GATEー公立学校での英才教育
GATE( Gifted and Talented Education)という学校教育の部分があります。特殊学級(Special Education)、普通学級そしてこの”英才”学級の3元の授業が私の住む地域の公立学校で小学校から行われています。
ちょっと確認のために言いますと、教育権というのはこの国では州に属していて、州がどのような教育をするかの基本を設定して、教育費をそれぞれの学校区(School district)に生徒の数に応じて配分します。この学校区は市とは別で、ここの評議員(Board member)は公選によって選ばれます。アメリカのDepartment of Educationと文部科学省は全く機能がちがいます。
さて、このGATEですが、私の学校区では小学校2年生の時に担任の先生の推薦でテストをうけて、アメリカ全国の同学年の生徒のトップ2%以内であると認められると、GATE Studentの認定をうけます。または、州の統一テストの成績からの認定もあります。さらに、知能だけではなく、リーダーシップでのGATE認定もあります。これには、担任の強力な推薦状が必要です。
GATE Studentsは一週間に50分の普通の授業と区別された、深みのある授業を受ける事になっています。小学校によっては、GATE Studentsだけのクラスを作るところもあります。やりかたはいろいろですが、頭をおさえずに伸ばすという方向での授業があります。そのかわりに飛び級はありません。
このあたりでは、小学校の6年生が分かれ目で、担任の評価,推薦でこれ以後の教育のレベルがかわってしまうような、印象をうけます。特に科学、数学の分野では高校入学時に1年の差ができてしまい、これを取り戻す事はできません。
こうして、かれらが、中学に進学すると、Honorのクラスに自動的に入ります。Honorのクラスというのは、普通のクラスよりもっと突っ込んだ授業をするクラスといっていいと思います。中学2年生(8年生)になると、彼らは”9年生の科学”とAlgebra Iをとります。Algebra Iは普通は9年生でとります。中学は一日6時限、毎日同じ科目をとります。これは高校でも基本的に同じです。
HonorのクラスはGATE Studentsばかりではなく、彼らプラスHigh Achievers(頑張って言い点を取る子達)がいます。ときどき問題になるのは、GATE Studentsが転校してきた時です。この場合には、GATE Studentに優先権があるため、一人入るためのHigh Achieverが一人クラスから押し出されてしまいます。
7年生、8年生でSATが受けられます。Johns Hopkins UniversityのCenter for Talented Youth(CTY)のプログラムに便乗してです。7年生で1100(旧)点以上、8年生で1200点以上は息子が受けた時にも北カリフォルニアだけで数百人いました。なかには、一科目満点なんて生徒も数人いましたよ。試験場で高校生にまじって、ちびの中学生がすぐに見分けられたのが印象的でした。
高校にはいると、Honor/APの生徒達は大学進学にまっしぐらという感じです。大方のかれらは
アメリカの大学の入学に必要な条件を熟知していて、それらの条件を3年で満たすべくがんばります。スポーツ、生徒会、ボランティア、クラブ活動、それなりに忙しく、特に11年生は
睡眠時間一日4-5時間ですね。高校4年間での科目数はふつうで、24科目、前にも言いましたが、この生徒達は卒業までに、7から10のAPをとります。 ここでの高校のAPの科目は、Calculus, Statistics、Chemistry, Physics, Biology, Spanish,French, English(Lit), English(Writ)、US History, Europian History, Music theoryです。
GATE Studentsの将来はどうかというと、知能は成功を必ずしも約束しない、創造性は知能とは
別のもの、という事はあるものの、総じて、幸せな生活(Happy Life)を送るという統計が出ているそうです。。