【1】初見

日本オールスターvs香港のトップホース

ハイレベルな一戦になりそうだが、マイルにおいては香港競馬に軍配が上がる昨今。香港馬2頭は軸にするかどうかはさておき、外すのは困難だろう。

どうやっても点数が増えそうなので、きっちり絞り込んでワイドがメイン、3連複で穴を拾えれば御の字としたい。


【2】勢力振り分け

購入の優先順位としては

①香港馬

②1600G1実績のある馬

③東京1600実績のある馬

④G1実績のある馬

⑤前哨戦好走の上昇馬


リピーターが強く、東京1600のスペシャリストを狙うべきレース。②③を満たす馬は消せない。

④⑤なら③(最低でも東京1400or1800での特筆モノのパフォーマンス)も満たす事が必須。


⑤に関してはモーリス級の突き抜けた上昇度が欲しい。


【3】前頭診断

ナミュール A ②③

今年の日本馬で海外G1で通用してるスペシャルな馬はこの馬だけなので、地力は信頼。

前走は出遅れてレースに参加しておらず、直線もまともに追っていない。普通に巻き返す可能性は高い。

昨年のVM→安田記念は鞍上曰く不利を受けてレースになってないとの事なので、度外視で良いでしょう。

本来得意としてるコース。

◎~▲


セリフォス A②③

3歳の安田記念で0.1秒差4着と高い適性を見せており、昨年も0.2秒差2着。ソングライン、シュネルマイスターという、このコースのスペシャリストと互角の戦いをしており、この2頭が抜けた今回は負けられない一戦となる。

昨秋は富士Sを使えない状態からマイルCSぶっつけと、ローテに狂いがあり、割引く余地はある。

前走るマイラーズCを+12kgでソウルラッシュの0.3秒差2着。叩きとしては十分な内容で、大きな衰えも無さそう。

◎~○


ガイアフォース AB ②③

使用レースに一貫性がないので、本来の適性が行方不明だが、左回りの1600が合っているのは安田記念0.2秒差4着、フェブラリーS0.2秒差2着からも揺るがない。

ただし勝ち切れないタイプ。


レッドモンレーヴ B③

オープン昇格後は左回りでしか結果が出ておらず、東京1400~1600が明確に主戦場のタイプ。

脚質的に後方からなので、G1では入着が一杯という現状。

✕~消し


ソウルラッシュ B

力は出し切るタイプでオープン昇格後【3-2-1-4】と安定感がある。しかしG1では【0-1-0-4】大きく負けているのが安田記念(0.6秒差13着、0.8秒差9着)でもある。

昨年のマイルCSはセリフォス、シュネルマイスターが力を発揮しなかったレースで、このレース単体でのG1実績は危険というのが個人的評価。

左回りの勝鞍も新馬~1勝クラスで、東京新潟ではなく中京。富士Sもメンバーが手薄だった。個人馬主で前哨戦を取りに来てる傾向は強そう。

△~✕


ステラヴェローチェ B

前走大阪杯は0.1秒差4着と完全復活の兆しを見せた。反面メンバー構成的にG1評価は難しいレース。1600に距離短縮で、メンバーも揃った今回更に上位は望み難い。コース実績も古すぎてあてにならない。 

✕~消し


エルトンバローズ B

マイルCS0.2秒差4着。毎日王冠はソング、シュネルのとの斤量差、距離適性差ではまった感。一応圏内ではあるが、G1で先手を取れる程のスピードは無く。良馬場スローの1600~1800と好走条件がかなり絞られるタイプ。

△~✕


パラレルヴィジョン C+

L→HG3連勝も中山1600の手薄なメンバー。3勝クラスで足踏みしていたように、一線級とは差がある。

芝の東京1600は今回が初。

好走根拠はルメールくらい。

✕~消し


ジオグリフ C

近二走見る限り現状はG3程度の力しかないのかなと。得意条件、勝ちパターンが見えない特徴の無い馬。G1では厳しい。1600も良いイメージは無い。

消し


ドーブネ C

二年連続2着の中山記念が現状ベスト条件。

それ以外のレースを見る限りオープン番長。

キャピタルSは強調出来る材料には足りない。

消し


エアロロノア C③

一昨年安田記念0.2秒差7着→マイルCS0.4秒差7着と一見圏内にも見えるが、それ以外のレースで見合う結果を残しているかと言えばそうではない。底は見せてる。

消し


ウインカーネリアン C③

一昨年破竹の勢いでG1挑戦まで辿り着いたが、G1、G2 では跳ね返されており、G3で頭打ちの状態。

東京新聞杯で昨日1着は人気の盲点でマイペース逃げが可能だった。今年の明らかにメンバー落ちでも2着。コース適性はあるが、ハイレベルなマイル上位陣に入ると、地力がやはり足りてないのかなと。

京王杯SCに出るべきだった。

消し


フィアフプライド C

前走は地力上位馬が力を発揮出来なかった+内枠の先行が上手くはまったレース。あれ以上を望むのはあまりにも厳しい。

消し


ダノンスコーピオン C③

絶不調からにわかに復活の気配を漂わせているが、京王杯SCは3着5着に前走3勝クラス勝ち馬が入っており、1、2着馬とは0.5秒差もある。現実的にはL~G3ならもう一花というレベルだろう。


ロマンチツクウォリアー A①④

【14-3-0-2】の香港トップホース。

1200~1600の実績もあるが、国際G1は2000以上しか走っておらず、久々の1600に対応可能かどうかは疑問。宝塚参戦も視野との事で、そちらが本番なのでは?

▲~△


ヴォイッジバブル A①②

ロマンチックウォリアー程圧倒的な戦績ではないが国際G1で【1-2-2-2】と抜群の安定感を誇る。1600に限れば【1-2-3-0】としても良い成績。先行脚質なのも、2000でも積極的な競馬でロマンチツクウォリアーとタイム差無し2着があり、スピードスタミナ共に文句無し。

唯一崩れたのが、遠征したドバイなのが気がかりではある。

▲~△


コレペティトール CD

力不足。東京1600の3勝クラスで負けているようでは通用する余地はない。

消し


カテドラル E

良い思い出にしてほしい。

消し


【4】中間結果

主力は②③を満たす

ナミュール

セリフォス

ガイアフォース


香港馬は

①②

ヴォイッジバブル

①④

ロマンチックウォリアー

一長一短あり。

地元でナミュール、ヒシイグアス、プログノーシスらと接戦なので、完全に日本馬より頭一つ抜けてるという見立てはしない方が良いだろう。


【5】状態面、調教

G1なんで大きなマイナスもなければ、これだけで買えるという馬はないと思います。


【6】枠順、展開

ガイアフォース、ナミュール、ロマンチックウォリアーは内枠で閉じ込められる恐れあり。


セリフォスは外枠がプラスかどうかはさておき、不利は無さそう。川田騎手も東京1600の外枠は馬の力さえ足りてれば何とかしてる。

ヴォイッジバブルは外枠希望通り。不利なく回って来れさえすれば当然上位との思惑が見受けられます。


展開は前回高松宮記念2番手のウインカーネリアンがドーブネを制してハナ濃厚。これらを見る形でヴォイッジバブル、パラレルヴィジョン、フィアスプライドが3番手集団。


前日の雨で東京特有の超高速馬場ではなさそうなので…香港馬が全く通用しないという顛末は期待しない方が良いだろう。

スタミナ考慮して1800~2000での先行実績、重巧者等も含めて、複数のパターンの馬券を柔軟に買いたい。


【7】結論

パターンA通常予想

◎セリフォス

○ヴォイッジバブル

▲ナミュール

△ガイアフォース

△ロマンチックウォリアー


パターンB前残り想定

◎ヴォイッジバブル

○ウインカーネリアン

▲パラレルヴィジョン

△ドーブネ

△フィアスプライド

△セリフォス


パターンC重馬場想定

◎ヴォイッジバブル

○ロマンチックウォリアー

▲ソウルラッシュ

△パラレルヴィジョン

△ドーブネ

△ガイアフォース


総合

◎ヴォイッジバブル

○セリフォス

▲ロマンチックウォリアー

☆ガイアフォース

△ドーブネ

△パラレルヴィジョン


買い目

買わない方が良い。


ワイド15-17から印の馬に3連複。

他も買うと思う…


【回顧】

ロマンティックウォリアーをAAかSにしておけばすんなりした予想になったかもしれませんね。

中途半端に馬場読みしたのも良くなかったです。馬場で買うなら直前追加にすべきでした。

ブレた時はこんなものでしょう。反省します。


ソウルラッシュの見立ても辛すぎました。

地力が物を言うコースなので、ナミュールを絶好の穴で我慢すべきでした。