【僕がこの会社を立ち上げた理由】



僕がこの会社を立ち上げたのは、2014年に広島市で起きた土砂災害がきっかけです。

当時、僕は高校3年生でした。


土砂降りの雨が降った翌日の朝、家族で話をしていたときに、父が祖母の家に電話をしましたが、何度かけても全く出ませんでした。

ニュースでも災害の様子が報道されていたので、僕はすぐに自転車で祖母の家へ向かいました。

その後、父もバイクで向かいました。


祖母の家に近づくにつれて、床上浸水している場所や、土砂に埋まった商店などが見え、嫌な予感がしました。

途中で自転車では進めなくなり、歩いて現場に向かいました。

周囲には消防や警察、自衛官の方々がいて、人命救助を行っていました。



その中で、父が祖母を連れて降りてくる姿が見えました。

「生きていてよかった」と心から思いました。

家に帰って話を聞くと、祖母の家の1階部分は土砂に埋まってしまったと聞きました。

また、近隣の家も土砂に埋もれてしまい、祖母は深く憔悴していました。


後日、現場を見に行くと、僕が知っていた祖母の家はもうありませんでした。

1階部分は完全に埋まり、2階からしか入れないような状況でした。

その光景を目の当たりにしたとき、これまで祖母の家で過ごした時間が頭の中に浮かびましたが、

もうこれからは同じ時間を過ごせないと思うと、とても悲しい気持ちになりました。


このような体験から、僕は「人の力になりたい」「人助けがしたい」と強く思い、自衛官になりました。

自衛隊では、基本的に戦う部隊に所属していましたが、その中でも撃たれた仲間を助ける「救急法」を教える立場になることができました。

さらに、その経験を活かして、JPTECという救急救命の資格も自衛隊で取得することができました。


その経験を通して、これまでに学んだ知識や技術を生かし、人の力になれる仕事がしたいと感じるようになりました。

調べてみると、自分がやりたいことは「民間救急」という分野でした。

しかし、当時の鳥取県には民間救急が存在していませんでした。


それでも、「本当に必要だ」と強く感じ、民間救急を立ち上げました。


この体験を胸に、これからも地域や日本に貢献していけるよう、日々努力していきたいと思っています。