GWはパワープレーともいえる大移動をした。

修習が終わってから、すぐに電車と新幹線に乗って、内定先の事務所の飲み会に参加させていただいた。

それが終わり、新幹線で名古屋まで行ってホテルに泊まり、翌朝始発で福岡県行橋市にある長井浜に向かった。

昔同じチームでプレーしていた時の先輩が、ドルソーレ行橋というビーチサッカーチームの代表兼選手をしていて、長年行きたい気持ちはあったものの、なかなか行けずに15年の時が経過していた。

長井浜につくと、壮大な海が広がっていて、砂浜にはビーチサッカーをしている選手たちが走っていた。

どの選手も私にはとても輝いて見えて、眩しすぎて見れないくらいであった。

紅白戦であるにもかかわらず、サポーターや近所に住んでいるであろうおじさんなど結構な人が見に来ていて、ビーチサッカーが地域に根付いてる感じがした。

ドルソーレ行橋の紅白戦、その後の少年少女たちのビーチサッカースクールが終わった後に、先輩が小倉駅の近くのご飯屋さんに連れて行ってくれた。

先輩から急に「楽しんでいるか」と聞かれ、核心を突かれた気がした。

続けて先輩は「ずっと自分と戦っているように見える。別にそれが悪いわけではないんだけど」と言った。

思えば、2015年8月から、当初は働きながら始まった司法試験の挑戦、その性質上、自分自身と常に向き合っていて、人と一緒に何かを楽しむということを忘れていた気がした。

司法試験に合格し、サッカーを久しぶりに再開し、サッカーを本気でプレーしたいという情熱が予想以上に湧いてきた。36歳という年齢。本気でサッカーをするラストチャンスなのかもしれない。今サッカーをしないと人生を本当の意味で楽しめないんだと感じた。

サッカーを本気でやることで、勤務先の法律事務所に迷惑がかかるのではないかという思いがあった。しかしながら、ドルソーレは、ビーチサッカーをすることで選手の知名度を上げ、それが仕事にも経済的にプラスの効果をもたらし、かつ、地域貢献にも繋げている。つまり、仕事とビーチサッカーをウィンウィンの関係にできるということを学んだ。

私はこのサッカーバージョンでいきたいと思った。

帰り際、小倉駅のデッキの上を歩いていると、地上から先輩の「頑張れ」という大きな声が何度も聞こえた。多くの人が通る中で、あの大声が出せる先輩のメンタル半端じゃないなって思ったのと同時、「頑張れ」というシンプルな言葉だけど、私には凄く心の奥まで響いた。

本当に行ってよかった福岡日帰りの旅であった。

 

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