大学奨学金案内ーアメリカ在住の方へ No1 | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

大学奨学金案内ーアメリカ在住の方へ No1

私が愛読させてもらっているブログの書き手であるLotus Valleyさんがコメントの中で大学の学費に付いて懸念されていると述べられていました。

そこで今回はアメリカ市民のお子さんをお持ちの親御さんに、大学の奨学金の知識の足しにしてもらえれば思い、記事を書きます。。留学生の参考にはなりませんので、先にお断りしておきます。


こちらで日本語でいう大学の奨学金というのには、大きく分けて下記の3種類があります。


1.Marit Scholarship(好成績による奨学金)

2、Sport Scholarship

3.Financial Aid(家庭の経済事情による援助}


1のMerit Scholarshipは州立大学、私立大学を問わずのあります。高校の成績あるいは、SAT

の点数などによって、授業料免除から4年間の学費全額支給というものまであります。これは

もらいっぱなしのGrant(交付金)で家庭の収入に関係なく支給されます。ですから今、金持ちの家庭の成績の良い学生がねらっているのが、この、Scholarshipです。University Southern Californiaがこういう学生にお金をばら撒くことで最近は有名です。州立などの大学ではこの奨学金の支給基準を公表してるところもあり,ご覧になれます。大学のレベルでいうなら、トップクラスの下の大学で、頭脳を集めるための手段としてこの奨学金をもうけるということが多いと思われます。


2については、私はあまり詳しくありません。、目立つスポーツ選手が大学のリクルーターの目に止まると、その選手を大学の招待して、面接。そこで監督の気に入られると、大学への入学がOfferされ、この時点で奨学金が額が提示されると言う事のようです。友人の長女が水泳チームの合格枠で来年度UC Berkeleyに入学がきまっています。でも彼女の場合には、奨学金はでるものの、初年度は授業料ーFeeの3分の1程度だそうです。


3がおそらく普通の家庭の場合に一番気になる件ではないかと思います。。この援助は家庭の収入、資産から大学の経費負担可能額(EFC-Expected Family Contiribution)を査定して、その額と大学に係る経費の総額の差をうめるものです。これは、大学によって千差万別です。大まかに言うと、この援助の内容というのは、


1.Pell Grant(連邦制府からの学生への交付金)

2.Cal Grantなど(州政府からの学生への交付金)

3.College Grant/Scholarship(大学からの学生への交付金、私立がほとんど)

4、Federal Loan(連邦制府保障の低利の貸付金、いくつかの種類がある)

5.Work Study Program(連邦制府あるいは大学が出資する学生の学内アルバイト)


です。3のCollege Grantというのは州立では原資の規模の関係で数と金額が限られていると思います。たとえば、学生の家庭が経済的に最下層だとしたら、州立では1245となり私立では1から5までの全部のPackageとなります。、中産階級のばあいには、私立では2から5か、3から5と言う内容になり州立では4と5となることが多いと思います。


しかし、気をつけなければならないのは、この内訳の比率に付いても、大学によって、大きな差があるという事です。。貸付金の比率の高いところもあり、こういうところは、卒業後の返還が大変です。一番豪気なPrincetonではこの借金が0で卒業できます。Pomona の場合には、$10000程度の借金が卒業時に残ります。


次回に続きます。