【初見】

登録20頭中ノータイムで消せるのは2~3頭。

当てるのは非常に困難なレース。


ケンするのが無難なレースではあるが、G1なのでそういう訳にもいかない。私はここで二択を迫られます。どのように馬券を買うか?

①薄く手広く買って、とにかく当てる。

②何とか絞って観戦料程度の馬券を買う。


薄く手広く買ってたとて、当たるイメージもなければ上振れする保証もない。

その上、こんな難解なレースを当てた以上は、相応のリターンが欲しい。そう願う賎しい私は迷わず②を選びます。


絞る事に決めた私はここで三択を迫られます。

どこを優先して取るべきか?

①前年のG1実績馬、地力上位馬

②冬場の前哨戦好走馬。

③コース、レース適性に秀でた馬。


そもそも高松宮記念より複雑な勢力図なので、全頭診断して振分する事から始めます。

その前段階として、ざっくり世代と牡牝で区分けして診断していきます。


【4歳牡馬】※今年話題の4歳牡馬のレベルについては別ブログで考察してます。

タスティエーラ B ①③

勝ちパターンは先行して積極的な競馬での押し切り。後手に回って差し届かないのが負けパターン。

共同通信杯では福永騎手が力負け的なコメントを残しており、33秒台の速い上がりは使えるが、瞬発力勝負で差し切れる程では無い模様。

有馬記念よりメンバーレベルは落ちるので、勝負にならない事はないでしょう。実際有馬記念で先着している馬がここでは地力上位に入る程。

皐月賞のように先行して苦しい展開でも踏ん張れるので、今回も序盤の位置取り次第では。


ソールオリエンス B ①

瞬発力はあるが使える脚が短い。平均ペース以上で前が少しでも止まる展開が必須。皐月賞は全てが噛み合った結果と見て良いでしょう。古馬の上級レースになると基本的には3着~掲示板のタイプ。かといって勝ちに動けば甘くなり4着以下が待っている。とにかく乗り難しい、主戦に戻してどうか。


べラジオオペラ B ②③

ダービー出走馬で古馬相手に別定重賞(チャレンジC G3)を勝っている唯一の馬。

前走京都記念でプラダリアに追い比べで負けたのは距離でしょう。2000に短縮されるのはプラスだし、2000のチャレンジCの方がメンバー的には骨っぽかった。とは言え、この2戦が古馬中距離G1で通用する面子かと問われれば、明確にNOである。

同じ重馬場だったが、スプリングSでは勝てて、皐月賞では力尽きている。200mの差もあるだろうが、苦しい流れでは脆い。好走はスロー~ミドル未満で、トライアルホースの嫌いはある。


【4歳牝馬】

ハーパー B ①③

リバティアイランドがいなければオークス秋華賞の二冠はあった馬。

前走有馬記念はハナを奪えそうな出足も、サッと引いてルメール騎手の後ろを取った。消極的ではあったが、実績的に仕方ないかもしれない。勝負所では上位馬と一緒に動いたが、壁に跳ね返された形。こういう苦しいレースをした経験が後に活きるケースは多い。しかも0.7秒差9着と、このメンバーなら地力は見劣りしない。

先行力があって簡単にはバテない、小回り2000向きの装備は揃ってる。ジリなので1着はどうかも2、3着なら必須の1頭。


ミッキーゴージャス D+ ②③

前走愛知杯は道中早目の進出から押し切りと、強引なレースで勝ち切った。ここでは力が違うという内容だったが、まあ実際その程度のメンバーではあったし、ハンデも手頃だった。

6戦して【5-0-0-2】決め手は十分だが、ピンかパーとも言える。古馬中距離G1で即通用は常識的には厳しい。


【5歳牡馬】

ローシャムパーク AB ①③

函館記念でブローザーホーン55kgに対して56kgで完勝。タイトルホルダー筆頭にG1級の5頭が出走していたオールカマーを完勝。地力はここでは一番の可能性がある。

初の阪神だが、勝鞍は中山東京函館、高速馬場も小回りも対応可能だろう。ここは希望的観測を出ない。

国内G1経験はないが、香港Cで国際 G1を経験しているので問題ない。

とは言え1着候補。


プラダリアB+ ①②

好走条件は2200~2400の緩い流れになりがちなG2。近年この辺りの番組はメンバーが手薄になっており、勝った勢いでG1でも好走…というケースは乏しい。相手に恵まれたレースだけ勝ってるので、本当に強くなっているかどうかも疑問が残る。

1800~2000で先手が取れる馬を相手にポジョン争いで勝てるかも含め、今回の条件がプラスとは言い難い。ただ昨年のG1に比べれば通用するメンバーではある。


ジオグリフ B-

皐月賞以降の成績を見る限り、よほどの復調がない限り推し辛い。レース選択も一貫性に欠け、頭打ちで迷走してる感がある。前走中山記念も評価が難しい一戦。大復活を遂げたら諦め。


キラーアビリーティ C

現在の好走条件は左回り。ベストは中京。

前走がサウジG2とレベルが不透明。

前年13着から成長も特に窺えない。


エピファニー CD+ ②③

阪神2000のLと、小倉1800のHG3で勝鞍があり、コース適性は十分。力が足りるかどうかだけ。スローよりハイペースで好走してるのも良い。立場上着狙いは必至、乱戦で浮上。馬券に引っ掛かれば美味しい。


リカンカブール CD+ ②

好走条件は小回り2000。

阪神小倉よりは中山の方が良さそうなタイプ。


【5歳牝馬】

スタニングローズ B- ③

阪神2000の秋華賞をスターズオンアース、ナミュールを抑えて勝利。適性、対戦比較文句無し。しかし、その後3戦は案外な成績を繰り返しており、今回は11ヵ月ぶりの出走。買うには秋華賞当時の状態に戻っているという確証が欲しい。


ルージュエヴァイユ B

エリザベス女王杯は連覇を狙うジェラルディーナが出遅れて、内で脚を溜めた1、2、3番で決まったレース。レベルは高くなかったのでは?勝ったブレイディヴェーグもその後走っておらず、判断が難しい。

一貫して左回りを使っており、適性確認で年明け京都記念を使っているが、普通に負けている。ハーパーとの差は、有馬記念のような最上位のレースで揉まれたかの差。


【6歳以上】

ステラヴェローチェ B?

前走を完全復活の兆しと取るか、前残りのHLを勝った程度の馬と割り切るかの二択を迫られる馬。ピークは2年前として、順調に使って力を維持してる事すら難しいのに、故障して長い休養を挟んだ上で、往時の力を取り戻しているというケースはあまりに乏しい。

G1で勝ち負けするには、芝とダートの違いはあるとは言え、カネヒキリ級のポテンシャルが必要だろう。

元々勝ち切れないタイプで、4勝の内3勝は稍重~不良。


ハヤヤッコ C

中京2000で明確に勝負を掛けており、ここは地力、条件共に強調材料に乏しい。


カテドラル E-

力不足。前走得意条件の小倉1800で好走出来なかった。衰えは確定的。


【振り分け】

①タスティエーラ、ソールオリエンス、ハーパー、ローシャムパーク、プラダリア


②ベラジオオペラ、ミッキーゴージャス、プラダリア、エピファニー、リカンカブール


③タスティエーラ、ベラジオオペラ、ハーパー、ローシャムパーク、エピファニー、スタニングローズ


私は①を優先するのが基本方針です。

①の中から地力が抜けてる可能性のあるローシャムパークはまず当確とします。


そして①+②or③の属性も保有しているのが

タスティエーラ、ハーパー、ローシャムパーク、プラダリア

この中で②と③どちらを優先させるかと問われれば③です。

近年では勝った勢い、使ってるい強みより、狙ったレースに一走入魂の方が強いです。そして今回、殆どの馬がその方式で大レースを席巻しているノーザンF勢だからです。

という訳で…

タスティエーラ

ハーパー

ローシャムパーク

の3頭から馬券は組立てる事にします。


①+②のプラダリアはヒモ固定。

①のみのソールオリエンスは完全おさえ。

穴として②+③のベラジオオペラ、エピファニー


ただやっぱり①にA評価(古馬G1で1、2着レベル)が不在のG1における上位馬の信頼度は低いと思います。人気薄の前々決着や、反対に有力馬が勝ちに動いた結果前崩れとか、普通にあると思います。


昨年の宝塚記念がこの例で、B評価(古馬G1で3着~掲示板レベル)のジェラルディーナが早目の進出から前を潰したものの、力不足で自身も4着に。おかげで通常なら絶体絶命に近いポジショニングだったイクイノックスら後方待機組が間に合いました。2着に前走中山牝馬Sを勝った程度のスルーセブンシーズが来るくらいなので、完全な前崩れです。(後に凱旋門賞4着ですが、日本のレースとの親和性は低いです)


どちらにしても大阪杯自信はないです。


【調教】

G1なんでおかしな仕上げの馬はいない。

G1で地力優先するのはこれに尽きます。


【騎手】

小回り2000なのでローカルで食い繋いでる騎手なら問題ないです。要するに新人以外大丈夫です。ただ上位騎手は輪をかけて得意にしてます。騎手で買ったり消したりするレースではないと思います。


【枠順】

内枠で押し込められるような脚質の馬は厳しくなりやすい。ローシャムパーク、タスティエーラはポジション取りで後手に回るようだと黄色信号。


【展開】

ハーパーが先手を取れそうなメンバー構成。

スタニングローズがハナを叩くか、ステラヴェローチェが抑えきれないケースも。ハーパーにしてみればどちらかに行かして、番手からの競馬の方が乗り易いでしょう。

外のリカンカブールが一か八かハナを奪いに来るようだと速い流れになりそうですが、津村騎手はそういうギャンブルはしないかなと。

肝は勝負所で早目に動いて来る馬がいるかどうかで、これはもうレースが始まってみないと分からない。


【結論】

◎ハーパー

○ローシャムパーク

▲タスティエーラ

☆プラダリア

△ベラジオオペラ

△エピファニー

✕ソールオリエンス


馬連3連複

07-020308101114


予想以上に低レベルだった時用に

馬連3連複

07-05060809

ワイド3連複

14-03081015

遊びで


【回顧】

◎ハーパーはスタートから想定より後ろの位置取り。道中で下がってしまって見せ場もないレースでした。前走がいくら有馬記念とは言え、8着とか9着を評価してはいけませんね…。


レースを動かすのは一番強い馬。その事を証明するかのようにローシャムパークが道中で動きました。強引な競馬でそのまま2着を確保してるので、ここでの力は一枚上手だったのではないかと思います。


1着ベラジオオペラはスローの2番手から押し切り。必勝パターンをやれたのがこの馬だったかな…という印象。


1、2着馬は10回走っても安定して馬券内は確保出来そうなレースぶりでした。もう1頭はコロコロかなと。

一番強いローシャムパークから手堅く馬連でトリガミはなかったので。自分の予想の根幹の部分をもう少し信用すべきだった。


3着ルージュエヴァイユが内から出てきたのは驚きましたね。菅原騎手は2000以上は本当に上手いですね。騎乗馬がワンランク上がればいつでもG1勝てると思います。

本命をハーパーにしたなら、無理矢理にでも入れるべき1頭だったので、ちょっとご都合主義的な予想になりましたね。こういう時はハズレます、反省。