前回の続きです。



アポも無いのに、いきなり部屋を訪問して来た係官。


今日はどんな 【言いがかり】 をつけてくるのやら。



いきなり、言うに事欠いて


ご主人の独身証明書は、偽造ではありませんか?


ですと?!


日本の役所が発行した正式文書ではなく、


カンボジア人の誰かが書いたんだろう? ときましたよ。



(この係官は英語が話せないので)


嫁ちゃんがすぐさま私にそれを訳してくれて、


私は プッチン! とキレました。


テーブルの上に置かれた書類を叩きながら、



ココに在カンボジア日本大使館 と書いてあるだろうが!


オマエは大使館の公式書類を疑うのか?


だったら今から、一緒に日本大使館に行くか?



それを嫁ちゃんが訳すと、係官は、


少し顔を引きつらせながら何か答えています。


その言葉のなかに 「カン (=怒る)」 という単語が数度、聞き取れたので、


私が怒りを露わにしたことに、ちょっとビビッたようです。



で、また 「上司と話してくれ」 と言って


私にスマホを渡してきましたが、


話そうとすると、すでに電話は切れています。



その後、上司からの折り返しは、やっぱりありません。


ヤツがビビッているのは明らかなので、


私はこの時とばかりに、怒りの表情で睨み続けました。





これでもしかしたら、「この日本人は手ごわい」 と


態度を軟化(=値下げ) してくるかもしれないぞ、と。



しばらくして、引きつった笑顔を浮かべながら、


「上司と相談します」 とヤツは去っていきました。



ココにヤツが来たのが、平日13時過ぎ。


勤務時間中に堂々と、アポ無しで申請者の部屋を訪れること自体、


明らかに異常なわけで、


「久々にカネ儲けできるゾ!」 と上司を含め張り切ってるのでしょうか。



この時間帯、普通の人なら仕事に行ってるわけですから、


私の不在時に嫁ちゃんから、ワイロの言質を取りたかったのか。



ともかく、これでまた私のプノンペン滞在コストがかさみ、


帰国の期限、ひいては年齢的期限が近くなってしまうわけです。



この不毛な闘いは、いつ終わるのでしょうか?


私は嫁ちゃんと、晴れて夫婦になれるのでしょうか?




追記:


私の戸籍謄本に離婚した事実や日付の記載が無い ことに関して


後日帰国して市役所に出向き確認したところ、私の場合


「離婚したあとに、本籍地の変更を行っているから」 だそうです。


戸籍法の定めで、本籍地の変更の際に、前の本籍地から


新しい本籍地には伝達されない事項、というものがあり、


それに該当するんだそうです。