武者修行 | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

武者修行

昔から異国で旅をすることは人を急激に成長させる媒体です。取っ掛かりのないところで、なんとか手がかりをつけんで、問題を解決することの連続や、慣習のちがい、価値観の違いといったことが一片に天から降りかかってきますから、これは成長しないのが不思議です。

いつもは私と一緒で着いていけば良かった日本旅行も、息子は今回は自力更生、当たって砕けろ方式でやっているようです。漢字を読めない彼は、英語の掲示のないところでは文盲とかわらず、右にも左にも方向の決定ができません。そんな中で実家の町から羽田に着いた彼は、ホテルのシャトルが長い事来る予定がないということが分かり、それではと、京急を利用しようと決心したそうです。ホテルは希望の息袋のホテルが取れずに今回はJAL CiTYですから京急の駅では羽田から2駅目です。

日本語が読めずですが、何とか販売機から切符をかって、ホームについた電車に乗り込みました。最初の駅画にやってきましたが、電車は止まりませんでした。そして、その次に彼が下りるはずの駅も通過。そうです、急行か快速に乗ってしまったようです。5分で着くはずの駅でしたが、この電車の2つ目の駅までは30分近く係り、その駅の名は「品川」でした。終点ですから、ここで乗客たちは皆降りてしまい、道を急ぐ人たちのなかで、立ち尽くしてのショック状態から立ち直り、階段を荷物をもって上がり下がりして、今度は色違いの車体の電車に乗って、やっとお目当ての駅についたという話です。行程5分のところ2時間がかりの回り道でした。

私が少し感心したのは、アメリカ楽観主義的に予備知識0でも「まず、やってみよう」という心のもちかたですね。見る前に飛べの見本のような件で、わが子ながら面白いなあと思いました。人によって違うのでしょうが、日本人の若者が英語の語学力が私の息子の日本語のそれと同じ様なとき、アメリカ国内でおなじような局面に当たったさいには、たぶん少しちがう反応をするのではないかと思います。あるいは、このような事態にいたらないように、予習をかさね諸般の準備が怠り無くというのが、日本人の典型なのかもしれません。

おそらく、この辺りがこの二つの国民にとってのAdventureに対する心の持ち方の違いの現れかもしれませんね。息子の武者修行は今後オーストラリアへと続きます。

昨夜は私の親友の一人が夫婦で息子を夕食に誘ってくれていたようです。忙しい中でも何かと面倒を見てくれる友達がいるのはありがたいことです。