今日の昼間、最近うちの近所に引っ越して来た母が、ひょっこりやって来ました。
「久しぶりに寒ランの花が咲いたから、1枚撮ってくれんけ。」
花が大好きな母からのお願い事です。
早速、行ってみました。
見事な咲きっぷりでした。
20年くらい前に親戚にプレゼントされたものだそうです。
それが、5年前から花が咲かなくなっており、無事引越しを終えたこの度、久しぶりに開花したそうです。
実は、母は今回の引越しにあたり、相当数の鉢植えや、地植えの植物を処分して来たのです。
何十年も手塩にかけて育ててきた植物です。
父が亡くなってからの3年間は、寂しさもあってか引越しに踏ん切りがつかないようでした。
しかし、一旦決意を固めた後は、凄まじいほどの豪快な捨てっぷり見せてくれました。
残ったのは、厳選されたこの3鉢だけでした。
寒ラン
君子ラン
なぜか、ドラゴンフルーツ
この「ドラゴンフルーツ」、母が自宅で食べた実から採取した種から発芽させた、執念の1鉢
なのです。
ごまよりも、さらにさらに小さい、吹けば飛ぶような繊細な種でした。
「あれ」を1粒1粒取り出し、水洗いし、乾かしている姿は変態そのものです。
こんなことを簡単にやってのける母は私の自慢です。
思えば、私が鳥や虫や草花を好きになったのは、紛れもなく母の影響です。
手塩にかけて育てた植物に潔く別れを告げた母は、「3鉢」という自由を手に入れて、清々しているようにも見える今日この頃です。
しかし、これら3鉢に何かと世話をやいて、愛情を注いでいるのも事実です。
やはり、好きなんでしょうね。
「好き」という気持ちは簡単に変わるものではない事くらい、私は知っています。
これから、母のコレクションが、3鉢からどのように変化していくのかとても楽しみです。
もうちょっとだけなら、増やしてもいいんじゃないでしょうか、お母さん。
いつまでもその変態っぷりを見せ続けてくださいね、お母さん。




