お仕着せの語学留学はやめて手作りの旅、バックパッキングを。 | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

お仕着せの語学留学はやめて手作りの旅、バックパッキングを。

時々、日本の留学にかかわる掲示板をのぞくと、日本人の若者の海外に対する憧憬があふれていて、やはり島国なのだなあと感じます。行ってみたい、暮らしてみたいと希望が、外国語を学びたいという建前の裏の本音としてあるのではないかと私は推察しています。この憧憬を上手く利用したパッケージをつくって語学留学というものが、はやっているようですが、外国語の習得を最終目的とした留学をしているのは、日本人だけではないかと私は感じています。行き先も斡旋業者がきめてくれて、ビザや切符の手配もその業者がしてくれるので、楽のようですね。他人の用意してくれたレールに乗っかっていれば、時がすぎていくわけで、これでは「新たな体験としての旅」の効用が半減してしまうように、私には思われます。

可愛い子には、旅をさせよと言う諺がありますが、この旅というのは、子供が不慣れな環境のなかで自分でさまざまな選択を重ねて、失敗あり、成功もありの過程をへて、そのなかでいろいろな人との出会いもあり、子供が自らの力で成長していくという意味が含まれているように思います。そして、もし3ヶ月間の旅とおなじ期間の語学留学を比べれば、これはBackpacking 3ヶ月の旅のほうが、刺激あり、冒険あり、人との出会いがありの.より有用な物のように私は感じます。基礎的な教養と辞書があれば、食事、宿泊、移動といった基本は言葉が堪能でなくてもできるわけで、言葉ができなければ、理解の深さと言う面では問題はあるものの、旅はできるように私は思っています。また、総じてどこでも庶民は若くて貧しい旅人に対しては親切です。また、どの国でも悪い人、いい人はいるものの、圧倒的にいい人のほうが多いという統計は間違いの無いところです。

息子がアジアの国に2ヶ月滞在していた事は、以前お話しました。彼もこの国の言葉を一切話すことはできませんでしたが、毎日、路上の屋台で食事をして、その叔母さんと仲良くなったり、レストランに働く娘さんに市場を案内してもらったり、ホテルの従業員の深夜の酒盛りに呼ばれたりと、英語社会の同年輩の親しくなった友人以外にも沢山のつながりができていました。この体験は一生に何度もできるわけではありませんから、彼にとっても貴重なものだと思います。

こんな旅をしてみると、サンフランシスコのバスの運転者が深夜のルートではわざと余所見をしてホームレスの人から料金を取らない事があるといったことが見えてきたりします。これを職権の乱用か、援助の手を差し伸べているのかと考えるだけでも、成長の機会となるように私は思います。まあ、普通の旅行者には、深夜バスはお勧めしませんが。

若い時は一度きりですから、有効性がありそうに見える語学留学以外にも、同様の予算あるいは、それより小額で一生忘れられない有意義な外国体験ができる自分なりの旅もあるということを思い出して欲しいと思っています。