【初見】
出走18頭中ノータイムで消せるのは2~3頭。
当てるのは非常に困難なレース。
ケンするのが無難なレースではあるが、G1なのでそういう訳にもいかない。私はここで二択を迫られます。どのように馬券を買うか?
①薄く手広く買って、とにかく当てる。
②何とか絞って観戦料程度の馬券を買う。
薄く手広く買ってたとて、当たるイメージもなければ上振れする保証もない。
その上、こんな難解なレースを当てた以上は、相応のリターンが欲しい。そう願う賎しい私は迷わず②を選びます。
絞る事に決めた私はここで三択を迫られます。
どこを優先して取るべきか?
①前年のG1実績馬、地力上位馬
②冬場の前哨戦を勝ち上がって来た新興勢力
③外国馬、初スプリントの第三勢力
【勢力振分】
①ナムラクレア、マッドクール、ママコチャ、メイケイエール、ロータスランド
②ソーダズリング、トウシンマカオ、ビッグシーザー、ルガル
③ウインカーネリアン、シャンパンカラー、ディヴィーナ、ビクターザウィナー
①と②の両属性を併せ持つウインマーベル
①~③のカテゴリーに属さないシュバルツカイザー、テイエムスパーダ、マテンロウオリオン、モズメイメイはOPクラス以上の1200~1400で力負けを繰り返しており、まずは消し。
【各馬寸評】
ナムラクレア A
2歳時から活躍しており、常に上級レースを走りながら1200~1400では【5-4-2-1】コース、馬場、枠順で泣き言を言わず、負けても最大着差は0.2秒と力は出し切るタイプ。物差しとしての信頼度は極めて高い。
マッドクール A
前年のシルクロードS(中京1200)でナムラクレア、ファストフォース(2023高松宮記念1着)に0.1秒差3着。4着トウシンマカオは0.4秒離しており決定的な差を着けた。
秋はスプリンターズSママコチャのハナ差2着。0.2秒差3着はナムラクレアと地力は疑いようがない。
ただし、CBC賞や香港のような凡走もあるタイプ。
ママコチャ A
ナムラクレア、マッドクールを引き合いに実質スプリント路線のトップ3を形成する1頭。スプリンターズSは積極的な競馬で勝ちに行って勝ち切った。今回も積極的な競馬が活きるコース。
メイケイエール B¯
ピークアウト傾向で引退レース。まず無事に回って来るだけのレース。
ロータスランド B
2022年高松宮記念2着馬だが、最近は1400で明確に勝負を懸けており、中京1200では位置取り的にも馬券内は遠そう。極端な衰えはなさそうだが、引退レースでもあり無事に回って来るレース。
ウインマーベル B
2022年スプリンターズS2着馬だが、枠順とTBで上位に来れたレベル的に疑問符の付いた年。以降1200で芳しい成績を残しておらず1400が主戦場。前走は苦手と公言している重馬場で勝ちきったが、それだけ勝負駆けだったという事だろう。転じてメンバー構成も低調だったと言える。買うなら次走京王杯SC。
ソーダズリング B
前走初の1400で1kg差あったとは言えナムラクレアをクビ差抑えた。直線仕掛けた時の反応の良さと瞬発力は目を引いた。1600→1400と短縮する度にレースぶりが良くなっているし、1200でも中団で運べれば一発あってもおかしくない。
ルガル C
シルクロードSは2着に0.5秒差を着ける楽勝。とは言うものの、1200は明らかに短いアグリが2着と低調なメンバー構成。先行馬なのでスタート決めて自分の力の分だけ走れればチャンスが無い訳ではないが、このメンバーに入ると見劣りは否めない。
トウシンマカオ C
現状は右回りのG3できっちり賞金を上乗せという使い方。ルガル相手に2kg背負って完勝しており、昨年のキーンランドCではナムラクレアの0.2秒差3着と地力は示しているが、左回りに良績無し。
前哨戦はオーシャンS快勝だが、やはり低調なメンバー構成。ローテ面も厳しく本番はスプリンターズSだろう。
ビッグシーザー D
トウシンマカオ、ルガルよりちょっと下の新興勢力。実績面から通用する気配はないが、中京1200は2戦2勝で強い内容。大荒れする時はこういう馬が絡むのだろう。
ウインカーネリアン B
安田記念はさすがに厳しいが、左回りの1600なら高速決着でも簡単には止まらないし、8勝と勝ちきるだけの力がある。距離短縮は間違いなくプラスだと思うが、一気に1200はギャンブル要素が濃い。ここで慣らして京王杯SCが本番だろう。
とはいえレベルの高いマイル路線からの参戦でここでも買いたくなる1頭。
シャンパンカラー ?
この戦績では今の力を推し測るのは不可能。一発あるなら左回りだが、1200がプラスに出るとは思ない。
ディヴィーナ C
引退レースで距離より左回りに賭けた出走。無事に回って来る事が最優先になりそう。
ビクターザウィナー A↑
香港スプリントで日本馬が完敗しており、今のスプリント路線のレベルに疑問を呈する見方をする事は十分可能。
行くだけ行くタイプなので、いついかなる条件でも可能性は残す。頭で買うならこの馬が一番割り切り易いだろう。しかしそれは逃げの予想とも言える。
【中間結果】
やはり優先して取るべきは①のカテゴリーの馬と結論付ける。
①から切りようのないナムラクレア、マッドクール、ママコチャ
②から上記3頭を上回る可能性を残すソーダズリング、最も人気が無さそうだが好走の余地を残すビッグシーザー。
③からビクターザウィナー。ウインカーネリアン。
買いたいのは上記7頭。
調教、枠順から①3頭+1、2頭まで絞りたい。
※雨が確定したのでここで放置した
【回顧】
ビクターザウィナーとマッドクールが主導権を握って、格下に好き勝手させなかったレースだったと言えます。こうなると同格のナムラクレアかママコチャしか来れないという事でしょう。
前哨戦はルガルやトウシンマカオが、一つ二つ下のランクで同じような事をしたレースだと言えます。