コミュニケーションの取り方(其の一) | 桑原 渉のブログ

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「胸襟を開いて話す」「腹を割って話す」「膝詰め合わせて話す」等々・・
人と人のコミュニケーションは昔も今も変わらぬ大切なものであります。

コミュニケーションの前に1つ、この話を先にしておきましょう。人は誰でも「プライド」というのを持っています。しかしこの「プライド」が邪魔してコミュニケーションに害を与えているとしたら・・それは実にもったいないことですよね。でも、こういう人というのは案外多いんですよね。

この「プライド」とは一体何でしょうか?

経営の先輩X氏は、「プライドは鎧(よろい)みたいなものだよ。素の自分に自信がないから、
鎧甲(よろいかぶと)で全身を覆っているようなものさ。」とのこと。X氏のコメントがあまりにも印象的で「プライド=鎧甲(よろいかぶと)」というのが私の中では基本になってしまいました。そうです。そのとおり。「プライド」なんてものは、自分の身を守る鎧甲(よろいかぶと)であり、それを装着している以上は、本当のコミュニケーションは図れません。

一方、「プライド」に関して、こんな面白い話もあります。
ある会社では、YさんとZさんに同じ環境で仕事をしてもらったそうです。
仕事をする上では決して快適とはいえない環境。改善事項も多いし、そのうえ任されることも多くて、マルチでないと勤められない環境でもありました。
Yさんは大学卒業後、2社ほど勤務したことがあり、ここへは転職で採用されました。Zさんは大学卒業してすぐにここの会社に採用された、いわば新卒者。

経験としては転職組のYさんのほうが断然上です。仕事の飲み込みも早く、初歩的なことはまったく教える必要もないので、実務オンリーで吸収してきました。
かたやCさんは新卒組ということもあり、やることすべてが未経験のものばかり、仕事そのものが新鮮なものでした。名刺交換もお茶の入れ方も接客も、すべて先輩に教えてもらわないと進みません。

ともかくYさん、Zさん2人とも仕事に就いて1年の月日が流れました。上司は2人を見ていてこういう判断(評価)をしました。

Yさんは前職などの経験もあるので仕事の飲み込みも早く、実務としては何とかすぐにできるようになりました。だけど、所々に愚痴が出るようになったというのか、ああしてほしい、こうしてほしいと要望ばかりをぶつけてくるようです。結果、この要望が聞き入れてもらえないと、また愚痴に転換して、周囲に対してもあまりいい影響を与えないようになっていきました。

Zさんは、右も左もわからない状態からのスタートなので必死です。先輩から教えてもらったことをノートに書き写し、毎日仕事の終わりに書く業務日報も抜け目ないほど詳細に綴り、とにかく一人前になろうと頑張っている様子でした。
職場の環境に対しても愚痴が出るどころか、自分のできるところから一歩ずつ改善を試み、その積極的な姿勢が上司に評価されるようになりました。結果、その頑張りに誰もが一目置くようになったのです。

中途採用者が悪くて、新卒採用者が良い。と言いたいわけではありません。これはあくまでもYさんZさんの性格にもよるでしょうから、それだけで判断できるものではないのです。ですが、Cさんにとって幸いなのは、余計な「プライド」がなかった、という点ではないでしょうか。私はこのことに気づきました。前職でなまじっかちょっとした経験など積むと、それが邪魔してガチコチの「プライド」になってしまう。結果、同僚や上司部下とのコミュニケーションを破綻させてしまいます。

愚痴ばかり言って周囲にも良くない影響を与えていたBさんは、やる気のある他の同僚や上司の人たちからも嫌われてしまいました。「あの人は愚痴ばかり言って、全然仕事してない。」という評判が立つようになってしまったのです。そのうち、上司からも叱責を受け、さらに「プライド」が傷ついたYさんは一身上の都合という名のもとに会社を去っていきました。かたやZさんは新卒組だったにもかかわらず、今や同僚には尊敬され、上司からも高い信頼を寄せられています。この違いは一体何なのでしょうか。


これらはすべてコミュニケーションだと思います。



来週はもう2月ですね、月日が経つのは早いものです。

世間では2月になれば、バレンタインデー一色になるんでしょうね。


皆さんも風邪をひかないように、体調に気をつけて今日も頑張って下さいね。


人の上に乗っかって遊んでるふー太でした。
GIN情報発信局-20090128ふー太