就職延期の道 | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

就職延期の道

今回の経済危機での失業者の割合は10-12%に将来はなると予想されているそうです。したがって、大学の新卒の就職も先がつかえているので、なかなか上手くいかないといった状況のようです。とくに、職業訓練的な色合いのつよい教育機関の卒業生は、その分野の先輩達が失業して業種の実務経験者でもなかなか仕事が見つからない状況ですから、艱難辛苦の時かと思います。

Pomona Collegeの卒業生の多くはそのまま大学院に進学しますし、裕福な家庭からの子弟もおおいので、突き詰めた顔をしているSeniorはいないというのが現状のようですが、実際に6月から就職となると、難しいものもあるような気がします。ここの卒業生の2割くらいは、卒業後 Fulbrightの奨学金を給付されてやPeace Corp(平和部隊)の隊員になって外国にでたり、国内のAmeri CorpやTeach for Americaのプログラムに毎年参加するようです。これらのプログラムはそれぞれの難易度はちがうものの、採用審査があり合格しての採用となりますから、プログラム終了後の身上書にもその参加が利用でき将来の選択肢がひろがるといわれています。

先日、息子と電話で話しをしたら、彼のところにTeach For Americaからリクルートのメールがあったそうです。彼の意見によれば、このプログラムのほとんどの参加者は中流以上の家庭出身の白人の大卒なので、マイノリティのリクルートをしているのではないかというものでした。おそらく、これは当たらずとも遠からずだと私も思います。たしか、このプログラムの創始者はPrincetonの卒業生で’アメリカの教育の格差をなくする”という理想をかかげて、この運動をはじめたと記憶しています。このプログラムの眼目は、とくにアメリカの「名門大学」から集めた、若い、理想と信念をもった優秀な新卒者を問題のおおい教育区に送り込んで、そこの教育を活性化するというものです。給料は、学校区から新任の教師と同等のものが支給されます。たしか、期限は2年間だったと思います。

このプログラム自体は、今までのところ。すこしづつですがその効果はあがってきているようですが、プログラムの修了者があつまって作った、学校区の予算をつかいながら独自の教育をする都市部のChater Schoolでは、目覚しい結果をあげているようです。

やはり、不況のせいか、今年のこのTeach for Americaのプログラムの応募者は急増しているそうで、大卒者に大人気だといいます。