B級 オーケストラのススメ。 | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

B級 オーケストラのススメ。

先日、週日でしたがUC Berkeleyの劇場であったBerkeley Symphonyの公演に行ってきました。訪問指揮者によるものでしたが、カナダ人の作曲家がつくった、新曲で、ガーシュイン、グッドマン、バーンスタインの香りをいれたジャズとクラッシックの合成のもので、ピアノコンツェルト。聴いていて、ここはガーシュイン、これは、バーンスタインという箇所がわかり、なかなか興味深いものでした。これがメインでしたが、ドゥビッシーなども上出来でした。

作曲家も会場にきていて、指揮者が冗談に「もし、この演奏が皆さんの気に入ったら、私の業績、もし、気にいらなければ、それは、作曲家の責任です。ところで、作曲家の君は、私が注意したようにオバマのボタンをつけているの?ここはバークレーだよ。」との発言、これで会場は大笑いでしたね。

会場は、20歳代か50歳から上の年齢の人たちでいっぱいでした。中の世代が抜けているのは家族持ちの世代で、週日の夜の8時からの公演には出かけられないからでしょうね。それでも会場は9割の込み具合ですから、なかなかこの当りの民度はたかいかと感じました。交響楽団では、サンフランシスコのものが、ロスアンジェルス、ニューヨーク、シカゴ、ボストンとならんで、高名ですが、これらをA級とすれば、おらが町のB級オーケストラも、この地域には沢山あります。バークレー、オークランド、フリーモント、サニーベールといった町には、その地域に立脚したオーケストラがあり、年に数度のコンサートを開いて音楽活動を継続しています。

B級とはいっても、私たちの席が一人60ドルでしたから、安いと言うわけではありませんが、やはりプロ達ですから、聞き応えはあります。また、聞き手と演奏者や指揮者との心理的、物理的な距離が小さいので、演奏する側と聞く側とは和気藹々と行った雰囲気も感じました。演奏者達は、このレベルではオーケストラだけでは食べていけないので、学校で音楽の先生をするとか、楽器の演奏の個人教師をしたりしながらの、掛け持ち操業だと思いますが、そうしてまで、オーケストラを盛り立てていく熱意というのが、演奏のなかから伝わってくるように思いました。

さらに、このようなB級のオーケストラでは、かなりの冒険もできるという利点もあると思います。バークレーの場合には、お国柄?か音楽で民主主義を考えるといったテーマの音楽会も予定されているとか、面白そうです。

UC Berkeleyは、この日、夜の7時過ぎにもかかわらず、学生たちがキャンパスに沢山いました、太鼓を練習しているグループや、ダンスの練習に熱中しているグループなどがいて、またそれを見物している学生たちがいて、広い敷石の屋外は学生が沢山居残っていました。

帰宅したのが、11時半すぎ、ワイフは翌日休みを取ってたので、こんな贅沢ができました。