● プロフィール

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早稲田大学人間科学部健康福祉学科(通信教育過程)中退

駒澤大学法科大学院卒業(既修) 2020年卒業

令和4年司法試験合格(3回目)

● 成績

論文

公法系科目 87.09点  憲法B 行政法C

民事系科目 149.96点 民法A 商法A 民事訴訟法C

刑事系科目 92.62点  刑法B 刑事訴訟法B

労働法   39.24点  

合計点   368.92

順位    1300位    

短答    憲法 30

       民法 54

       刑法 35

合計点    119点 

順位     1421位

総合     764.62点

順位     1311位


●加藤先生の講座を選んだ理由

ロースクールに入学した後に司法試験の選択科目を労働法にしようと思い、当時、評判の良かった加藤先生の労働法速修テキスト講座と労働法過去問講座をBEXAで受講しました。加藤先生の講座の印象としては、司法試験の試験対策に特化して授業と講座が作成されているなと感じました。そのため、選択科目だけでなく、他の7科目もどういった授業でどういったテキストの内容となっているか気になっていました。
ロースクール3年の夏ごろ、当時使用していた伊藤塾の入門講座の配信期限が切れていたことと、もう一度基礎から短時間で7科目を総復習し、司法試験に特化した深い知識を身に着けようと思い、基本7科目の総まくり講座と司法試験過去問講座を受講しました。

●加藤先生の講座、教材の使い方
 

ロースクール3年の夏頃から1回目、2回目の司法試験まではほとんど加藤先生の教材しか使っていないです。そのため、7科目の総まくりテキストに、司法試験過去問講座で学んだことを随時書き込んでいきました。例えば、この論点はいつの年度に出題されたとか、過去問講座で学んだ書き方などを、総まくりテキストに書き込んでいきました。また、2回目に司法試験まではロープラクティス民事訴訟法、商法、刑法を加藤先生の教材の他に使用していたため、そこで学んだことを総まくりテキストに書き込んでいきました。
司法試験の2回目の成績が送られてきたころから、3回目の司法試験に向けては基本書・判例集を使用するようになりました。そのため、理解の面では、基本書・判例集を参考にすることが多く、総まくりテキストは記憶の対象や、基本書・判例集を読む上での司法試験に重要な箇所のメリハリつけのために使用したりしました。

●加藤先生の講座を受けた感想

勉強を始めてからロースクール3年の夏頃まで、基本書をほとんど読んだことがなく、伊藤塾のテキストのみを使用していました。そのため、加藤先生の授業とテキストによって、より論文に出題可能性のある論点について、理解を深めることができました。また、より深く理解できたことで、勉強自体もだんだん楽しくなってきました。
その結果、法科大学院での成績も向上し、日本奨学生機構の奨学金も特に優れた業績が認められた者として、奨学金半額が返還免除となりました。
司法試験で加藤先生の講座が活かせたと思っている部分で印象に残っているところは、憲法の違憲審査基準の定立の際の各人権ごとの考慮要素だったり、目的手段審査のあてはめの中身は非常に参考となり、司法試験1回目~3回目ともに憲法でB評価を得ることができました。また、刑事訴訟法の伝聞証拠の部分も、総まくり講座、司法試験過去問講座ともに、思考過程や答案の評価される書き方など、詳細に説明がされており、このおかげて2回目の令和3年司法試験でA評価(おそらく60点以上)を取ることができました。
また、入門講座と比べれば、講義時間も短いため、短時間で7科目の総復習が非常に良かったと思います。
現実的に試験時間内に書けうる文字数の参考答案が過去問講座のテキストには掲載されていたため、答案を書く際の参考とすることができました。
3回目の司法試験に向けて、基本書・判例集を読むようにしましたが、加藤先生の講義やテキストがなければ、基本書・判例集の内容も理解できなかったのではないかと思います。また、加藤先生のテキストのおかげで、司法試験的に重要なところに重点を置いて、メリハリをもって、基本書・判例集を読むことができました。

●加藤先生の講座を利用する際の反省すべきだった点について

これは、加藤先生の教材のみではなく、予備校の教材一般にいえることですが、体系的な理解や基本的知識をより強固にするには、基本書のほうが優れていると思います。私は3回目の司法試験まで、基本書を読んでいなかったため、体系的な理解や基本的知識の理解が乏しかった部分がありました。
人によっては予備校の教材のみで合格出来る人もいますが、私の場合は、予備校教材の行間を埋めたり、体系的な理解、基本的知識をより強固にするために基本書、判例集を別途使ったほうが、良かったですし、そのほうがより効果的に加藤先生の教材を利用できたのではないかと思います。

●これから加藤先生の講座を受講する方に向けて

司法試験の合格ためには、今の自分の実力と合格との距離を縮めることが必要です。そのために、必要な範囲でうまく加藤先生の講座を利用していくべきだと思います。したがって、人によっては、科目によって、加藤先生の講座、教材を使ったり、使わなかったりすることもあり得ると思います。また、同じ科目でも教材のここの部分は参考にして、他の部分は基本書・判例集を参考にするというやり方もありです。つまり、加藤先生の講座、教材を使うことで、どういった伸びしろが期待できるかを意識しながら利用すべきだと思います。あくまで、目標は最終合格であり、講座、教材の利用ではありません。そういったところが、私の1回目、2回目の司法試験に向けての意識で足りなったように思います。

●最後に
 中高の勉強を怠っていた私は、一般的な司法試験受験生に比べてかなり学力的に劣っていたところからのスタートでしたが、勉強を継続し、1日1日を積み重ねによって、順位は下のほうでしたが、なんとか運よく合格することができました。
これを読んでいただいた受験生の皆様が司法試験に合格されることを祈っております。