カンボジアの経済成長に伴い、より多くのオフィススペースが必要になってくると、内部事情に詳しい関係者が、昨日ポスト紙に語りました。
2012年にオフィスビル建設セクターが供給できる新ビルの数には限りがあり、2013年に完成予定の高品質の建設プロジェクトに期待が寄せられています。カンボジアの経済研究所の推計によると、カンボジアの経済成長率は、2012年には6.2パーセントに達し、オフィスの需要が増加した反面、昨年は高品質のビルの建設が行われなかったようです。これは2009年と2010年の世界的な経済危機による影響で、多くのプロジェクトが保留されていたり、開始するに至らなかった状況から不動産が回復する必要があることを浮き彫りにしているようです。
CBREカンボジアのカントリーマネージャーであるDavid George氏は、2012年には全くAグレード、またはBグレードの建物は完成しなかったものの、いくつかのプロジェクトが開始、または継続されているようです。また、首都プノンペンに建設中で2013年に完成予定のVattanac TowerはAグレード市場では初のビルとなり、285000平方メートルを保持することになるほか、Gold Tower 42が完成したあかつきにはAグレード市場に15000平方メートルが追加されることになると話しています。
ポスト紙は、プノンペンに建設中の2.4億ドルを要したプロジェクトのGold Tower 42のからクレーンが撤去されたことを12月の終わりに報告しています。こちらの建設プロジェクトは、コストの超過や滞った販売が原因で2010年9月に停止したと関係者が明らかにしています。
Aグレードのオフィススペースは、不動産市場で最も評価される分類の建築物にあり、最先端の設備をもつ一等地に建てられた開発された建物を指していますが、Bグレードは、通常、ロケーション、設備、メンテナンスの面で、グレードを下回っています。特にCグレードの事務所は、低い賃貸料金を求めているテナントに空間を提供しています。
David George氏の見解よると、現在の市場の大半はCグレード規格のオフィスで、全体の57%のシェアを持っているが、今後、政府によってではなく、開発者たちによって、新しい構造が作られ品質が向上することが期待できるとのことです。
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