12月21日(金)

この日の午前0時30分、病院にいる母より、緊急電話。

今度は間違いなく、先生の指示により家族を集めてほしいとのこと。

今すぐにどうこうではないから落ち着いて来いと。


急いで病院に行くと、脈拍が70台まで落ちている。

血圧は30台・・・

これ以上の強い薬はないので血圧は上げることができない。

覚悟、覚悟はこれまでもしていたが、こうなって改めて覚悟を決めた。

この日は当然、病院で寝泊まり。

そのまま朝を迎えて6時前。

母と2人で父の元へ様子を見に行くと、数値的には何も変わってなかった。

キーとなっていた、深夜・早朝を乗り切ったのにホッとして6時過ぎにICUを出た。

異変はその2時間半後。


1人で家族部屋に残っていた兄の元にICUから連絡。

ICUまで走れば1分かからない部屋から兄は駆けつけたが・・・

モニターの画面の数値は「0」

7時43分。

その後、母、弟、私の順にICUに戻ったが、私が着いたときにはモニターは電源すら切られていた。

ことの発端も急だったが、亡くなるのも急だった。

なにもそんなに急がなくてもいいのに・・・

まさに心臓が力尽きたという感じ・・・

それでも2週間、父はがんばってくれた。

思い起こせば、この病院に運ばれて説明を受けたとき、

「もって1~2週間」

その最長の2週間を生きてくれた。


ありがとう

お疲れさま


せめてあと1日、がんばってくれれば、もう1回、孫に会わせれたのに・・・

今日(22日)、私の長男坊を午前中に連れてきて会わせる。

辛いと思うが、こういう現実があることを長男坊には経験してほしい。

夜の通夜には長女も来てくれるとのこと。

残された者でできる限りのお見送りをしよう・・・



夢の中に出てきて「悔しい」と言ったことは本当に父の心境だと思う。

残念だけど、悔しいけれど、できるかどうかわからないけど、

父の「悔しさ」を晴らす生き方をしなければ。