楽器と学力 | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

楽器と学力

息子が高校の入学してバンドの授業をとりはじめて、最初のOpen Houseの時に先生が印刷したものを参観に来た父兄に

渡しました。もうだいぶ前に話しなので、詳しくは覚えていませんが、その要旨は、楽器を弾く生徒は、他の生徒にくらべて成績がよく大学進学率が高いというものでした。その理由、その数字の裏にあるメカニズムというものには言及されておらず、ぱっと

読んだ感じでは、バンドを続けるとと大学に行けるという、親の安心感を促す宣伝のようでもありました。


たまたま、ワイフが、バンドにいると成績が良いというのは、本当かしら、と言ったので、私はちょっと考え込み、そして言いました。 "多分成績が良いのは、バンドのせいではなくて、楽器を弾くと言う事に興味を持てる家庭環境にあるなら、多分、良い学習環境作りがなされていて、それが成績に反映するのではだろうか、と。今でも、この基本的な印象はかわらないものの、もう少し考えてみると、たしかに、楽器を習う事と学習は共通のものがあるようです。とくに、外国語の習得と似たものが。


楽器の上達には日々の練習が不可欠です。頭で理論的に理解していても、指が付いていかなければ、メロディが弾けけません。この日々の練習、上達と学習習慣は、勉強でも重要です。また、スランプもあり、それを努力で乗り越えると言う面での

精神的な鍛錬の面もあります。さらに、目で楽譜をみて、それを頭で理解して、手の作動を起こすと言う一連の作業のなかに

多分、何か学習にまつわる秘密があるような気もします。とくに、手を使い書いて、、学習をするタイプの子供には、大変、効用があるような印象を受けます。


私は、教育と言うものに付いては素人ですので、思いつき的な意見ですが、楽器というものが子供に与える恩恵というのは、大きいものがあると思います。しかし、これも誰でもがすればいいかどうか、私には疑問があります。音感というのは、天性のもので、

不公平ながら、これがある人とない人がいます。音感がなくても、楽譜が読めて正確にキーを押せれば、正しい音が出る楽器もありますが、弦楽器のように、無限音階の楽器もあり、音感のない人は苦労するだろうと思います。したがって、その才能に合わせての楽器選びと言う問題もあります。


また、この楽器の習得のしかたも、個人教授から、学校の授業のみと言う選択があります。うちでは息子が小学3年生から

個人のレッスンに通っていました。週に一回30分、一回のレッスンが最初が$17、終りの頃が$24でした。そう高いものではありません。高校のバンドの授業の仲間では、バンド用の楽器の個人レッスンをうけていたのは、30人中4人ほどではなかったかと思います。人気のピアノはこのバンドのメンバーの10人がレッスンを受けていたと思います。Youth Orchestraでは全員が、

個人レッスンをうけていて、指揮者もその事を踏まえて、"君の先生にこれを重点に練習するように言って"と言うようなコメントがよく聞かれました。


我が家にはヴァイオリン弾きとクラリネット奏者がいまして、私はもっぱら聞き役です。私に人生に悔いがあるとすれば、人に聞かせるほどの、楽器の習得がなかったと言う事です。出来る人をみると、本当に羨ましいと、いつも感じます。