「障害児3兄弟と父さんと母さんの幸せな20年」

(佐々木志穂美:著、角川文庫)

を読みました。

 

それぞれに違った障害のある3人のお子さんを育てられた母親、志穂美さんの子育てエッセイです。

毎日降りかかってくる思いがけない出来事や、その時の心境が豊かな表現で綴られており、その表現の一つ一つが軽快なリズムを刻んで、そのリズムに乗るように一気に読み終えてしまいました。

「生きているだけで幸せ。」

とか、

「子育て出来るありがたさ。」

とか、ありふれた言い回しに聞こえる二つの言葉が、ストンと胸に落ちてきて、そのあとじんわり全身を温めてくれるような本です。

私もいつか志穂美さんのように、自分の気持ちを力強くも細やかに伝えられるようになりたいと思います。

 

2010年に刊行されていたこのエッセイに、私は2019年に出会いました。

ものにはタイミングというのがあるのですね。

以前の私だったら、手にとってもみなかったかもしれません。

 

「『死』は懸命に生きたゴールであってほしい」

という志穂美さんの言葉が印象に残っていて、なんとなくタイトルにしてみました。

 

 

 

読書にうってつけのシーズンの到来です。

幸い仕事が古本屋ですので、読む本には困りません。(笑)

ただ、老眼鏡が手放せない今日この頃の読書事情です。