明日、2月14日は旧暦の1月1日にあたるので、中国正月・春節となる。今年は、バレンタインデーとどんぴしゃり。プノンペンの街にも中国人、中華系クメール人が多いので、かなりお正月モード。
私の家の近くのお寺のまわりは毎年この時期になると、春節に飾る「幸福を呼ぶ」黄色いお花の植木や、樹が道端一杯に売りだされて、年の瀬の最後のお買いもののために人で賑わう。プカー・アンキアサル(日本語は不明)という黄色い小さなお花が付く樹は一番人気。
菊によく似た黄色いお花も人気。たくさんの人が、行ったり来たり、中国語、ベトナム語も飛び交っている。ベトナムもテトといってこの春節を伝統のお正月として祝うから。
中華系ビジネスをやっているところには、こんなきらびやかなお正月飾りが施されて、街の中はちょっとにぎやか。金柑のような実がなる樹も人気。お年玉をいれるアンパウという小さな袋をたくさん提げて、クリスマスツリーみたい。
派手なお飾り各種。赤や金色がやっぱり「福」の象徴みたい。
夕方のお花屋さん。お花を抱えた人たちが、忙しそうに帰っていく。お花の種類は日本に比べたら全然少ない。それもほとんどベトナムから持ってきている。ダラット・ファームってシールまでしっかり貼ってある。ベトナムのお正月は本当に「お花」がメインで、とってもきれいだもんなぁ・・・。
混み合うお花屋さんの前で、あれこれ私もささやかなお花を選ぶ。夕暮れてゆくプノンペン。色鮮やかな小乗仏教のお寺に落ちてゆく夕陽。夕暮れってなんでちょっと切ないんだろう、明日になれば明るい朝が来ると知っているのに、それなのに。
私も人ごみに紛れて、幸せを呼ぶ黄色いお花を2種類、白いスターチスをひと束。全部で500円くらい。新聞紙に包んでもらって、大事に抱えて歩きだす。黄色いお花を抱えて歩く私はなに人に見えるのだろう?異国にいて、どれもちょっぴりしかかじれない、他民族のお正月。そんな、異国人をひそかに大いに楽しむ術はかなり覚えた(笑)。
アパートメントに着いて、花瓶にいれて飾ったらきれいだな・・・・軽い足取りで歩きだす。途中でともに文学活動に関して大いに感性のあうクメールの友達に出くわして、あれこれ立ち話に花が咲く。
日本を離れて、大陸の片隅、プノンペンでいろんな民族にまじってここで生きているということ。かつて、心から住みたいと願ったその街で暮らしてまもなく10年になろうとしていること。私が抱きしめて大切にしてきた私の小さな人生。夕暮れに歩く一歩が、心に沁みる。
しかしっ!気取って人生の感慨に耽るさとちゃんに、またしても、誘惑の波。中国正月にあちこちで売り出すカステラケーキのようなもの・・・・・・・・・・・の山、山、山。山を見ぬよう、山を避けても、前方から、頭にお盆を載せてカステラケーキを売りに来る娘さんが、一人、二人・・・・・・・・・。
こんなアップ画像があるということは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと焦って・・・・・・
あれっ、こんなアップ画像がダブって挿入されちゃったってことは・・・・・・・・・・・・ちょっと焦っていて・・・・・これは、一番小さいやつで、たったの50円なんだけど・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・だんだん言い訳っぽくなって・・・・・・・いるけどぉ・・・・・・
そ、そう・・・お供えする前に・・・・・もう、40円分は食べちゃったんだよォ・・・・・・・・・・・・・・、ごめん。