北カリフォルニア公立高校生の大学入学準備 | 北加発:アメリカ合州国、教育、人々、その他、なんでも

北カリフォルニア公立高校生の大学入学準備

息子の受験から、2年たち、忘れないうちにこの経験を記録しておこうと考えて:


11月の末がUniversity California8校の入学願書受付の締切日です。これに向かって12年生たちは、いま四苦八苦の真っ最中でしょう。Personal Statementというエッセイをかいたり、オンラインでの願書のチェックをしたり、休む間がありません。


ここに到達するまで、高校で、スポーツをやったり、生徒会の活動に参加したり、ミュージカルに兆戦したり、マーチングバンドで大会のでたり、ボランティアをしたり、クラブ活動をしたり、地域の

オーケストラで毎週練習したりしながら、勉強もする。SATもうける、ACTも受けると言う具合で

忙しかったです。


息子の学年の生徒は卒業時にその高校に4年間に、自分達で稼いだ$26000の寄付をしました。土曜日の車洗いや、教会でのビンゴゲームのあとの掃除などで稼ぎ出した金額です。子供でも侮れないですね。この辺は日本を大違いではないでしょうか。


さて授業についていうと、この高校ではなかに、二つの高校があると考えるといいと思います。

一つはCollege Prep Courseと呼ばれる、California State University向けの授業をするコース、もう一つは、Honor,Advanced Placementとよばれる、University of Californiaや私立を目指すコースです。語学、世界史を除いては、この二つのグループが一緒の授業をとることはありません。


HonorAPのクラスをとる生徒は卒業までのAPのクラスを平均8は採ります。このAPと言うのは大学のレベルの授業を高校でして、5月の全国統一試験で5点満点の3-5を取ると、UCやCSU

の単位として、大学入学時に持っていけると言う制度です。この制度を利用して、UCを3年で卒業する学生もいます。カリフォルニアではUCが州内の全ての高校の授業の格付けをしていて

これに認められているなら、APでのAとHonorのAは5.0点とされます。この換算で算出されたのがUCGPAと呼ばれ、4.3とか4.5とかになることがあります。これに反して、College Prepの生徒のUCGPAはHonor,APがないので最高で4.0です。ちなみの普通は、A=4,B=3,C=2、D=1

と換算します。


たしか2006年度のUCLAとUC Berkeleyの合格者のUCGPAの平均は4.1と4.33だったと記憶しています。


学力の評価では、このGPA(体育をのぞくすべてのクラスの成績の平均)のほかにSAT I, SATII

そしてACTという統一試験があり、これの準備も大変です。息子のように、準備0、一発勝部と言う子もたまにはいますが、普通は、それなりの試験勉強をするようです。この準備の塾もあります。

UCや私立大学はかならず入学願書にエッセイを書くことが求められます。このため、友達同士で添削をしあったりして、完成させていきます。息子のエッッセイを添削した子はStanfordに

English Major で入学しましたから、彼はラッキーでした。


卒業生400人のうち、大学への入学者はMIT-1, Stanford-3, Pomona-1, Johns Hopkins-1,UC Berkeley-16、UCLA-3, UCSD-3、UCI-4、UCD-15というのが主なところでしょうか。この高校は州内でトップ20%ぐらいのまあまあの処です。4年制の大学へは35%がCommunity Collegeに40%が進学します。この地域にすんでいる住民をみると40%が大卒かそれ以上だそうです。


少し、話が変わりますが、これからの入学審査の趨勢としては、SAT Iの比重が軽くなるようです。ここでのアシきりの点数がさがると言い換えてもいいかもしれません。UCでもこの意見がでていますし、Dartmouthからもこういう意見がでているようです。この背景にあるのは、裕福だと子供を私立の高校に入れて、準備ができたり、SATのための塾、予備校などでの補習ができるので、貧しい子供には不公平ということがあるようです。したがって、経済的に恵まれていない学生に入学のチャンスを与えるために必要ということです。まだ、実施の段階ではありませんがご注目を。