チャンスは2度ある? | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

チャンスは2度ある?

この1年半のあいだに、息子の友達のうちの二人がそれまで通っていた、大学をやめました。ひとりは、California Polytechnic

University, San Luis Obisbo,もうひとりはUC Davisです。Cal Polyの学生は工学専攻で入学しましたが、寮への申し込みがおくれたために、寮には住めず、アパートで自炊の生活でした。この大学は1年次から専攻の科目をとりはじめますが、最初の学期で、これはどうも自分が思っていたものと違うと工学の専攻に付いて、彼は感じはじめたようです。この大学に場合には、学内で専攻が代えられません。したがって、1学期のおわりに、ここを退学しました。中途からだと、受け入れてくれる大学も限られているため、いまは、ビジネス専攻として、あるCSUに通っています。


もうひとりは、大変人柄の良い子で、わたしも贔屓にしている子ですが、弱点があり、それは、学習の習慣です。勉強というのは、レンガを積むようにしていく面もありますが、この子の場合には、これが出来ないで中途半端になってしまうという問題があります。したがって、高校のように少しは、情状酌量してくれるということが全くない大学では、成績に問題がでてきます。科目のよってDの成績をとると、その科目を必要とする専攻から自動的にはずされます。このDがもし複数になってくると、専攻できる分野が大変狭まってしまいます。


そこで、この子はある学期が終わる前に、一度退学をする事に決めました。もしこの学期を続けて成績がわるければ、大学による退学処分という可能生もあるからです。一度この処分が出たら、復学はできません。この休みをつかって、専攻をきめるにしても、一度、時間を掛けてじっくり考えてみようと思ったようです。今のところは成績でのダメージも決定的ではないので、多分、復学が可能でしょう。この充電期間のあとは、心機一転、頑張ってくれるものと期待しています。


こういう大学教育の柔軟性は若者にとって救いだと思います。、アメリカ社会の大らかさがチラッと見えるような気がします。