駱駝の蘇州便利手帳

駱駝の蘇州便利手帳

江蘇省蘇州市周辺に特化した情報をお伝えしてます。
オシャレやグルメは載せてませんw 情報の過信☆厳禁!!

これわ江蘇省蘇州市の生活情報に特化した個人ブログだよー。検証甘いんで精度は微妙。随時ツッコミ・フォローお待ちしておりますw

かつてここにあった

蘇州楽園が郊外に移転し

 

再開発が始まってからは

登れなくなっていた狮子山ですが

 

2023年11月から

登山口が解放されました(´∀`)

 

しばらく登山ブームが続いたので

山頂をドローン撮影した写真が

微博にたくさんUPされていましたっけ

 

 

 

 

狮子山は、

古い時代から新区住民に親しまれていて

拙政園の設計者の一人、文徴明さんと

大変仲の良かった唐寅氏も

自分の作品に数点に狮子山を描いています

 

 

昔の写真を見ると

花崗岩がむき出しの岩山で

あまり草木が生えていなかったみたい

 

この角度は、4つ足動物が

伏してる様にも見えますね

 

 

 

現在は、岩山が目立つ山頂付近以外は

植林で緑豊かな景観になっています


 

一番高い所で高さは116.9m

東方之門(ズボンビル)の約1/3

 

少々、急こう配ですが

健脚な方なら、お散歩感覚で

山頂ヤッホーできるかも?

(たぶん)

 

 

 

 

 

先週のとある日

意外と雲が多くて気温も低めで

 

 

もしかして?

いつもより暑くないし

狮子山、チャレンジ日和?

 

 

 

 

 

行ってみたw


 

 

実は登頂ルートが

3つあってデスね

 

北登山歩道の入り口

 

中登山歩道の入り口

 

南登山歩道の入り口

・・・・は近くまで

行ってないので未確認w

 

 

んでもって

山がこのような形状なのでぇ

 

獅子の頭にあたる、南ルートが

最も急こう配らしいんですよ~

 

 

 

 

だから、目指すは!

やっぱり勾配が緩やかな~

 

獅子のおしりから登る

北ルートの登山口一択です!

 

一応、季節ごとに解放時間が

決められていて、春夏季は

平日 6:00~17:30

週末・祝日 5:00~19:30

 

それでは、頑張って登りまーす♪

 

 

 

 

 

 

 

100段目

景色を覆い隠す樹木の小道

 

140段目

花崗岩を削って作られた階段

角度も高さも不規則な連続で

地味に足にクる、手すりが欲しい

 

200段目

所々に整備された休憩所があるよ

 

300段目

木々の隙間から

景色がチョッビっと見えた!

 

385段目の休憩所

 

あかん。体温上がりすぎ!

身体から熱が逃げて行かない

長めの小休止で息を整える

 

この広場(景点)は

【白居易小劇場】というらしい

 

説明書きの内容は

下記QRコードから

詳しい解説が見られます

 

白居易さんは

山塘街に記念館があり

蘇州駅南広場に像がある

(一番大きなのは范仲淹)

蘇州の八大傑物の一人で

 

彼は詩人として有名なので

狮子山を詠んだ詩集の中に

彼の作品も紹介されていました

 

掲載されていた作品は

蘇州太守だった白居易が

初めて獅子山に登った時のことを

この詩に残したと伝わっています

 

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《自思益寺次楞伽寺作》:

朝从思益峰游后,晚到楞伽寺歇时。

照水姿容虽已老,上山筋力未全衰。

行逢禅客多相问,坐倚渔舟一自思。

犹去悬车十五载,休官非早亦非迟。

 

ざっくりと、ヘタな意訳

朝に思益峰を訪れた後、夕方に楞伽寺に着き休憩した。

水に映る姿は老いているが、山を登る力は完全に衰えてはいない。

禅僧に会ったとき沢山の質問をして、私は漁船に座って考る。

車を停めて?15年が経つが、退職には早すぎず遅すぎず。

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朝、思益峰(当時の狮子山の名)に登った後

上片山の山頂の楞伽寺に行ったようですね

 

石湖に映る容姿に衰えを感じつつ

登山での筋力はまだ十分にあると感じている

 

寺でお坊さんに沢山の質問をして

石湖?運河?の漁船に乗り込み、道中思案する様子

 

退職して15年、丁度良いころに辞めた

・・・・と結論づけてるような?

 

 

 

オッちゃん、老後の体力問題な件

って感じの詩ですかね~?(´∀`)

 

駱駝は中腹で

めっちゃゼーハーゆってるんで

白居易さんの健脚が羨ましいです!!

 

 

 

 

 

 

 

他の景点もすべて判るので

登った先でもQRコードを

スキャンしてチェックしてみて~(´∀`)

 

ちなみに、休憩所からの景色がコレ!

 

延々と続くコンクリートの登山道

 

400段目

 

451段目で分かれ道が出現!

 

右手は行き止まり~

 

左側は・・・尾根ルートですね!

 

 

 

 

 

 

少し歩くと、尾根にいるなーって

実感できますよ!

 

周囲に樹木が少ない部分では

一気に視界が開けて、左右には

 

疲れの吹き飛ぶ絶景!!

 

 

 

左手側に狮山路

 

右手前方に木渎

 

そこからゆっくり振り返ると

白馬潤や、先日登った白鶴寺まで

遮るものなく一望できて感動!

 

 

 

 

 

 

 

尾根づたいには

苏州近郊の有名著名人が書いた

「愛」という文字が

いっぱい刻まれた「愛の劇場」があったよ

 

【米芾べいふつ(1051~1107)】

宋の四大家の中で一番若く

書画に並々ならぬ興味を持っていた

現代風に言えばマニアックな

人物だったようです

 

新区にお墓のある

唐寅园の主様みっけ♪

 

意外と楽しい、獅子の背中٩( 'ω' )و

 

唐寅さんの詩もありました

 

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唐寅(1470-1523)

朱雲明、文正明、徐真卿と共に

「吳門四家」と評された大人物

詩と書画を得意とする

 

ざっくりとテキトー意訳~

 

【我は秋の香を愛する】

私はのんびりと藍き川の水を描き

夕日で染まった紅葉の哀愁を愛でた

秋の月が溶けたように佛寺を照らす

タバコの煙が経堂の周りに漂っている

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藍・赤・黄・白と

視覚を刺激しつつ

水・樹木・光・煙と

音や秋の気温

明暗や匂いを演出し

更には遠景から近景へと

作者を取り巻く環境までも

リアルに想像させてくれている

直すとこなし!

大変すばらしい!

って夏井先生が絶賛しそうw

 

 

 

こんなふうに

今は当たり前のように

 

蘇州でたくさん見かける

石碑や彫字の意味を調べて

様々なことに共感したり

想像して楽しめるようになりました

 

2012年に蘇州に来た時には

まったく興味もなくて

 

知ろうとしなかった事に

・・・・大損したー!

と思う、ところです( ´艸`)

 

 

 

 

それにしても、熱い・暑い

とーけーるーぅーーーーーーー

 

 

 

蘇州の過酷な猛暑に

ぐったりしつつも

 

蘇州にゆかりのある

歴史上の人物名みつけたら

テンションが上がる不思議(´艸`)♪

 

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「大禹の狮子山治水伝説」

蘇州は水の都なので

大禹の水にまつわる伝説が

かず多く残されていますが

大禹の治水で山が関わるのは

この狮子山の伝説が唯一無二

 

中国文明を築いたとされる

偉大な三賢王が一人

禹皇帝(大禹)は、古代中国の

神話の中の偉大な皇帝です。

大河の治水が

最も知られる業績です

 

大禹は、太湖にいた狮子山を

水から引きずり出すため

男の子と女の子を使って

東へ、東へと導きました

しかし、獅子山がもうこれ以上

動きたくないとゴネて

座り込んでしまった、というもの

 

西側には狮子山を引きずった跡が残り

それが谷川や窪地になっているんだって!

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他には・・・・

紀元前515年、魚腸剣で

暗殺された遼王が埋葬されたのが

この狮子山だとか

 

闔閭王が虎丘へ埋葬されたから

狮子山は振り返ってるだとか

 

諸説あり

 

 

 

 

 

 

獅子の背中

けっこう面白い!!

 

変人モード全開!!(ΦωΦ)フフフ…

 

 

 

 

 

 

 

さて、どうしよっかなぁ・・・

 

 

ときどき、ペットボトル片手に

お散歩登山の方々が

テクテクとおり過ぎるし

 

獅子山の頭の方の急階段から

日傘片手に、ヒールのお姉さまも

テクテク去って行ったケド

 

思うように動けない身体を

ベンチに横たえ、空を眺め考える

 

 

 

 

 

山頂。無理かな!

 

 

 

 

 

 

途中で見つけた、お湯しか出ない

水道を頭からぶっ掛けてみたけど

もうかなり熱中症入ってるっポイ

 

残念だけど

動けるうちに~(*ノωノ)

 

 

 

 

 

緊急撤退!!

 

 

 

 

 

最後に

むかし遊園地だったころ

ケーブルカーの駅だったか

 

ハンググライダーの

アトラクションがあったと思われる

発着場っぽい跡地で

 

眼下の景色を記念撮影♪

 

 

 

 

 

昔、看板に書かれてた

狮子山十八景の制覇は

今回だけでは無理だったけど

 

整備されて、以前より

歩きやすくなってるようですし

お時間ある方はぜひ!!(´∀`)

 

 

 

 

 

 

駱駝もまた機会があれば・・・・

 

来た道を戻り始めたら

不意に「ガサガサ ガサガサ」

 

音のする茂みを覗き込んだら

巡回に来てた警備員の兄ちゃんが

赤くなった南高梅を摘んでいたww

 

笑ながら写真撮ったら

共犯にされたwwwww

 

いいなぁ。

こういうユルユルな部分は

蘇州の好ましい所だと思う(´艸`)

 

 

 

 

 

あんなに苦しかった登り階段が

一気に降りれちゃう不思議

 

しかも、さっきは下ばかり見てて

全然気づかなかったケド

 

メッチャ実ってた(¯―¯٥)まじかー

 

貰った実を1つカジったら

身体に優しい甘ずっぱさ

 

 

 

 

 

手すりを伝い歩きしつつ

なんとか登山口まで生還?

 

頭はガンガン

息は上がり

身体の熱が抜けずに

意識が朦朧としてきた、ヤバス!!

 

自主的に助けを求めようと

登山口の警備室に入ってみたケド

 

BBA「もう一歩も動けないので

   お水下さいっ!」

 

給水器を指さしてみたが

おっちゃんの警備員

自販機のある方向を指でさし

 

クーラーの効いた警備室から

放り出されましたーw

 

ちくしょー!

あと30歳若かったら!!

 

 

 

 

 

とりあえず夏の狮子山登山は

500mlでは足らんかったよ><

 

重くても、夏場登山は

水は1リッター必須!

・・・・って思ったね。

 

猛反省して、木陰で

だらしなく五体投地

30分ほどぶっ倒れて

危険レベルの熱気を吐き出し

 

動けるようになったら

200m先の自販機ルームで

ガッチャンコ 水分補給~(´;ω;`)

 

脱水しおしお駱駝が

ちょっぴり潤って。

 

コレなら家まで

歩いて帰れそう~_(┐「ε:)_

 

 

 

いっそココで

子供達と一緒に

水浸しになりたかった~(^^;

 

 

 

 

 

いやぁ。

想像より、だいぶ過酷な

狮子山登山となりました(^^;

 

でもまぁ、同じ条件でも

身障者は体力が

2倍~3倍は

奪われるらしいのでぇ~

 

よく頑張った!

と自画自賛

 

 

 

 

他の方なら、山頂まで

余裕で行けると思うよ~

(たぶん)

 

もし登るなら

もう少し涼しくなってから

トライしてみて下さいね!

 

 

 

 

 

 

 

そして翌週

念願の写真パネルが

届きました(/≧∇≦)/

※まだ表層ビニール付き

 

 

 

この景色を

リビングか玄関に飾りたくて

命がけで頑張った!!←大げさ

 

心残りリスト、また一つ消化♪

 

 

 

 

 

 

 

 

でわでわw

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-----追記-------------------------

 

本当は、山頂と

南ルートの途中にある

石佛寺遺跡が見たかったよぉ~

 

 

 

石佛寺遺址(狮子山)

 

石佛寺遺址は

南側の中腹、崖の下にあります

かつては仏陀の像が彫られていましたが

今は僅かに洞だけが残っている状態


再チャンスがあればっ٩( 'ω' )و