恋夏です、こんにちは!

 

社会人1年生が中一地理にチャレンジするコーナーです。

 

長くなるから、覚悟してね。

 

〇● 時差計算がわかりません ●〇

 

これは、図解が必要なので、Lioさんにイラストを描いてもらいました。

 

さっき、メールで届きました、Lioさんのイラスト。

 

さて、時差計算の前に、経度の勉強をしましょう。

 

東経140度というあれです。

 

ガリレオさんには申し訳ないですけど、地動説はおいておいて、

 

地球の周りを太陽が1日かけて1周すると考えます、まずは。

 

この地球の表面をぺりっとはがして、平らにします。

そうしてできた、のしイカみたいな地図に、

 

縦の線を引いていきます。

 

ぐるっと回ると360度ですから、

 

360本線を引きます。

 

この線と線との間が、1度です。

 

これを「経度」といいます。

 

360本の線は「経線」または「子午線(しごせん)」といいます。

 

いちいち数えるのが大変ですから、

 

どれか1本を0度として、基準を決めます。

 

そして、そして、そして

 

イギリスのグリニッジ天文台を通っている線を0度に決めました、えらい人が。

 

グリニッジの0度から東(右)に東経1度、2度…

 

西に西経1度2度…と番号を振っていきます。

 

太平洋の真ん中で両方が出合い、そこが東経西経180度です。

 

ちなみに、日本は東経135度前後にあります。

 

恋夏が住んでいる神奈川県藤沢市は東経149度30分あたりです。

 

さっきお話したように

 

この360本の線を、太陽が1日かけて走っていくんです。

 

では、では、では、

 

太陽は1時間に何度(経線何本分)走るでしょう?gu

 

360本の線を24時間かけて走りますから、

 

15本(15度)ですね。

 

つまり、つまり、つまり、

 

太陽が1時間かけて走る角度が、時差1時間なのです。

 

日本では、135度の線を太陽が越えた時をお昼にしています。

 

ちなみに、兵庫県の明石(あかし)市を通っています。

 

そして、この線の名前を日本の「標準子午線」といいます。

 

そしてここの時間が、日本の標準時(JST=ジャパン・スタンダード・タイム)なんです。

 

イギリスでは東経西経0度の線を越えた時をお昼にしています。

 

これが世界の標準時で、グリニッジ標準時といい

 

GST(グリニッジ・スタンダード・タイム)と表します。

 

アキバ系アイドルグループの名前じゃないよ。

 

さて、さて、さて

 

日本の標準時間と、グリニッジの標準時間との間には

 

どのくらいの差があるでしょう?

 

日本(明石市)とグリニッジの間には135本の線が走っていますから(=135度)

 

そして、そして、そして15本で1時間ですから、

 

135÷15=9(時間)

 

日本とグリニッジ(イギリス)の間の時差は、9時間です。

 

 

時差なんて面倒くさいこと、決めなきゃいいじゃん、というそこの男子!

 

世界標準時で日本も生活するように決めちゃったら、

 

午前3時にお昼になっちゃいますよ。

 

 

この理屈がわかれば、計算は簡単です。

 

中国が標準にしている子午線(経線)は

 

東経120度です。

 

グリニッジとの差は

 

120÷15で8

 

北京とグリニッジとの時差は8時間ですね。

 

では、日本と北京の時差は?

 

日本が9時間、北京が8時間ですから

 

その差は1時間。

 

つまり、つまり、つまり、

 

オリンピックで北京時間の10時に始まる種目は

 

日本では9時に中継が始まるということです。

 

 

では、

 

東経30度を標準子午線にしているエジプトのカイロと

 

日本との時差はどうでしょう?

同じ図でごめんなさい。

 

カイロとグリニッジは30÷15で2時間

 

日本とグリニッジは135÷15で9時間

 

9-2で7時間の時差があります。

 

数直線を書くと、もっとわかりやすいかな?

 

図の下の数直線で

 

直線G-Jから直線G-Cを引いた部分が、

 

日本とカイロの時差だよね。

 

慣れてくると一気に(135-30)÷15で計算してもOKですが

 

一旦グリニッジとの時差を出してから引いた方が

 

頭は整理できると思います。

 

 

グリニッジを通り越す、西経のエリアだと、またちょっと話が…。

 

西経120度のロサンゼルスと日本の時差を求めましょう。

 

日本とグリニッジは、しつこいですけど、135÷15=9時間

 

120度のロサンゼルスとグリニッジは

 

120÷15=8時間

 

つまり、8+9=17時間 です。

 

日本が日曜日午後5時30分(17時30分)なのに、

 

ロサンゼルスはやっと日曜日の深夜0時30分になるんですね。

 

ちなみに、ちなみに、ちなみに、

 

東経西経180度のところで、日付が変わるよ。

 

日付変更線という線を引いて

 

そこを越えるたびに1日ずらしていくんだよ。

 

 

時差を求める問題は

 

日本とグリニッジの時間を計算して(9時間って暗記してもOK)

 

求める都市とグリニッジの時間を計算して(経度を15で割るだけ)

 

足したり引いたりすればOK!

 

足すか引くかは、数直線を書けばわかるね。

 

 

では、では、では

 

ちょっと複雑な問題。

 

時差の飛行機!!!!

 

【例題】

成田空港からエジプトのカイロ空港まで

おいどんエアライン(OAL)のジェット機で10時間かかります。

成田を朝9時に出た飛行機は、現地時間の何時に着くでしょう?

カイロの標準子午線は東経30度で、夏時間はありません。

 

考え方は、

 

まず日本時間でカイロに何時に着くかを計算します。

 

所要時間を足すだけ!

 

朝9時に出て、10時間かかるのですから

 

日本時間の19時に到着!

 

この19時を、カイロの現地時間に直せばOKです。

 

日本は東経135度でグリニッジとの差は135÷15日=9時間。

 

あーしつこい。

 

カイロの標準子午線は30度と書いてあるので

 

30÷15=2時間 そして、9-2=7時間。

 

さっきやりましたね、ここまで。

 

あとは、日本時間の19時から引くだけ。

 

19-7=12時。

 

観光バスで飛ばしていけば、ピラミッドの夕暮れに間に合うかも。

 

足すか引くかは、北京が1時間遅れて競技を始めていることを思い出せばわかるかな?

 

あるいは、この図

を思い出して。太陽がどう走っているかな?

 

機械的に覚えるなら、

 

地図の右の国が「もう」(み・ぎ=も・う)

 

地図の左の国が「まだだ」(ひ・だ・り=ま・だ・だ)って

 

「日本はもう19時 カイロはまだ12時

 

語呂合わせで覚えてもいいけど

 

地理を暗記科目にしてほしくないから、恋夏は…。

 

 

さらに難しい試験だと、日付変更線を越えて

 

成田からホノルルへ行ったときの時差を計算させることもあるけど

 

落ち着いて、数直線を書けば大丈夫だよ。

 

 

試験終わって、大きくなったら、

 

いつか海外旅行に行ける日が来るよ、きっときっと。

 

そのとき、中学1年生の2月に覚えた時差計算、使ってみてね。

 

あと、

 

①時差は南半球も北半球も変わりはありません。

 

②夏時間(デイライト・セイビング・タイム)を使っているとずれますが、中学地理ではまず出ません。出たら先生に「はだしのときつま先を扉にぶつける呪い」をかけてやりましょう。

 

③インドのように30分単位で時差を設けている国もありますが、これも中学地理ではまず出ません。出たら先生に「全体朝礼のときくしゃみを5連発する呪い」をかけてやりましょう。

 

・・・っていうか、オリンピック期間中のバレンタインデーに試験を決めた先生に

「右の鼻の穴から1本鼻毛が伸びる呪い」をかけてやりましょうね。

 

この試験が終わったら、次の地理の試験は高校1年生までないのかなあ?

 

それまで、地理を忘れないでね。

 

そして、いつか、地理を好きになってね。

 

          ---れんげ