過熱化するアメリカの大学入試 | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

過熱化するアメリカの大学入試

近年、こちらでも、大学の入学の競争が激しくなってきているという意見には、みんなが賛同すると思います。大卒と高卒の年収の差が$20000だそうです。毎年、難関とされている大学の

入学希望者か5-10%増えていると言います。受験生が願書を出す大学の数も増えているそうで、20以上もの大学に願書をだすのも、とくにPrep School では珍しくなくなっているようです。


難関大学の合格率は願書の増加にしたがって、毎年下降と一途です。Pomonaの場合にこの3年間に20%から16.5%になりました。


この理由としては、入試の受験生から見ての不透明性が一番のような気がします。どうすれば100%確実に合格できるのかという”入試突破法”というのがなく、せいぜいがEducated Guess”しかないというのが実態だとおもいます。たとえばSAT満点でも合格不確実ということがこれを示しています。大学の側の都合で希望者から合格者を選ぶというのは、大学にとっては、十分な理由があり納得のいくものであるものの、その理由が公開されない以上、受験生にとってはなぜ、合格か不合格かというという理由は、なぞのままです。


一般的には、SAT I, SATII, GPA、スポーツ、音楽・芸術、リーダーシップ、やる気、といった項目が書類での入学審査の対象になるといわれていますが、これらが、総合的にどのように点数化されるのかが、分かりません。また、大学によってもこれらの項目の比重が違うと考えられますがら、まして、予測が困難です。この受験生にとっての合否の不可知性が入試の加熱化の原因のような気がします。


この加熱化の結果か、こういう事件も最近ありました。ある私立の受験校で、あるCollege Couselorは、これまでの功績のために、父兄に大変な人気があり、日本風にいうなら、盆,暮れの高価な付け届けが山と来るという状態だったと言います。しかし、最近判明したとことによると、彼は大学への推薦状を捏造していたそうです。たまたま、ある生徒が自分の推薦状の原稿をコンピュターで見てしまい、これには自分の名前があるけど、他人のことが書かれている、と親に訴えたのがはじまり、親は、校長に報告、その結果過去に遡って、彼の書いた推薦状を調べたところ、事実に基づかない創造的な推薦状が続々でたきたそうです。彼の理由は、高価な贈り物になれてしまって、この生活を壊さないようにするためには、自分の”名声”を保つ必要があった、ということだったそうです。


息子の行っていた公立の高校では、カウンセラーは800人の生徒にひとり、推薦状は書きません、という人でした。これじゃあ創造的な推薦状の私立Prep Schoolの生徒とは互角には競えませんね。やはりHarvardは金で買えるのか、とちょっと思ってしまいます。