合格できない有資格者たちー私立難関大学 | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

合格できない有資格者たちー私立難関大学

まえに、受験生の目からみた、アメリカ大学入学に付いて述べました。今回はすこし違う視点からこの問題を考えて見たいと思います。内容が以前のものと重複する部分もありますが、ご容赦を。


このあいだ、テレビを見てたら、俳優のマット デイモンが”僕がハーバードに行っていた時は競争率が4倍でしたが、今はなんと10倍らしいです。時代が違いますね”と発言していました。

と言う事は、彼の時代には、約8000人の受験生があり今は、20000人ということでしょうか。


日本では、受験は点数主義ですから、上から1番から2000番までは合格、2001番は不合格とうように単純明快です。しかし、アメリカのとくに難関大学の入学審査をみると、まず、受験生のなかから、学力、性格、能力、才能といったもので審査して、入学有資格者をえらび、その中から

さらに合格者を選ぶという仕組みのようです。


ハーバードの場合には、どうも色いろな話を聞くと、実力の面では、受験生20000人の半分、

10000人については、入学しても十分にやっていける、成績、頭脳、資質、性格。才能がある、つまり、潜在的な入学資格があるということのようです。じゃあ、どうやってこの中から合格者2000名を選ぶのかとなると、やはり以前述べた自己中心的な大学の都合でということらしいのです。つまり、、校内社会、学内の団体、組織、チームでの欠員をうめるための人材を合格されるということのようです。たとえば、たまたま足りている、SAT満点のバイオリン奏者は不合格、その時点で足りないバスーン奏者はSAT2350で合格というようなことです。


繰り返しになりますが、学力、性格、才能、能力さらに個人としてのユニークさがあって有入学資格としても、合格にむすびつくかどうかは、このレベルでは時の運ということです。


天才は別口です。天才はいつも例外であり、彼らは高卒の資格すら合格要件ではありません。

この部分は日本と大違いです。


受験生に人気のある、例のCOFHEに属する大学などでは、多かれ少なかれ、このような、過当競争となってきています。そして、なかには、このような大量の有資格者を不合格にするのは忍びない。この狭き門をすこし広げてはどうかと言う考えを表明している大学もあります。Pomona

Collegeはこの一つで、いま150人の学生増員の計画を検討しています。実現するかどうか

はまだ未定です。もし実現するとしたら、年に40人弱の漸進的な増加となるそうです。教室は十分にありますが、寮は140人分新しく建てなければなりません。Pomonaのばあいには、5500人が800人の合格枠への挑戦を2006年度しています。実際に入学するのは380人ほどです。


きょうあるお母さんと話をしたら、そこの子の友達が8年生ですでに、SATの練習問題としていると聞きびっくりしました。ほんとに、加熱化してきていると感じました。息子が大学生でよかったと

胸をなでおろしています。