先日、コンパという名前のものをやった。事の起こりは、5;30~6;30のレッスンで、「コンパ」という言葉がでてきたことである。「INTERMEDIATE|という本で、留学生ジェイソンさんが、日本の大学生活を経験する、というような内容で、「新入生」やら「期末試験」などという言葉に混じって「コンパ」もあった。なんだかんだと説明していたのだが、「じゃ、先生、実際コンパをやってみましょう」ということになったのである。
しかし、名前はコンパであるが、日本のそれとは大分違う。まず、朝8;00に集合し、市場に料理の材料を買いに行った。日本人は、日本料理を、カンボジア人はカンボジア料理をつくるためである。日本人チームの料理は、「お好み焼き」と「ハンバーグ」である。どちらも特に熟練された技は必要ない。が、カンボジアには「ひき肉」というものが売っていないのである。もしかしたら、どこかに売っているかもしれないが、普通の市場にあるのは、Kgを単位として売られるような、「肉のかたまり」だけである。なので、なおちゃん、ゆかさんと2時間近くかけて、1kgの肉をナイフでヒタスラヒタスラ刻んで、ひき肉をつくった。これで下準備完了。
pm1;00に、コンパ会場である学生の家に出発。用意した材料や、食器類を持ってバイクで移動。私はお皿を入れた鍋を両手に持っていた。凸凹道にさしかかった。バイクが大きくジャンプした。そして、私はバイクから落ちた。道に倒れこみ、軽い衝撃と痛みが走った。が、ほんの少しかすっただけで、問題無である。むしろ、ジェットコースター的な面白さを感じたくらいである。あえて問題をあげるとすれば、お皿が一枚割れたこと。けれど、バイクを運転していた日本語教師・コンウェンさんは、責任を感じてしまったらしく、「何て謝ったら良いのか分からない・・・」と言ってうなだれていた。鍋を両手で持っていた私の不注意なんだから、といくら言ってもうなだれている。そして、同じく日本語教師・ワイさんも「コンウェンさんに代わって、私が「すみません」」と言ってきた。彼らはいっつも一緒にいる大の仲良し。私は、自分を心配してくれて嬉しい気持ちもあったが、それ以上に、ワイさんの優しさや、二人の熱い男の友情に感動した。
その後、無事学生の家に着き、日本人、カンボジア人みんなでワイワイ料理づくり開始。私は15名くらいでやるものだとばっかり思っていたのだが、学生の友達も大勢来ていて、総勢30名ほどが集まった。会場を提供してくれた学生のお父さんは、結婚式関係の仕事をしているため、「パーティーセット」があった。庭にテーブルを並べ、きれいなテーブルクロスをかけ、食器セットを置き、コンパではなく、「立派なパーティー」といった様相である。
さて、一応「コンパ」開始。とくに盛り上がることもなく、淡々と食べた。ビールもお酒もなしで、目的はとにかく「食べること」。(アルコールが嫌いな私には、このスタイルの方が合っている)「カンボジアカレー」は、とりわけ美味しかった。「お好み焼き」は美味しいと言ってくれたけど、いつまでたってもお皿に残っているそれが、彼らの本当の答えだろう。そうこうしているうちに、ゲームが始まった。名前は分からないが「バナナ食べさせゲーム」とでも言えば良いだろうか。「バナナ・・・」ゲームは4名で行い、2名1チームとする。4名ともタオルで目隠しをする。各チーム1名が、椅子に着席する。残り1名は立ってバナナを手に持つ。そのまま自分のパートナー(椅子に座っている人)を目指して歩き、相手の口にバナナを入れ、食べさせる。早くバナナを食べたチームの勝ちである。目隠しをしているため、バナナが鼻に入りそうになったりして、ワーワーキャーキャー盛り上がった。男女でペアになることもあり、「コンパ」ぽかった。その後みんなで片付けをして、解散。
これがカンボジアの「コンパ」らしきものです。たぶん、学生に日本語レッスンとして「コンパ」という言葉を教えてはいないけど、学生同士の親睦が深まったのであれば、それが一番です。(初めから誰も「コンパ」という言葉の理解は期待していなかっただろうし)そして何より、私が、みんなとごはんを作って、食べて、ゲームをして、そしてバイクから落ちて、、、楽しかったです。