「アメリカの学生は数学ができない」というのは本当か? | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

「アメリカの学生は数学ができない」というのは本当か?

私の経験からの意見を言いますと、これは本当のこともあり、まったく嘘のこともあります。この件もどの学生について語っているのかによって、その評価は違ってきます。日本の公立高校の数 IIIに該当するAP Calculusの科目を履修しているのは、高校生の中で、20-30%くらいでしょうが、彼らの数学の能力は日本の公立高校の生徒と匹敵するのではないかと私は感じています。アメリカの高校生達のなかの数学のデキル生徒達のレベルは世界中の高校生の中の数学の才能のある生徒達とくらべて遜色がないというのが一般的な意見です。

しかし、アメリカの数学教育の問題は、そのAP Calculusを履修している生徒の比率、数が少ない事だといわれています。具体的にいえば、UC BerkeleyでBusinessを専攻している学生の数学の能力は、日本の公立普通高校の優等生の数学の能力とほぼ同じレベルではないかと私は見当をつけています。アメリカの高校の優等生は大学応募の際に必要なSATを受験して、高い得点を出して難関の大学にチャレンジする事が多いのですが、彼らが普通の日本の高校出身の留学生と出会う機会というのは、ほとんどゼロにちかいように思います。

この意見も前のブログデ述べた「アメリカの大学は合格が易しく、卒業が難しい」のものと同じように、日本からの留学生のほとんどが入学する、コミカレ、あるいは入学の易しい、州立大学で自分の周りにいるアメリカ人の学生を見て得た、意見のように私には思われてなりません。アメリカの大学社会は残念ながら、レベルの違う大学の学生の交流というのはほとんどなく、たとえば、コミカレの学生がスタンフォードの学生と意見を交流するというような機会はまずありません。したがって、自分の身の回りから演繹して「アメリカの学生は」とコミカレにかよう日本人留学生が思ってしまうことは無理もないのですが、木を見て森を見ぬという例えのように精確さに欠けると、私には思われます。

精確な文章も書けない私ですが、文句だけは一人前です。