね。

そして後編
この回では前編の犯行を真似た模倣犯が出現し、捜査する展開でしたが、前編で佐沢さんの同期の真木洋介という男が怪しいという伏線はしっかり張られましたね。
しかし『科捜研の女』なだけに、単純にそれでは終わらずに、二転三転する展開が張り巡らされていました。
正直、事件の詳細を徐々に暴いていく、本来の醍醐味は後編の方が堪能できましたね。
そして、誰かが去るようなフラグが今回は無いまま終わりましたね。ここ数年のクールでは、そういう展開が必ずあっただけに、珍しいのと同時にちょっと安堵しました。

そんな今回の前後編のゲストキャラですが、佐沢さんの同期の真木洋介を演じたのは松田洋治。
この方は『もののけ姫』のアシタカの声で知られてますが、なんかえらい老けてしまったのにショックを受けてしまいました。まあ40代は迎えているはずなので、当然とは言えば当然なんですが、以前『秘密のケンミンショー』にゲスト出演していたのを見た時よりも歳を感じさせられたので、ちょっと驚きました。
でも喋っているのを聞くと、ちゃんとあのアシタカの声だったのは嬉しかったですが。


『科捜研の女』ですが、15周年記念なだけに今年は年末にもスペシャルが放送されるので、楽しみですね。