日本人全体のなかで、何%くらい、いるのでしょうか。
配偶者あるいは交際相手に、爪切りしてもらっている人、してあげている人って。
これまでの人生で、私の周囲では聞いたことがありません。
(まぁ、他人には言いませんよね)
日本にも「爪切り屋」というビジネスはあるようですが、お腹の大きくなった妊婦さんとかを除けば、自分でするのが当たり前、ですよね?
嫁ちゃんと婚約してしばらく経ったある日。
私が爪切りしていたら、嫁ちゃんが「結婚するんだから、今後は私にやらせなさいよ」と言いだしたときは、驚いた、というか戸惑いました。
実際、田舎暮らししていたとき、嫁ちゃんは義父や弟たちの爪までカットしてあげていました。
でもカンボジアの爪切りって、こういうヤツでしますから、先端が尖っていて正直怖かったんです。
初めて爪切りしてもらったとき、やっぱりちょっとした加減で、痛いんですよ。
私が思わず「痛っ!」と声を出すと「子供じゃないんだから!」と怒る嫁ちゃん。
しかも私が「もう十分!」と断っても「まだカットし足りないわヨ!」と怒る嫁ちゃん。
私の感覚からすると、相当に深爪するんですよね。
結婚してからも、嫁ちゃんの目を盗むようにして自分で爪切りしていたら、後で私の爪を見てムクれる嫁ちゃん。
アナタは私を奥さんとして認めていないの? とまで。
仕方ないので、痛いのと怖いのを我慢して、以降やってもらうように努力しています。(でも時々、やっぱり自分でします)
その嫁ちゃん自身は、お店でネイルしてもらうとき、カットもしてもらいます。
セントラル・マーケットはもちろん、ローカル市場でも大抵、ネイル屋もあります。
プノンペンに引っ越してから、初めてネイル屋に行った嫁ちゃん。
足の親指をヒドく負傷して帰ってきました。肉がカットされて、見るも痛々しい有り様。
そのネイル屋のお姉さん、嫁ちゃんの爪切りをしながら、ずっとスマホでしゃべっていたのだそう。
さすがに嫁ちゃん、不安になって「電話は止めて」と頼んだら、「私はプロだから大丈夫。いつものことだから」と拒絶されたそう。
その挙句に、嫁ちゃんの悪い予感が的中してしまったわけで。
ネイル代は半値にしてはくれたそうですが、私の傷薬を塗っても1週間、腫れと膿に悩まされた嫁ちゃん。
幼い愛娘たちが抱きつきにきたりすると、頻繁に指を踏まれ、都度悲鳴をあげていました。
それにしても、爪切りしながらスマホ、を「いつものこと」と言い放つ、カンボジア人のプロ意識の希薄さときたら・・・(唖然)