　コロナ後遺症は大問題になっております。

それは慢性疲労症候群が治せないからです。

当クリニックでは慢性疲労症候群治療歴30年以上になりました。

当初は向精神薬と漢方治療を併用しておりました。

頑張って治療しましたが、さっぱり良くなりませんでした。

そこで治療法を変えました。

日本で初めて統合医療を実践する場を作ってもらえたのでした。

東京女子医科大学附属青山自然医療研究所という施設を作っていただきました。

アリゾナにいたアンドリュー・ワイル博士が提唱したのが、統合医療という概念でした。通常の西洋医学で不足するところを伝統医学などで補い、より満足度の高い治療効果を出すという立場です。

アメリカの疲労学会がワシントンで開催された時に、帰途アリゾナに立ち寄り、ワイル博士を訪問しました。

日本統合医療学会を設立してくださった渥美和彦先生には大変お世話になりました。

お二人はともに山羊髭と言われる髭を蓄えており、体格・風貌が似ておりました。日米の統合医療を発展させるためにご尽力なさった二人の体格・風貌が似ているのは興味深いものでした。

お二人が提唱した統合医療を実践する日本初の施設が、上述の東京女子医科大学附属青山自然医療研究所でした。

　ここではひたすら患者さんを治すことに専念できました。

薬物治療では難病の治療法として限界がありました。

通常の保険診療では薬物治療以外の治療は原則的に出来ないので、東京女子医科大学附属青山自然医療研究所は別世界でした。

注射の針を利用した伝統医学でいう刺絡や綿花を利用した間接灸、針やもぐさの替わりに”気”を使う気診治療を活用して治療しました。

慢性疲労症候群ではほぼ半分近くの方が治せるようになりました。

それまで全く歯が立たなかった線維筋痛症が治せるようになりました。

　その後の発展でどちらも治癒までの期間が短縮できる治療法も開発出来ました。

　癌をはじめとする悪性腫瘍も治せることがわかりました。

　難病は治療法の種類が多くなければいけないと考えます。

コロナ後遺症はやがて、慢性疲労症候群に移行していきます。

薬物治療では行き詰まるのは明らかなのです。

コロナ後遺症治療の問題点