Death by the Chocolate | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

Death by the Chocolate

息子の大学で12月の期末試験の時期のDeath by the Chocolateという催しがあります。これは

チョコレート、デザート大盤振る舞い、食べ放題というイベントで$5000分のチョコレートはニューヨークから出来立てを飛行機でで取り寄せるそうです。参加費は無料です。


大変学生に人気のあるイベントで1500人のほとんどの学生が参加をするそうです。なかには食べすぎでほんとうに気持ちが悪くなってしまう学生もいるそうです。早い者勝ちですから会場が開く前にならびはじめ、開場15分まえには100人ぐらいが並びます。


しかし、今年ははじめて、このイベントのボイコットを表明する学生たちが現れたそうです。その理由はこういう短時間にの大金(1万ドル弱)を贅沢のために無駄遣いするのはけしからんというものです。ちょっと聞くと正論のようなのですが、息子のいわせると、”そんな事はないんだよ、

みんな酒飲みで、大学が彼らに買ってやってるビール代に比べたらチョコレート代なんて知れたもんだよ”ということでした。大学は大学が許可をあたえたパーティにはビールの差し入れをしますから、数万ドルは飲み代なわけで、たしかに、彼らの無駄遣い論には無理があるようです。


傑作なのは、このビールの質について、学生が大学と交渉して、もっとうまいビールを飲ませろという要求を大学に”飲ませた”ことでした。それまでは、1樽$60でしたが、それ以後は$80のものとなったそうです。ただ酒を飲んでいて、もっと良い酒をのませろという学生も学生ですが、そうかと聞く大学も大学ですね。州立大学などでは考えも付かない、別社会があります。


息子は公立の教育をうけたので、さまざまな階層のいろいろな人種と民族の友達に囲まれて

育ちました。ですから、この夢のような環境は一般の実社会では存在しないことをよく承知しています。しかし、この大学になかには、小さい頃からエリート私立、Boarding Schoolという学生も少なからずいて、こういう学生たちが、この大学の環境と実社会の環境がどれだけ違うのかということを理解しているのかがちょっと気になります。中には、実家のMaidに寮に来てもらって、部屋の掃除をしてもらうという学生もいるそうですからね。


最後に誤解を避けるために言いますが、ここの学生はいつも飲んだくれているわけではありません。むしろ、”早く宿題やっちゃえよ、パーティに行けないじゃないか”という会話が聞かれる学習環境です。